MENU

アズィムート株の魅力とリスク|預かり資産1,580億ユーロと日本からの買い方【2026年】

アズィムート株の魅力とリスク|預かり資産1,580億ユーロと日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • アズィムートは、2,000人を超えるファイナンシャルアドバイザーを通じて投資信託などの運用サービスを個人に売る、イタリアの独立系資産運用会社です(高級ヨットの「アジムット・ベネッティ」とは別会社)
  • 魅力の核心:報道によると、2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロで過去最高、前年比+32%です
  • 最大のリスク:2026年通期の純利益ターゲットは4億5,000万ユーロで、2025年12月期の実績5億2,567万ユーロを下回る見通しです
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約7,213円から(推奨ロット10株が目安/1株だと手数料負担率は約14.16%と重く、10株単位が前提)

預かり資産1,580億ユーロで過去最高。アズィムートは、2,000人を超えるファイナンシャルアドバイザーを通じて投資信託などの運用サービスを個人に売る、イタリアの独立系資産運用会社です。報道によると、2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロに達し過去最高を更新、前年比+32%でした。

一方で、配当利回り5.15%という数字の裏には、会社自身が2026年の利益見通しを前期実績より低く見積もっているという事実もあります。報道によると、2026年通期の純利益ターゲットは4億5,000万ユーロで、2025年12月期の実績5億2,567万ユーロを下回ります。

同業種の対比先としては、プライベートバンキングを手がけるバンカ・ジェネラリや、ネット銀行のフィネコバンク(ともにイタリア)がしばしば挙げられます。アズィムートの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

アズィムート株の基本データ(2026年8月25日時点)

株価38.84ユーロ(1株 約7,213円)
52週レンジ29.62〜39.55ユーロ
時価総額約54.9億ユーロ
PER約10.35倍(予想 約9.91倍)
配当利回り5.15%(1株配当 2ユーロ)
上場市場イタリア証券取引所(ミラノ)
1年の株価騰落+21.79%

預かり資産1,580億ユーロという事実|アズィムート株の魅力

2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロで過去最高、前年比+32%(報道)

報道によると、2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロで過去最高となり、前年比+32%でした。2026年第1四半期時点では1,440億ユーロだったことと比べても、半期での増加ペースが速いことが分かります。

投資家にとっては、運用会社の収益源そのものである預かり資産が過去最高を更新し続けているという事実を確認できる材料です(今後の水準を保証するものではありません)。

2026年上半期の純資金流入は81億ユーロ、通期目標を350億ユーロ以上へ引き上げ(報道)

報道によると、2026年上半期の純資金流入は81億ユーロでした。会社は2026年通期の純資金流入目標を、従来の100億ユーロから350億ユーロ以上へ引き上げています。トルコのYapı Kredi Portföyの買収も、目標引き上げの一因とされています。

投資家にとっては、新規の資金がどれだけ流入しているかという成長の勢いを確認できる材料です(目標の達成を保証するものではありません)。

2025年12月期の売上高は14億7,200万ユーロで前年比+5.90%(実測)

実測の年次損益によると、2025年12月期の売上高は14億7,200万ユーロで前年比+5.90%、営業利益は6億8,266万ユーロでした。直近12か月(2026年6月末まで)の売上高は15億7,400万ユーロで前年比+10.29%に伸びています。

投資家にとっては、預かり資産の増加が実際に売上高の伸びとしても表れているという事実を確認できます。

1株配当は2026年に2.000ユーロで前年比+14.3%の増配(実測)

実測の配当履歴によると、1株配当は2021年1.000ユーロ→2022年1.300ユーロ→2023年1.300ユーロ→2024年1.000ユーロ→2025年1.750ユーロ→2026年2.000ユーロと推移しました。直近の権利落ち日は2026年5月18日で、前年の1.750ユーロから+14.3%の増配でした。表面利回りは株価38.84ユーロに対し約5.15%です。

投資家にとっては、2024年に一時的に1.000ユーロまで落ち込んだ時期を経て、直近2年は増配が続いているという実績を確認できる材料です(今後の増配を保証するものではありません)。

純利益4億5,000万ユーロという減益見通し|先に知っておきたいリスク

株価は1年で+21.79%、52週高値39.55ユーロのすぐ下|下がれば収益も下がる収益構造

実測によると、アズィムートの株価は1年で+21.79%上昇し、52週レンジ29.62〜39.55ユーロのうち、現在の38.84ユーロは高値のすぐ下に位置しています。アズィムートの収益は預かり資産に連動する手数料が柱であるため、相場全体が下がれば預かり資産の評価額も収益も連動して下がる構造です。

投資家にとっては、株価が高値圏にあるという事実と、このビジネスモデル自体が市場の変動に連動しやすいという構造を、同時に踏まえておく必要がある、ということです(当サイトでは今後の株価水準について見通しを述べません)。

2026年通期の純利益ターゲット4億5,000万ユーロは、2025年実績5億2,567万ユーロを下回る(報道)

報道によると、2026年通期の純利益ターゲットは4億5,000万ユーロで、2025年12月期の実績5億2,567万ユーロ(実測)を下回ります。2025年12月期の純利益が前年の5億7,617万ユーロから減少した要因としては、①パフォーマンスフィー(成功報酬)と資本利得の減少、②保険事業のパフォーマンスフィーが6,000万ユーロ減ったこと、③国際展開に伴うコスト増(国際事業の手数料マージンは0.9%でイタリアの1.9%より低い)、④実効税率が21.5%から25%へ上がったことが報道で挙げられています。

投資家にとっては、配当利回り5.15%という数字の裏側で、会社自身が2026年の利益見通しを前期実績より低く見積もっているという事実を踏まえておく必要がある、ということです。

1株買いの手数料負担率は約14.16%、10株単位が前提

1株38.84ユーロ(約7,213円)に対し、サクソバンク証券クラシックの手数料は最低5.5ユーロ(約1,021円)で、1株だけを買う場合の負担率は約14.16%に達します。10株(約72,100円)まとめると1.42%まで下がります。

投資家にとっては、少額で1株だけ買うと手数料だけで投資額の1割以上が消えるという事実を踏まえ、まとまった株数を前提に検討する必要がある、ということです。

イタリアの配当源泉税は最大26%、条約適用の有無は証券会社の手続き次第

イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%に軽減されるとされています。ただし実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第で、当サイトでは断定できません。口座開設時に必ず確認する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

投資家にとっては、表面利回り5.15%という数字がそのまま手取りになるわけではなく、税率が確定するまでは正確な手取り額を見積もれないという事実を踏まえておく必要がある、ということです。

アズィムートはファイナンシャルアドバイザー網で資産運用を売る会社

アズィムートは、高級ヨットの「アジムット・ベネッティ(Azimut Benetti)」とはまったく別の、資産運用会社です。イタリアの独立系資産運用会社で、2,000人を超えるファイナンシャルアドバイザーを通じて投資信託などの運用サービスを個人に売っています。上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ、ティッカー:AZM)で、時価総額は約54.9億ユーロです。

報道によると、イタリア国内に2,000人以上の専属ファイナンシャルアドバイザー網を持ち、18か国で事業を展開しており、国際事業は利益の15%を占めるとされています。アジア太平洋では香港・上海・シンガポール・台湾に拠点があるとされていますが、日本との接点については当サイトで確認できていません。

また報道によると、デジタル銀行TMBのスピンオフ計画が進行中で、イタリア銀行(中央銀行)の承認待ちの状態にあり、2026年末までの完了が予定されています。UniCreditとは2022年にアイルランド拠点の運用会社を共同で設立しており、UniCreditは5年後などの条件で経営支配権を取得するオプションを持つとされています。いずれも未完了の計画です。

同業種の対比先としては、プライベートバンキングを手がけるバンカ・ジェネラリや、ネット銀行のフィネコバンク(ともにイタリア)がしばしば挙げられます。国・事業モデル・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当2.000ユーロと、断定できないイタリアの源泉税率

アズィムートの1株配当は2.000ユーロ、実測の表面利回りは約5.15%です。配当は年1回で、実測の配当履歴によると2021年1.000ユーロ→2022年1.300ユーロ→2023年1.300ユーロ→2024年1.000ユーロ→2025年1.750ユーロ→2026年2.000ユーロと推移し、直近は2026年5月18日が権利落ち日でした。

イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%に軽減されるとされています。ただし実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第のため、当サイトでは具体的な税率を断定しません。口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

チャートでAZMの今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月25日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率14.16%

アズィムートの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「AZM」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:AZIHF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社アズィムート株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「AZM」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約7,213円1,021円約14.16%
10株約72,100円1,021円約1.42%

手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約14.16%と重く10株(約72,100円)まとめると1.42%まで下がります。

アズィムート株が向く人・向かない人

向く人理由
預かり資産の伸びを重視する人2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロで過去最高、前年比+32%
配当利回りの高さを重視する人配当利回りは5.15%で、直近は前年比+14.3%の増配
資金流入の勢いを確認したい人2026年上半期の純資金流入は81億ユーロ、通期目標を350億ユーロ以上に引き上げ
向かない人理由
2026年の減益見通しを避けたい人2026年通期の純利益ターゲット4億5,000万ユーロは2025年実績5億2,567万ユーロを下回る
株価が既に高値圏にある銘柄を避けたい人株価は1年で+21.79%上昇し、52週高値39.55ユーロのすぐ下
NISAの非課税で持ちたい人サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある

アズィムート株のよくある質問

アズィムート株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券(AZIHF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

最低いくらから買えますか?

サクソバンク証券なら理論上は1株・約7,213円から購入できます。ただし1株だけだと手数料負担率が約14.16%と重くなるため、10株(約72,100円)を目安にまとめて買うと負担率は1.42%まで下がります。

高級ヨットの「アジムット・ベネッティ」と同じ会社ですか?

まったく別の会社です。この記事のアズィムートはイタリア証券取引所(ミラノ)に上場する資産運用会社(Azimut Holding、ティッカー:AZM)で、高級ヨットの「アジムット・ベネッティ(Azimut Benetti)」とは名前が似ているだけの、無関係な別会社です。

配当利回り5.15%は魅力的ですが、2026年も期待できますか?

表面利回りは5.15%ですが、報道によると2026年通期の純利益ターゲットは4億5,000万ユーロで、2025年12月期の実績5億2,567万ユーロを下回る見通しです。当サイトでは、今後の配当や利回りがどうなるかについての見通しは述べません。

預かり資産1,580億ユーロは株価にとって良いニュースですか?

報道によると、2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロで過去最高、前年比+32%でした。ただしアズィムートの収益は預かり資産に連動する手数料が柱であるため、相場全体が下がれば預かり資産の評価額も収益も連動して下がる構造です。過去最高という事実と、この構造上のリスクは分けて理解する必要があります。

まとめ:預かり資産は過去最高、それでも2026年は減益見通し

  • メリット:2026年上半期末の預かり資産は1,580億ユーロで過去最高、前年比+32%/配当利回り5.15%で直近は前年比+14.3%の増配/2026年上半期の純資金流入は81億ユーロで通期目標を350億ユーロ以上に引き上げ
  • デメリット:2026年通期の純利益ターゲット4億5,000万ユーロは2025年実績5億2,567万ユーロを下回る/株価は1年で+21.79%上昇し52週高値のすぐ下で、収益は相場に連動する構造/1株買いの手数料負担率は約14.16%と重く10株単位が前提
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約7,213円から。10株まとめると手数料負担率は1.42%

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 年次決算(売上高・純利益等)と配当履歴は実測値を使用し、預かり資産・純資金流入・通期目標などは報道を出典としています。出典は本文中に明記し、確認できなかった項目は書いていません
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

あわせて読みたい


免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月25日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアズィムートの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次