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この記事の結論
- ロヒスタはスペイン・イタリアなどでたばこや医薬品を小売店・薬局に届ける流通会社です
- 魅力の核心:配当利回り5.53%
- 最大のリスク:本業のたばこ市場そのものが縮小傾向(フランスのたばこ流通は−9%)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約6,747円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約15.13%と重く、20株単位が前提)
配当利回り5.53%。スペイン・イタリアなどでたばこや医薬品を小売店・薬局に届ける流通会社ロヒスタは、20万店を超える販売網を持ち、高い配当利回りを維持しています。会社発表によると、医薬品流通の事業は経済ベースの売上が+10%成長しており、たばこ以外への多角化も進んでいます。
一方で、会社発表によるとフランスのたばこ流通は−9%と報じられており、本業のたばこ市場そのものが縮小する構造にあります。直近の決算も、売上は+4.0%伸びた一方で純利益は−9.0%という「増収減益」の内容でした。
同じ流通の同業種としては、ガス輸送のエナガス(スペイン)や業務用消耗品流通のバンズル(イギリス)が比較対象として挙げられます。高い配当利回りと、たばこ市場の構造的な縮小という両面を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ロヒスタ株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 36.34ユーロ(1株 約6,747円) |
| 52週レンジ | 27.88〜37.76ユーロ |
| 時価総額 | 約48億ユーロ |
| PER | 約17.3倍(予想 約15.2倍) |
| 配当利回り | 5.53%(1株配当 2.01ユーロ) |
| 上場市場 | マドリード証券取引所(BME) |
| 1年の株価騰落 | +24.20% |
ロヒスタ株を買うメリット
配当利回り5.53%、1株配当2.01ユーロ
2026年8月23日時点の配当利回りは5.53%、1株配当は2.01ユーロです。
投資家にとっては、たばこや医薬品という生活必需品に近い流通事業を背景に、配当そのものを目的に保有する選択肢になり得る水準だということです。
フリーキャッシュフロー4億8,300万ユーロ、前年から倍増(会社発表)
会社発表によると、フリーキャッシュフローは4億8,300万ユーロで、前年の2億2,500万ユーロからほぼ倍増しました。
投資家にとっては、純利益が減った期であっても、実際に手元に残る現金が大きく増えているという点は、配当の原資を見るうえで確認しておきたい材料です。
医薬品流通は+10%成長、たばこ以外への多角化が進む(会社発表)
会社発表によると、医薬品流通の事業は経済ベースの売上が+10%成長しています。
投資家にとっては、縮小傾向にあるたばこ事業だけに依存せず、医薬品流通という伸びている領域への多角化が実際に進んでいることを示す数字です。
20万店を超える販売網、スペイン・イタリアの小売・薬局に浸透
ロヒスタは、スペイン・イタリアなどで20万店を超える販売網を持ち、小売店や薬局にたばこや医薬品を届けています。
投資家にとっては、この販売網の規模そのものが、新規参入が容易ではない事業基盤を持っていることの裏づけになります。
ロヒスタ株を買うデメリット・リスク
増収なのに減益、売上+4.0%に対し純利益は−9.0%(会社発表)
会社発表によると、2025年9月期の売上高は135億3,600万ユーロで前年比+4.0%だった一方、調整後営業利益は−2.0%、純利益は−9.0%(2億8,100万ユーロ)と、いずれも前年を下回りました。
投資家にとっては、売上が伸びていること自体を業績好調と受け取ると実態を見誤ります。「増収なのに減益」という構造が実際に起きているということです。
フランスのたばこ流通は−9%、本業のたばこ市場そのものが縮小傾向(会社発表)
会社発表によると、フランスのたばこ流通は−9%で、国際的なたばこ・加熱式たばこ市場全体でも縮小が見込まれるとされています。
投資家にとっては、これは一時的な落ち込みではなく、本業の市場そのものが構造的に縮んでいくということです。配当利回りの高さは、この市場縮小をどこまで織り込んだ株価かという裏返しでもあります。
株価は52週高値37.76ユーロに近い水準、1年で+24.20%上昇
株価は52週高値37.76ユーロに対し36.34ユーロと高値圏にあり、1年間では+24.20%上昇しています。
投資家にとっては、たばこ市場の縮小という逆風がありながら株価は年間で大きく上昇し、レンジの上寄りにあるという事実は、これから買う場合の値位置として意識しておく必要があります。
1株買いの手数料負担率は15.13%、20株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株(約6,747円)だけを買うと、手数料負担率は約15.13%にのぼります。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、20株単位(約134,900円)でのまとめ買いが前提になる、ということです。
ロヒスタはどんな会社か
ロヒスタは、スペイン・イタリアなどでたばこや医薬品を小売店や薬局に届ける流通会社です。20万店を超える販売網を持ち、たばこ流通を中核事業としながら、医薬品流通にも事業を広げています。
会社発表によると、2025年9月期の売上高は135億3,600万ユーロ(前年比+4.0%)、調整後営業利益は3億7,800万ユーロ(同−2.0%)、純利益は2億8,100万ユーロ(同−9.0%)でした(出典:ロヒスタ公式 https://www.logista.com/en/home/media/press-releases/20251106.html)。売上が伸びる一方で利益が減る「増収減益」の決算です。
会社発表によると、フリーキャッシュフローは4億8,300万ユーロと前年の2億2,500万ユーロからほぼ倍増しました。また、医薬品流通の事業は経済ベースの売上が+10%成長しており、たばこ以外への多角化が進んでいます。一方で、フランスのたばこ流通は−9%で、国際的なたばこ・加熱式たばこ市場全体でも縮小が見込まれるとされており、本業の市場そのものが縮んでいく構造にあります。
同じ流通・インフラ寄りの銘柄としては、ガス輸送を手がけるエナガス(スペイン)や、業務用消耗品流通を手がけるバンズル(イギリス)が比較対象として挙げられます。ロヒスタと日本企業との明確な事業上の接点は、当サイトでは確認できていません。
配当と税金
ロヒスタの1株配当は2.01ユーロ、表面利回りは5.53%です。会社発表によると、2025年度の年間配当は1株2.09ユーロで、うち期末配当1.53ユーロは2026年2月に支払われる予定とされています。
スペインの現地源泉税は19%です。日西租税条約(2021年発効)の限度税率は5%とされていますが、適用は証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、現地源泉税19%で計算した税引き後の実質利回りの目安は約3.57%です(計算式:5.53% ×(1−0.19)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ロヒスタ株の日本からの買い方
ロヒスタの上場市場はマドリード証券取引所(BME)のみで、ティッカーは「LOG」です。米国預託証券(ADR)は発行されておらず、現地取引所のみでの取引となるため、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ロヒスタ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「LOG」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約6,747円 | 1,021円 | 約15.13% |
| 20株 | 約134,900円 | 1,021円 | 約0.76% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約15.13%と重く、現実的には20株単位のまとめ買いが前提になります。20株まとめると負担率は約0.76%まで下がります。
ロヒスタ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 高い配当利回りを狙いたい人 | 配当利回りは5.53% |
| 医薬品など多角化が進む流通株に投資したい人 | 医薬品流通は+10%成長、たばこ以外への多角化が進む |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.76%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約15.13%と重い |
| たばこ事業の縮小を懸念する人 | フランスのたばこ流通は−9%、国際的にも縮小が見込まれる |
よくある質問
ロヒスタ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がマドリード証券取引所(BME)のみで、米国預託証券(ADR)も発行されていないためです。楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約6,747円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約15.13%と重いため、20株単位(約134,900円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
スペインの現地源泉税は19%です(日西租税条約の限度税率5%の適用は証券会社の手続き次第)。これに加えて日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約3.57%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
たばこ事業の縮小はどれくらい深刻ですか?
会社発表によると、フランスのたばこ流通は−9%で、国際的なたばこ・加熱式たばこ市場全体でも縮小が見込まれるとされています。一方で医薬品流通は+10%成長しており、たばこ以外への多角化が進んでいますが、本業であるたばこ市場そのものが縮む構造にある点は、投資判断のうえで確認しておくべき事実です。
まとめ
- メリット:配当利回り5.53%/フリーキャッシュフローは前年から倍増/医薬品流通は+10%成長でたばこ以外への多角化が進む
- デメリット:増収なのに純利益は−9.0%/フランスのたばこ流通は−9%で本業の市場そのものが縮小傾向/1株買いの手数料負担率は15.13%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約6,747円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.76%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はロヒスタ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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