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この記事の結論
- フィネコバンクは銀行と証券をひとつの口座で完結できるイタリアのネット銀行です
- 魅力の核心:自己資本比率(CET1比率)25.91%(報道)
- 最大のリスク:配当性向77.63%、利益の8割近くを配当に回す水準
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約4,387円から(推奨ロット30株が目安/1株だと手数料負担率は約23.28%と重く、30株単位が前提)
報道によると自己資本比率(CET1比率)は25.91%——フィネコバンクは、銀行口座と証券口座をひとつにまとめて提供するイタリアのネット銀行です。日本でいえば、ネット銀行とネット証券が一体になったような立ち位置に近い会社だといえます。
直近12ヶ月の実績では、売上13億8,000万ユーロ(前年比+6.33%)、純利益6億6,957万ユーロ(同+3.04%)と、増収増益が続いています。一方で、配当性向は77.63%と高く、利益の多くを配当に回している水準です。
同じネット銀行系としては、インテーザ・サンパオロやスペインのバンキンテルが比較対象に挙げられます。株価・業績・買い方の順に、フィネコバンクの「今」を見ていきます。
フィネコバンク株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 23.63ユーロ(1株 約4,387円) |
| 52週レンジ | 17.56〜25.05ユーロ |
| 時価総額 | 約144億ユーロ |
| PER | 約21.6倍(予想 約19.7倍) |
| 配当利回り | 3.34%(1株配当 0.79ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | +20.53% |
フィネコバンク株を買うメリット
銀行・証券・資産運用をひとつの口座で完結、日本のネット証券に近いモデル
フィネコバンクは、銀行口座、株式や投資信託の売買、資産運用をひとつの口座でまとめて提供しているイタリアのネット銀行です。銀行機能と証券機能を別々の口座で持つのではなく、1つの口座で完結できる点が特徴とされています。
投資家にとっては、日本のネット証券(1つの証券会社の中で入出金・株式売買・投資信託がまとまっている仕組み)に近い使い勝手を、銀行機能も含めた形でイメージできる会社だということです。
直近12ヶ月の実績で純利益6億6,957万ユーロ、前年比+3.04%の増益
直近12ヶ月の実績で、売上は13億8,000万ユーロ(前年比+6.33%)、純利益は6億6,957万ユーロ(同+3.04%)でした(実測)。
投資家にとっては、増収増益が直近の実績として確認できる状態にある、ということです。
自己資本比率(CET1比率)25.91%、規制上の最低水準を大きく上回る(報道)
報道によると、フィネコバンクの自己資本比率(CET1比率)は25.91%とされています。銀行の健全性を示す指標で、規制上の最低水準を大きく上回る水準です。
投資家にとっては、銀行という業態において資本の厚みが確認できることは、経営の安定度を測る材料になります。
配当利回り3.32%、1株配当0.79ユーロ
実測の表面利回りは約3.32%、1株配当は0.79ユーロです。
投資家にとっては、増収増益とあわせて、配当そのものも一定の水準にあることが確認できる数字です。
フィネコバンク株を買うデメリット・リスク
配当性向77.63%、利益の8割近くを配当に回す高水準
実測の配当性向は77.63%と高い水準です。利益の8割近くを配当に回している計算になります。
投資家にとっては、業績が落ちれば配当の維持が難しくなりうるということです。配当利回りの高さだけでなく、その配当がどれだけ利益に依存しているかも合わせて見ておく必要があります。
PERは実績21.6倍・予想19.7倍、株価は52週高値近くで1年+20.53%
実績PERは約21.6倍、予想PERは約19.7倍です。株価は23.63ユーロで、52週高値25.05ユーロに近い高値圏にあり、1年間では+20.53%上昇しています。
投資家にとっては、すでに株価がかなり評価された水準にあるということです。当サイトで確認できた範囲では、今後の成長ペースについての情報は限定的で、この記事では将来の株価や業績を推測していません。
イタリアの源泉税は最大26%、サクソバンク証券はNISA非対応
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし、実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第です。また、本記事で扱うサクソバンク証券はNISAに対応していません。
投資家にとっては、税負担がどこまで軽減されるかは口座開設時の手続き次第であり、かつ非課税枠での保有もできないということです。
1株買いの手数料負担率は23.28%、30株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株(約4,387円)だけを買うと、手数料負担率は約23.28%にのぼります。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、30株単位(約13万1,600円)でのまとめ買いが前提になる、ということです。
フィネコバンクはどんな会社か
フィネコバンクは、イタリアのネット銀行兼オンライン証券です。銀行口座、株式や投資信託の売買、資産運用をひとつの口座でまとめて提供しており、銀行と証券をまたいで別々に口座を持つ必要がない点が支持されているとされています。日本でいえば、ネット証券の使い勝手に銀行機能を組み合わせたような会社に近いイメージです。
直近12ヶ月の実績では、売上13億8,000万ユーロ(前年比+6.33%)、純利益6億6,957万ユーロ(同+3.04%)と増収増益が続いています(実測)。あわせて、報道によると自己資本比率(CET1比率)は25.91%とされ、規制上の最低水準を大きく上回っています。
同じネット銀行系の会社としては、イタリアのインテーザ・サンパオロやスペインのバンキンテルがしばしば比較対象になります。国内のリテール金融を軸にする点は共通していますが、事業の広さやビジネスモデルは会社ごとに異なります。
配当と税金
フィネコバンクの1株配当は0.79ユーロ、表面利回りは約3.34%です。
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし、実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
フィネコバンク株の日本からの買い方
フィネコバンクの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「FBK」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:FNBKY/FCBBF)も存在しますが、これらはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | フィネコバンク株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「FBK」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約4,387円 | 1,021円 | 約23.28% |
| 30株 | 約13万1,600円 | 1,021円 | 約0.78% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約23.28%と重く、現実的には30株単位のまとめ買いが前提になります。30株まとめると負担率は約0.78%まで下がります。
フィネコバンク株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 銀行と証券をひとつの口座にまとめたい人 | 銀行口座・証券・資産運用をひとつの口座で提供している |
| 自己資本の厚い銀行に投資したい人 | 自己資本比率(CET1比率)25.91%(報道) |
| 30株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.78%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約23.28%と重い |
| 高い配当性向を気にする人 | 配当性向は77.63%と高く、業績次第で減配リスクがある |
よくある質問
フィネコバンク株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券(FNBKY/FCBBF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約4,387円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約23.28%と重いため、30株単位(約13万1,600円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし、実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。これに加えて日本側でさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(FNBKY/FCBBF)とフィネコバンク株(FBK)の違いは何ですか?
FNBKY・FCBBFは米国のOTC市場でのみ取引される預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。本記事で扱うFBKはイタリア証券取引所(ミラノ)に上場する原株で、日本からはサクソバンク証券などでこちらを直接購入することになります。
まとめ
- メリット:銀行と証券をひとつの口座で完結できるモデル/自己資本比率(CET1)25.91%(報道)/直近12ヶ月の実績で純利益+3.04%の増益
- デメリット:配当性向77.63%と高水準/実績PER21.6倍で株価は52週高値近く/1株買いの手数料負担率は23.28%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約4,387円から。30株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.78%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値は本文中に記載の出典(実測値・報道)に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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