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エールフランスKLM株の魅力とリスク|PER2.9倍と無配の日本からの買い方【2026年】

エールフランスKLM株の魅力とリスク|PER2.9倍と無配の日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • エールフランスKLMはフランスとオランダの航空会社が統合した欧州最大級の航空グループ日本路線も運航しています
  • 魅力の核心:PERは約2.9倍
  • 最大のリスク:無配(2008年の金融危機以降、配当なし)で、株価は1年で−20.14%
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約2,135円から(推奨ロット30株が目安/1株だと手数料負担率は約19.13%と重い)

航空株のPERは銘柄によって大きく異なりますが、エールフランスKLMのPERは約2.9倍です。同じ欧州の航空大手として比較されることの多いルフトハンザ(ドイツ)と並べて語られる機会も多い銘柄です。

会社発表によると、第2四半期は約9億ユーロ相当の燃料費上昇を、単価収益8.7%の改善(プレミアム需要の強さ)で約85%相殺しました。紅海情勢による海運の迂回で航空貨物の需要も堅調で、貨物事業は上半期に約1億ユーロの利益を寄与しています。

フランスとオランダの航空会社が統合した欧州最大級の航空グループの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

エールフランスKLM株の基本データ(2026年8月22日時点)

株価11.50ユーロ(1株 約2,135円)
52週レンジ8.37 〜 15.17ユーロ
時価総額約30億ユーロ
PER約2.9倍(予想も約2.9倍)
配当利回り無配
上場市場ユーロネクスト・パリ
1年の株価騰落−20.14%

エールフランスKLM株を買うメリット

PERは約2.9倍、当サイト掲載銘柄の中でも最低水準

2026年8月22日時点のPERは実績・予想とも約2.9倍です。当サイトで取り上げている欧州株の中でも際立って低い水準にあります。

投資家にとっては、現在の利益水準に対して株価が割安に評価されているということです。ただし、これは市場が航空業界の先行きに慎重であることの裏返しでもあります(デメリットの項で詳しく触れます)。

燃料費9億ユーロ増を単価収益+8.7%改善で約85%相殺(会社発表)

会社発表によると、第2四半期は約9億ユーロ相当の燃料費上昇がありましたが、プレミアム需要を背景にした単価収益+8.7%の改善で、その約85%を相殺しました。

投資家にとっては、コスト増を価格転嫁で吸収する力が一定程度働いていることを示す数字です。

貨物事業が上半期に約1億ユーロの利益貢献、紅海情勢が追い風に

会社発表によると、貨物事業は上半期に約1億ユーロの利益を寄与しました。紅海情勢による海運の迂回で航空貨物の需要が堅調だったことが背景です。

投資家にとっては、旅客事業以外にも利益を支える柱があることを示す材料です。

前年同期はストライキで営業利益2億6,000万ユーロを喪失、その反動も

会社発表によると、前年同期はストライキの影響で営業利益2億6,000万ユーロを失っていました。今期はその反動も業績の押し上げ要因になっています。

投資家にとっては、比較対象となる前年の水準自体が押し下げられていたことを踏まえて数字を見る必要がある、ということです。

エールフランスKLM株を買うデメリット・リスク

無配、2008年の金融危機以降配当を実施していない

エールフランスKLMは無配です。2008年の金融危機以降、配当を実施していません。

投資家にとっては、インカムゲインを目的とした保有には向かない銘柄だということです。株価の値動きだけが投資成果になります。

株価は1年で−20.14%

2026年8月22日時点の株価は11.50ユーロで、1年間では−20.14%下落しています。52週レンジは8.37〜15.17ユーロです。

投資家にとっては、PERの低さが必ずしも「割安で放置されている」ことを意味せず、市場がリスクを織り込んで株価を評価している可能性がある、ということです。

2026年通期の燃料費見通しは89億ドル、前年から約20億ドル増加見込み(会社発表)

会社発表によると、2026年通期の燃料費見通しは89億ドルで、前年から約20億ドル増加する見込みです。整備費や人件費の上昇も続いています。

投資家にとっては、第2四半期に見られたコスト吸収力が、通期を通じて同じペースで続くとは限らないということです。燃料費というコントロールしにくい変数が業績の重荷になり続けます。

1株買いの手数料負担率は約19.13%と重い

サクソバンク証券の手数料(最低2.2ユーロ)は約定金額に対して固定額に近いため、株価が低いエールフランスKLMでは1株買いの手数料負担率が約19.13%に達します。

投資家にとっては、少額でお試し購入するには手数料の割合が重すぎる、ということです。まとめ買いが前提になります(詳しくは買い方の章で解説します)。

エールフランスKLMはどんな会社か

エールフランスKLMは、フランスの航空会社エールフランスとオランダの航空会社KLMが統合してできた、欧州最大級の航空グループです。日本路線も運航しており、日本の旅行者・出張者にとっても身近な存在です。

収益源は旅客事業が中心ですが、貨物事業も一定の存在感を持っています。会社発表によると、貨物事業は上半期に約1億ユーロの利益を寄与しました。紅海情勢による海運の迂回で航空貨物の需要が堅調だったことが背景です。

直近では、第2四半期に約9億ユーロ相当の燃料費上昇があったものの、プレミアム需要を背景にした単価収益+8.7%の改善でその約85%を相殺しています(会社発表)。なお前年同期はストライキの影響で営業利益2億6,000万ユーロを失っており、今期の数字にはその反動も含まれます。会社は2026年通期の燃料費見通しを89億ドル(前年から約20億ドル増加)としており、コスト圧力は今後も続く見通しです。

配当と税金

エールフランスKLMは無配です。2008年の金融危機以降、配当を実施していません。配当利回りを前提とした投資戦略には向きません。

参考として、フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%とされており、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べると低い水準です。ただし現在は配当そのものがないため、この税率が実際に適用される場面はありません。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※下のチャートは米国ADR(AFLYY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

エールフランスKLM株の日本からの買い方

エールフランスKLMの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「AF」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:AFLYY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社エールフランスKLM株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「AF」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約2,135円408円約19.13%
30株約64,100円408円約0.64%

手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。株価が11.50ユーロと低いため、1株買いでは手数料負担率が約19.13%にもなります。30株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.64%まで下がります。

エールフランスKLM株はどんな人に向くか

向く人理由
PERの低さを手がかりに欧州航空株を見たい人PERは約2.9倍と当サイト掲載銘柄の中でも最低水準
日本路線を運航する会社に投資したい人日本路線も運航している
30株単位でまとめ買いできる人手数料負担率が約0.64%まで下がる
向かない人理由
配当(インカムゲイン)を求める人無配(2008年以降配当なし)
1株から気軽に試したい人1株買いは手数料負担率が約19.13%と重い
NISAの非課税で持ちたい人サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある

よくある質問

エールフランスKLM株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(AFLYY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

最低いくらから買えますか?

1株約2,135円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約19.13%と重いため、30株単位(約64,100円)でのまとめ買いが目安です。

配当はありますか?

無配です。2008年の金融危機以降、配当を実施していません。インカムゲインを目的とした保有には向きません。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

ADR(米国預託証券)と現物株の違いは何ですか?

ADR(ティッカー:AFLYY)は米ドル建てで原株とほぼ同じ値動きをする証券ですが、OTC市場でのみ取引されており、NYSE・NASDAQには上場していません。日本の主要ネット証券では取り扱っておらず、本文で解説したユーロネクスト・パリの現物株(ティッカー:AF)をサクソバンク証券で購入するのが現実的な方法です。

まとめ

  • メリット:PERは約2.9倍と当サイト掲載銘柄の中でも最低水準/燃料費9億ユーロ増を単価収益+8.7%改善で約85%相殺(会社発表)/貨物事業が上半期に約1億ユーロの利益貢献
  • デメリット:無配(2008年以降配当なし)/株価は1年で−20.14%/2026年通期の燃料費見通しは89億ドルで前年から約20億ドル増加見込み
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約2,135円から。ただし1株の手数料負担率は約19.13%と重く、30株単位のまとめ買いで約0.64%まで下がる

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はエールフランスKLM社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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