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この記事の結論
- フォルボは、天然素材の床材リノリウムと、食品工場などで使うコンベヤーベルトを作るスイスのメーカーです
- 魅力の核心:会社発表によると、フォルボはリノリウムで世界シェア65%以上とされています
- 最大のリスク:2025年12月期は営業利益が約27%減・純利益が約28%減の減収減益でしたが、株価は1年で+15.38%上昇し52週高値のすぐ下にあります
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約188,300円から(推奨ロット2株が目安/1株からでも手数料負担率は約0.58%と軽い)
業績は減収減益なのに、株価は52週高値のすぐ下。フォルボは、天然素材の床材リノリウムと、食品工場や空港などで使うコンベヤーベルトを作るスイスのメーカーです。会社発表によると、2025年12月期は営業利益8,690万フラン(前年比約27%減)、純利益6,890万フラン(前年比約28%減)と減収減益でした。
一方で株価は1年で+15.38%上昇し、52週高値979.00フランのすぐ下にあります(実測)。業績と株価が逆方向に動いているという事実を、まず押さえておく必要があります。
同業種の対比先としては、建材のゲベリット(瑞)や建設化学のシーカ(瑞)がしばしば挙げられます。フォルボの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
フォルボ株の基本データ(2026年8月26日時点)
| 株価 | 949.00スイスフラン(1株 約188,300円) |
| 52週レンジ | 669.00〜979.00フラン |
| 時価総額 | 約13.4億フラン |
| PER | 約20.09倍(予想 約16.06倍) |
| 配当利回り | 2.63%(1株配当 25スイスフラン) |
| 上場市場 | SIXスイス証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +15.38% |
リノリウム世界シェア65%超という事実|フォルボ株の魅力
リノリウムで世界シェア65%以上(会社発表)
会社発表によると、フォルボのFlooring Systems部門はリノリウム(亜麻仁油などを原料とする天然素材の床材)、ビニル床材、洗える織物床材Flotexなどを作っており、リノリウムで世界シェア65%以上とされています(出典:フォルボ公式 https://www.forbo.com/corporate/en-gl/)。
投資家にとっては、天然素材の床材という単一カテゴリーでこれだけの世界シェアを持つ会社が存在するという事実を確認できる材料です(今後のシェア水準を保証するものではありません)。
Movement Systems部門のEBITは2026年上半期に前年同期比+41.6%
会社発表によると、もう一つの事業であるMovement Systems部門は、Sieglingブランドのコンベヤーベルト・動力伝達ベルトを作り、食品工場のコンベヤー、フィットネスジムのランニングマシンのベルト、郵便物の仕分けセンターなどに使われています。2026年上半期のこの部門のEBITは1,260万フランで、前年同期比+41.6%でした。
投資家にとっては、床材とは異なる用途で使われるもう一つの事業が、直近で利益を伸ばしていた時期があったという事実を確認できます(下半期以降の水準を保証するものではありません)。
Flooring Systems部門は、2026年上半期に現地通貨ベースで売上+2.2%
会社発表によると、2026年上半期のFlooring Systems部門の売上高は3億7,040万フランで、現地通貨ベースでは前年同期比+2.2%でした(フラン建てでは為替の影響を受けています)。同部門のEBITは3,370万フランで、前年同期比−10.6%でした。
投資家にとっては、中核事業である床材部門が現地通貨ベースでは売上を伸ばしていた時期があったという事実を、為替の影響と切り分けて確認できる材料です。
営業利益27%減と発行済株式143万株|先に知っておきたいリスク
2025年12月期は営業利益が約27%減・純利益が約28%減の減収減益
実測によると、2025年12月期の売上高は10億8,500万フランで前年比−3.26%、営業利益は8,690万フラン、純利益は6,890万フランでした。2024年12月期(売上11億2,200万フラン、営業利益1億1,870万フラン、純利益9,510万フラン)と比べると、営業利益は約27%減、純利益は約28%減です。会社発表によると、欧州の建設・リノベーション市場の停滞と中核市場での競争激化、スイスフラン高、稼働率の低下が理由とされています。
投資家にとっては、売上の減少幅よりも利益の減少幅が大きい、つまり利益率が悪化しているという事実を踏まえておく必要があります。
株価は1年で+15.38%上昇し、52週高値979.00フランのすぐ下
実測によると、フォルボの株価は1年で+15.38%上昇し、52週レンジ669.00〜979.00フランのうち高値のすぐ下、949.00フランで推移しています。一方で2025年12月期は前述の通り減収減益でした。業績と株価が逆方向に動いているという事実を、投資家は踏まえておく必要があります(当サイトではこの先どちらに動くかの見通しは述べません)。
投資家にとっては、株価水準の割安・割高を業績の方向性と切り離して判断できない状況にある、ということです。
発行済株式はわずか143万株、浮動株は890,582株
実測によると、フォルボの発行済株式数はわずか143万株で、そのうち浮動株は890,582株です。時価総額は約13.4億フランですが、市場に出回る株数自体が少なく、売買が細くなりやすい銘柄です。
投資家にとっては、注文のタイミングによっては希望する価格で約定しにくい可能性がある、ということです。
スイスの配当源泉税は35%で欧州最重量級
スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
投資家にとっては、配当利回り2.63%という表面の数字だけでなく、税引き後にどれだけ手元に残るかを確認しておく必要がある、ということです。
フォルボは床材とコンベヤーベルトの2事業で稼ぐ会社
フォルボはスイスのメーカーで、Flooring Systems(床材)とMovement Systems(コンベヤーベルト・動力伝達ベルト)の2つの部門を持っています。上場市場はSIXスイス証券取引所(ティッカー:FORN)で、時価総額は約13.4億フランです。
Flooring Systems部門はリノリウム・ビニル床材・洗える織物床材Flotexなどを作り、リノリウムでは世界シェア65%以上とされています。Movement Systems部門はSieglingブランドのコンベヤーベルトを作り、食品工場のコンベヤー、フィットネスジムのランニングマシンのベルト、郵便物の仕分けセンターなどに使われています。
会社発表によると、2026年上半期の売上高は5億4,570万フラン(前年同期比−0.2%、現地通貨ベース+4.0%)、EBITは4,190万フラン(−2.3%。構造調整の一時費用460万フランを除くと+8.4%)、純利益は3,080万フラン(−7.8%)でした。部門別では、Flooring Systemsが売上3億7,040万フラン(現地通貨+2.2%)・EBIT 3,370万フラン(−10.6%)、Movement Systemsが売上1億7,540万フラン(現地通貨+7.9%)・EBIT 1,260万フラン(+41.6%)です。2026年通期については、会社発表によると地政学的・経済的環境が下半期に大きく悪化しなければ、為替の影響で減収、営業利益は前年比でわずかな増加を見込むとされています。
大株主については、報道によるとMichael Pieper氏(Artemis Group)が29%を保有するとされています。日本との接点については、報道によると日本に子会社を持つとされていますが、社名・所在地・事業内容は当サイトで確認できていません。
同業種の対比先としては、建材のゲベリット(瑞)や建設化学のシーカ(瑞)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当25.00フランと、スイスの源泉税35%
フォルボの1株配当は25.000フラン、表面利回りは株価949.00フランに対し約2.63%です。実測の配当履歴によると、1株配当は2022年25.000フラン→2023年23.000フラン→2024年25.000フラン→2025年25.000フラン→2026年25.000フランと推移し、直近は2026年4月9日が権利落ち日でした。2023年を除くと、ほぼ25.00フランで据え置きが続いています。
この据え置きの理由は、当サイトでは確認できていません。会社が公式に理由を説明した資料を当サイトでは把握していないため、推測は書きません。
スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.36%です(2.63%×(1−0.35)×0.79685で計算)。
チャートでFORNの今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率0.58%
フォルボの上場市場はSIXスイス証券取引所のみで、ティッカーは「FORN」です。米国預託証券(ADR)については当サイトでは確認できておらず、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | フォルボ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- スイスフランに両替する
- ティッカー「FORN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約188,300円 | 1,091円 | 約0.58% |
| 2株 | 約376,500円 | 1,091円 | 約0.29% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,091円)です。フォルボは1株949.00フラン(約188,300円)と単価が非常に高い銘柄ですが、1株からでも手数料負担率は約0.58%と軽く、推奨ロットとされる2株(約376,500円)でも0.29%です。
フォルボ株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 天然素材の床材という分野に関心がある人 | リノリウムで世界シェア65%以上(会社発表) |
| 床材以外の事業の伸びも確認したい人 | Movement Systems部門のEBITは2026年上半期に前年同期比+41.6% |
| 配当額の安定を重視する人 | 1株配当は2022年から2026年までほぼ25.00フランで据え置き |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 直近の増収増益を重視する人 | 2025年12月期は営業利益約27%減・純利益約28%減の減収減益 |
| 売買のしやすさを重視する人 | 発行済株式はわずか143万株、浮動株は890,582株 |
| 高い配当源泉税を避けたい人 | スイスの配当源泉税は35%で欧州最重量級(IB証券という選択肢もある) |
フォルボ株のよくある質問
フォルボ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がSIXスイス証券取引所のみのためです。米国預託証券についても当サイトでは確認できておらず、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
フォルボの配当はなぜ25.00フランで据え置かれているのですか?
当サイトでは確認できていません。1株配当は2023年の23.000フランを除き、2022年・2024年・2025年・2026年と25.000フランが続いていますが、会社が据え置きの理由を公式に説明した資料を当サイトでは把握していないため、推測は書きません。
業績が減収減益なのに、なぜ株価は52週高値のすぐ下にあるのですか?
事実として、2025年12月期は営業利益が約27%減・純利益が約28%減の減収減益でした。一方で株価は1年で+15.38%上昇し、52週高値979.00フランのすぐ下にあります。この2つの事実が同時に成り立っているということであり、当サイトではその背景や今後の見通しについての分析・予測は述べません。
発行済株式が143万株しかないというのは、売買にどう影響しますか?
実測によると、発行済株式数はわずか143万株で、そのうち浮動株は890,582株です。市場に出回る株数自体が少なく、売買が細くなりやすい傾向があります。注文のタイミングによっては希望する価格で約定しにくい可能性があります。
まとめ:リノリウムは世界一級、でも業績と株価は逆を向いている
- メリット:リノリウムで世界シェア65%以上(会社発表)/Movement Systems部門のEBITは2026年上半期に前年同期比+41.6%/Flooring Systems部門は2026年上半期に現地通貨ベースで売上+2.2%
- デメリット:2025年12月期は営業利益約27%減・純利益約28%減の減収減益/発行済株式はわずか143万株で浮動株は890,582株/スイスの配当源泉税は35%で欧州最重量級
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約188,300円から。単価は高いが1株からでも手数料負担率は約0.58%と軽い
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はフォルボの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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