※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- ゲスタンプは、三重県松阪市に工場を持つスペインの自動車部品メーカーです。トヨタ・日産・ホンダとも取引があります
- 魅力の核心:PERは約9.01倍(予想は約6.98倍)です
- 最大のリスク:配当は前年から約19%減っています(1株配当0.06504ユーロ)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約551円から(推奨ロット100株が目安/1株だと手数料負担率は約185.19%と重く、100株単位が前提)
三重県松阪市の工場と、トヨタ・日産・ホンダとの取引。ゲスタンプ(Gestamp Automocion)は、鋼板を高温でプレスして固める「ホットスタンピング」で車の骨格やシャシー部品を作る、スペインの自動車部品メーカーです。会社発表によると、2018年に三重県松阪市で日本初の工場を開設し、次世代のホットスタンピング専用ラインを導入しました。
日本には2017年に東京へ本社と研究開発センターを開設し、子会社Edschaが横浜にも拠点を置いています(JETRO)。日本の主要顧客はトヨタ・日産・ホンダとされています。日本ではあまり名前を聞かない会社ですが、実は日本の自動車産業と深くつながっている、ということです。
一方で、株価は2.97ユーロと1年で−16.10%下落し、配当は前年から約19%減っています。同業種の対比先としては、自動車部品のヴァレオ(仏)やCIEオートモーティブ(西)がしばしば挙げられます。ゲスタンプの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ゲスタンプ株の基本データ(2026年8月24日時点)
| 株価 | 2.97ユーロ(1株 約551円) |
| 52週レンジ | 2.760〜3.540ユーロ |
| 時価総額 | 約16.9億ユーロ |
| PER | 約9.01倍(予想 約6.98倍) |
| 配当利回り | 2.19%(1株配当 0.06504ユーロ) |
| 上場市場 | マドリード証券取引所(BME) |
| 1年の株価騰落 | −16.10% |
PER9.01倍と、日本に工場を持つという事実|ゲスタンプ株の魅力
三重県松阪市に日本初の工場を2018年開設、トヨタ・日産・ホンダとも取引(会社発表・JETRO)
会社発表によると、ゲスタンプは2018年に三重県松阪市で日本初の工場を開設し、次世代のホットスタンピング専用ラインを導入しました。JETROの記事によると、2017年には東京に本社と研究開発センターを開設し、子会社Edschaが横浜にも拠点を置いています。日本の主要顧客はトヨタ・日産・ホンダとされています。
投資家にとっては、日本の自動車メーカーのサプライチェーンと直接つながっている会社であることが確認できる、ということです。
115の生産拠点と13の研究開発拠点、従業員4万4,000人以上の規模(会社発表)
会社発表によると、ゲスタンプは115の生産拠点と13の研究開発拠点を持ち、従業員は4万4,000人以上です。主要顧客はBMW・トヨタ・フォルクスワーゲン・フォード・ルノー・メルセデス・ベンツ・日産などとされています。
投資家にとっては、特定の顧客や地域に依存しすぎない、世界に広がった生産体制を持っていることが確認できる材料です。
PERは実績約9.01倍、予想約6.98倍
実績PERは約9.01倍、予想PERは約6.98倍です(実測)。当サイトではこの水準が割安かどうかの判断はしていません。
投資家にとっては、実績と予想でPERに差があるという事実を、自分自身の判断材料として確認しておく必要がある、ということです。
純有利子負債/EBITDAは1.4倍(2026年6月末、報道)
報道によると、2026年6月末の純有利子負債は17億7,100万ユーロ、純有利子負債/EBITDAは1.4倍とされています。2026年上半期の売上高は57億9,400万ユーロ、EBITDAマージンは11.2%、純利益は1億1,000万ユーロでした(出典:報道)。
投資家にとっては、負債の水準が極端に膨らんでいるわけではないことを確認できる材料です(当サイトが財務健全性を評価するものではありません)。
配当19%減と株価−16.10%|先に知っておきたいリスク
配当は前年から約19%減(0.08055ユーロ→0.06504ユーロ)
配当は年2回です。直近1年の権利落ち実績は2026年1月12日の0.03167ユーロと2026年6月30日の0.03337ユーロで合計0.06504ユーロです(実測)。前年の同じ2回(0.03916ユーロ+0.04139ユーロ=0.08055ユーロ)から約19%減っています。表面利回りは株価2.970ユーロに対し約2.19%です。
投資家にとっては、配当利回り自体は2%台でも、前年から実際に減っているという事実を踏まえておく必要がある、ということです(将来の配当を予測するものではありません)。
株価は1年で−16.10%、営業利益率は4.76%と薄い
株価は1年で−16.10%です(実測)。2025年12月期の営業利益率は実測で4.76%と薄く、売上高は114億4,500万ユーロで前年比−5.38%でした。
投資家にとっては、事業の規模の大きさとは別に、利益率自体は薄いという事実を確認しておく必要があります。
2026年の生産見通しと為替の影響
報道によると、会社は2026年の地域別生産台数の見通しとして中国−5.3%・西欧−1.9%・東欧−1.3%を挙げているとされます。また、2026年上半期の売上に対する為替の負の影響は1億5,700万ユーロとされています(出典:報道)。加えて、米ゼネラル・モーターズのEV戦略変更により、ゲスタンプのミシガン州工場が影響を受けるとされていますが、影響額は当サイトで確認できていません(出典:報道)。
投資家にとっては、地域別の生産動向・為替・大口顧客の戦略変更という複数の外部要因に業績が左右されやすい事業構造であることを踏まえておく必要があります。
1株買いの手数料負担率は約185.19%、100株単位が前提
1株2.970ユーロ(約551円)に対し、1株を買うときの手数料は最低5.50ユーロ(約1,021円)で、負担率は約185.19%です。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、100株単位でまとめて買うことが前提になる、という事実を踏まえておく必要があります。
ゲスタンプは車の骨格をホットスタンピングで作る会社
ゲスタンプは、鋼板を高温でプレスして固める「ホットスタンピング」で、車の骨格やシャシー部品を作るスペインの自動車部品メーカーです。会社発表によると115の生産拠点と13の研究開発拠点を持ち、従業員は4万4,000人以上です。主要顧客はBMW・トヨタ・フォルクスワーゲン・フォード・ルノー・メルセデス・ベンツ・日産などとされています(出典:同社公式 https://www.gestamp.com/About-Us)。
会社発表によると、ゲスタンプは2018年に三重県松阪市で日本初の工場を開設し、次世代のホットスタンピング専用ラインを導入しました(出典:同社公式 https://www.gestamp.com/Media/Press/Posts/Gestamp-opens-its-first-plant-in-Japan)。JETROの記事によると、2017年には東京に本社と研究開発センターを開設し、子会社Edschaが横浜にも拠点を置いています。日本の主要顧客はトヨタ・日産・ホンダとされています(出典:JETRO https://www.jetro.go.jp/en/invest/insights/expert-perspectives/gestamp_automobile_hotstamping.html)。
実測(年次損益)の2025年12月期は、売上高114億4,500万ユーロ(前年比−5.38%)、営業利益5億4,463万ユーロ、純利益1億5,221万ユーロ(前年1億8,849万ユーロ)、EPS 0.27ユーロでした。報道によると2026年上半期は売上高57億9,400万ユーロ、EBITDAマージン11.2%、純利益1億1,000万ユーロとされています(出典:報道)。報道によると2026年6月末の純有利子負債は17億7,100万ユーロ、純有利子負債/EBITDAは1.4倍とされています(出典:報道)。
同業種の対比先としては、自動車部品のヴァレオ(仏)やCIEオートモーティブ(西)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当0.06504ユーロと、スペインの源泉税19%
ゲスタンプの表面利回りは約2.19%(1株配当0.06504ユーロ)です。配当は年2回で、直近1年の権利落ち実績は2026年1月12日の0.03167ユーロと2026年6月30日の0.03337ユーロで合計0.06504ユーロでした(実測)。前年の同じ2回(0.03916ユーロ+0.04139ユーロ=0.08055ユーロ)から約19%減っています。
スペイン株の配当源泉税率は19%です。日西租税条約(2021年発効)の限度税率は5%とされていますが、適用は証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の目安は保守的に19%で計算すると約1.41%です(2.19%×(1−0.19)×0.79685で計算)。
チャートで今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月24日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率185.19%
ゲスタンプの上場市場はマドリード証券取引所(BME)のみで、ティッカーは「GEST」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:GMPUF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ゲスタンプ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「GEST」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約551円 | 1,021円 | 約185.19% |
| 100株 | 約55,100円 | 1,021円 | 約1.85% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約185.19%と重く、100株(約55,100円)まとめると約1.85%まで下がります。
ゲスタンプ株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 日本と接点のある会社に投資したい人 | 三重県松阪市に2018年開設の日本初の工場、トヨタ・日産・ホンダとも取引 |
| PERの水準を材料に検討したい人 | PERは約9.01倍(予想は約6.98倍) |
| 世界に広がる生産体制を評価する人 | 115の生産拠点・13の研究開発拠点、従業員4万4,000人以上 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当の増加基調を求める人 | 配当は前年から約19%減っている(0.08055ユーロ→0.06504ユーロ) |
| 高い利益率を求める人 | 2025年12月期の営業利益率は実測で4.76%と薄い |
| 少額の1株単位で買いたい人 | 1株の手数料負担率は約185.19%、100株単位が前提 |
ゲスタンプ株のよくある質問
ゲスタンプ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がマドリード証券取引所(BME)のみのためです。米国預託証券(GMPUF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
配当は今後元に戻りますか?
当サイトでは分かりません。直近1年の配当は前年の0.08055ユーロから0.06504ユーロへ約19%減っており、この事実だけが確認できています。今後の増配・減配を予測するものではありません。
米ゼネラル・モーターズのEV戦略変更はゲスタンプにどんな影響がありますか?
報道によると、米ゼネラル・モーターズのEV戦略変更により、ゲスタンプのミシガン州工場が影響を受けるとされています。ただし、影響額は当サイトで確認できていないため、金額についてはお答えできません。
米国ADR(GMPUF)と原株(GEST)は同じですか?
ADR(GMPUF)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。マドリード証券取引所(BME)に上場する原株(GEST)とは別の銘柄として扱われます。
まとめ:日本に工場を持つ自動車部品メーカーだが、配当は減っている
- メリット:三重県松阪市に2018年開設の日本初の工場を持ち、トヨタ・日産・ホンダとも取引/115の生産拠点・13の研究開発拠点、従業員4万4,000人以上/PERは約9.01倍(予想は約6.98倍)
- デメリット:配当は前年から約19%減(0.08055ユーロ→0.06504ユーロ)/株価は1年で−16.10%、営業利益率は4.76%と薄い/1株買いの手数料負担率は約185.19%、100株単位が前提
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約551円から。100株まとめると手数料負担率は約1.85%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
- ヴァレオ株の魅力とリスク|1年+36%とPER17.4倍、日本からの買い方【2026年】
- スペイン株の買い方とおすすめ|ZARA・電力・旅行IT【2026年】
- 【2026年】欧州株が買えるネット証券を比較|サクソバンクとIB証券、NISAで持てるのはどちらか
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月24日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はゲスタンプの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント