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この記事の結論
- カレルは、スーパーの冷蔵ケースや空調、データセンターの冷却装置に組み込む温度・湿度の自動制御機器を作るイタリアの会社で、東京都港区に日本法人カレルジャパンがあります
- 魅力の核心:会社発表によると、2026年上半期のEBITDAマージンは22.5%で、前年同期比+42.7%でした
- 最大のリスク:実測のPERは約33.26倍で、当サイトの掲載銘柄の中でも高い部類です
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約5,135円から(推奨ロット15株が目安/1株だと手数料負担率は約19.89%と重く、15株単位が前提)
2026年上半期のEBITDAマージンは22.5%、前年同期比+42.7%。カレルは、スーパーの冷蔵ケースや空調、データセンターの冷却装置に組み込んで温度と湿度を自動で制御する装置を作るイタリアの会社です。会社発表によると、2026年上半期の売上高は3億7,010万ユーロで前年同期比+20.9%(為替一定ベース+23.0%)、EBITDAは8,310万ユーロでマージンは22.5%、純利益は4,570万ユーロで前年同期比+79.2%でした。
伸びを支えているのが北米のデータセンター向け需要です。報道によると、HVAC(空調)部門は2026年第1四半期から第2四半期にかけて15%成長したとされます(データセンター向けの売上額・比率は開示されていません)。一方で、実測のPERは約33.26倍と当サイトの掲載銘柄の中でも高い部類で、2024年12月期には売上が11.03%減った実績もあります。
同業種の対比先としては、電設機器のルグラン(仏)や医療機器のシーメンス・ヘルスイニアーズ(独)がしばしば挙げられます。カレルの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
カレル株の基本データ(2026年8月25日時点)
| 株価 | 27.65ユーロ(1株 約5,135円) |
| 52週レンジ | 19.60〜32.90ユーロ |
| 時価総額 | 約30.9億ユーロ |
| PER | 約33.26倍(予想 約31.15倍) |
| 配当利回り | 0.71%(1株配当 0.195ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | +9.80% |
上期マージン22.5%という事実|カレル株の魅力
2026年上半期のEBITDAマージンは22.5%で前年同期比+42.7%(会社発表)
会社発表によると、2026年上半期の売上高は3億7,010万ユーロ(前年同期比+20.9%、為替一定ベース+23.0%)、EBITDAは8,310万ユーロ(マージン22.5%、同+42.7%)、純利益は4,570万ユーロ(前年同期2,550万ユーロ、同+79.2%)でした。
投資家にとっては、売上の伸び以上に利益率が改善しているという事実を確認できる材料です(今後の水準を保証するものではありません)。
北米データセンター向け需要が続き、HVAC部門は2026年第1〜2四半期に15%成長(報道)
報道によると、北米のデータセンター向け需要は継続的で、HVAC(空調)部門は2026年第1四半期から第2四半期にかけて15%成長したとされます。データセンター向けの売上額・比率は開示されていません。
投資家にとっては、冷却が欠かせないデータセンター需要という追い風が事業の一部を支えているという事実を確認できます(データセンター向けの規模は当サイトでは把握できていません)。
日本にはカレルジャパン株式会社(東京都港区)があり、2013年から営業・2018年に100%子会社化
カレルジャパン株式会社が東京都港区に拠点を置いています。2013年から日本の空調・冷凍市場で営業し、2018年にカレルが100%子会社化したとされ、電子膨張弁やプログラム制御機器を販売・サポートしています(出典:カレルジャパン公式 https://www.carel-japan.com/company-profile/)。
投資家にとっては、遠い国の会社ではなく日本国内に営業拠点を持つメーカーであるという事実を確認できます(日本での売上・シェアは当サイトでは確認できていません)。
直近12か月の売上高は6億9,298万ユーロで前年比+16.82%、純利益は9,284万ユーロ
実測によると、直近12か月(2026年6月末まで)の売上高は6億9,298万ユーロ(+16.82%)、純利益は9,284万ユーロ、EPSは0.83ユーロでした。2025年12月期通期でも売上高6億2,903万ユーロ(前年比+8.73%)、純利益7,364万ユーロ(前年6,264万ユーロ)と伸びています。
投資家にとっては、通期・直近12か月のいずれで見ても増収増益が続いているという事実を確認できます(今後の継続を保証するものではありません)。
PER33.26倍という数字|先に知っておきたいリスク
PERは約33.26倍(予想約31.15倍)で、当サイトの掲載銘柄の中でも高い部類(実測)
実測によると、カレルのPERは約33.26倍(予想約31.15倍)で、当サイトの掲載銘柄の中でも高い部類です。
投資家にとっては、成長が続くという前提がすでに株価に織り込まれていることを意味します。その前提が実現するかどうかは、当サイトでは分かりません。
2024年12月期に売上が11.03%減った実績があり、需要と流通在庫で業績が振れる事業
実測によると、2024年12月期は売上高が前年比−11.03%となりました。報道によると、欧州の需要低迷と流通在庫の積み上がりが原因とされます。その後は北米のデータセンター向け需要、空調の省エネ投資、欧州の在庫調整の完了が回復を支えたとされます。
投資家にとっては、この会社の業績が需要と流通在庫の動き次第で振れる事業であるという事実を、直近の好調な数字とあわせて踏まえておく必要があります。
配当利回りは約0.71%と低く、配当を目的に持つ銘柄ではない
表面利回りは株価27.65ユーロに対し約0.71%(1株配当0.195ユーロ)です。直近の増配率は前年比+18.2%(0.165→0.195ユーロ)ですが、利回り自体は低い水準です。
投資家にとっては、この銘柄は配当ではなく成長を評価して持つ性格が強いという事実を確認できます。
1株購入時の手数料負担率は約19.89%と重く、15株単位が前提
株価27.65ユーロ(約5,135円)に対し、サクソバンク証券クラシックの最低手数料は5.50ユーロ(約1,021円)で、1株購入時の負担率は約19.89%になります。15株(約77,000円)まとめると1.33%まで下がります。
投資家にとっては、1株単位での購入は手数料負けしやすく、まとまった株数で買うことが前提になるという事実です(詳しい手数料表は後段で確認できます)。
カレルは冷凍・空調の制御機器で稼ぐ会社
カレルはイタリアの制御機器メーカーで、スーパーの冷蔵ケースや空調、データセンターの冷却装置に組み込んで温度と湿度を自動で制御する装置を作っています。上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ、ティッカー:CRL)で、時価総額は約30.9億ユーロです。
報道によると、2025年12月期の事業別売上はHVAC(空調)が4億5,090万ユーロ(+10.0%)、冷凍が1億7,720万ユーロ(+5.5%)でした。2026年には、デンマークの除湿機メーカーCotes A/Sを企業価値約5,600万ユーロ(4億1,900万デンマーククローネ)で100%買収したと報じられています。Cotes A/Sは従業員約120人で、2026年の売上は3,150万ユーロ、EBITDAは650万ユーロが見込まれるとされます。また、2027年初めには米ノースカロライナ州の新工場が稼働し、北米の生産能力が約2倍になる予定と報じられています。
日本との接点としては、カレルジャパン株式会社が東京都港区に拠点を置いています。2013年から日本の空調・冷凍市場で営業し、2018年にカレルが100%子会社化したとされ、電子膨張弁やプログラム制御機器を販売・サポートしています(出典:カレルジャパン公式 https://www.carel-japan.com/company-profile/)。日本での売上・シェアは当サイトでは確認できていません。
同業種の対比先としては、電設機器のルグラン(仏)や医療機器のシーメンス・ヘルスイニアーズ(独)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当0.195ユーロと、イタリアの源泉税
カレルの1株配当は0.195ユーロ、実測の表面利回りは約0.71%です。配当履歴は0.150→0.180→0.190→0.165→0.195ユーロと推移し、直近は2026年6月22日が権利落ち日でした(前年比+18.2%)。
イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%に軽減されるとされます。ただし、実際にどちらの税率が適用されるかは証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
チャートでCRLの今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月25日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率19.89%
カレルの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「CRL」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場しておらず、米国預託証券(ADR)の存在も当サイトでは確認できていません。
| 証券会社 | カレル株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「CRL」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約5,135円 | 1,021円 | 約19.89% |
| 15株 | 約77,000円 | 1,021円 | 約1.33% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約19.89%と重く、15株(約77,000円)まとめると1.33%まで下がります。
カレル株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 北米データセンター需要の追い風を評価する人 | HVAC部門は2026年第1〜2四半期に15%成長(報道) |
| 上半期の利益率改善を確認したい人 | 2026年上半期のEBITDAマージンは22.5%で前年同期比+42.7% |
| 日本に拠点のあるメーカーを選びたい人 | カレルジャパン株式会社が2013年から営業、2018年に100%子会社化 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 割安なPERを重視する人 | PERは約33.26倍で当サイト掲載銘柄の中でも高い部類 |
| 配当利回りを重視する人 | 表面利回りは約0.71%と低い |
| 少額・1株単位で買いたい人 | 1株購入時の手数料負担率は約19.89%と重く、15株単位が前提 |
カレル株のよくある質問
カレル株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していないためです。米国預託証券(ADR)の存在も当サイトでは確認できていません。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
カレルジャパン株式会社とはどんな会社ですか?
東京都港区に拠点を置く、カレルの日本法人です。2013年から日本の空調・冷凍市場で営業し、2018年にカレルが100%子会社化したとされ、電子膨張弁やプログラム制御機器を販売・サポートしています(出典:カレルジャパン公式)。日本での売上・シェアは当サイトでは確認できていません。
PERが33倍台というのは割高ですか?
実測のPERは約33.26倍(予想約31.15倍)で、当サイトの掲載銘柄の中でも高い部類です。成長が続くという前提が株価に織り込まれていることを意味しますが、それが実現するかどうかは当サイトでは分かりません。
2024年12月期に売上が減ったのはなぜですか?
実測で前年比−11.03%の減収でした。報道によると、欧州の需要低迷と流通在庫の積み上がりが原因とされます。その後は北米のデータセンター向け需要、空調の省エネ投資、欧州の在庫調整の完了が回復を支えたとされます。
まとめ:上期マージン22.5%、株価にはすでに高い成長期待
- メリット:2026年上半期のEBITDAマージンは22.5%で前年同期比+42.7%/北米データセンター向け需要でHVAC部門は2026年第1〜2四半期に15%成長/日本にはカレルジャパン株式会社があり2013年から営業・2018年に100%子会社化
- デメリット:PERは約33.26倍で当サイト掲載銘柄の中でも高い部類/2024年12月期に売上が11.03%減った実績があり需要と流通在庫で業績が振れる/配当利回りは約0.71%と低い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約5,135円から。15株まとめると手数料負担率は1.33%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月25日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はカレルの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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