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この記事の結論
- デマントは補聴器ブランド「オーティコン」を展開するデンマークの会社です(スイスのソノヴァ・フォナックブランドの競合にあたります)
- 魅力の核心:1年で株価+11.93%上昇
- 最大のリスク:無配(配当を実施していません)。直近12ヶ月の純利益は−30.0%
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約7,129円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約13.41%と重くなります)
「デマント」という社名を知らなくても、補聴器ブランド「オーティコン」なら耳にしたことがあるかもしれません。デンマークのデマントはそのオーティコンを展開する会社で、スイスのソノヴァ(フォナックブランド)と並ぶ、補聴器業界大手の一角です。
2026年8月22日時点の株価は1年で+11.93%上昇しています。会社発表によると、2026年上半期の業績を受けて通期の既存事業成長ガイダンスを3〜6%から6〜7%へ上方修正しました。一方で、デマントは配当を出していません。魅力とリスクを、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
デマント株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 287.00デンマーククローネ(1株 約7,129円) |
| 52週レンジ | 175.00〜298.60デンマーククローネ |
| 時価総額 | 約605億デンマーククローネ |
| PER | 約25.0倍(予想 約19.4倍) |
| 配当利回り | 無配 |
| 上場市場 | ナスダック・コペンハーゲン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +11.93% |
デマント株を買うメリット
1年で株価+11.93%上昇、52週レンジの上寄りで推移
2026年8月22日時点の株価は287.00デンマーククローネで、1年間では+11.93%の上昇となっています。52週レンジは175.00〜298.60デンマーククローネで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、株価が実数値として着実に切り上がっている局面にある、ということです。
通期の既存事業成長ガイダンスを3〜6%から6〜7%へ上方修正(会社発表)
会社発表によると、2026年上半期の業績を受けて、通期の既存事業ベースの成長ガイダンスを従来の3〜6%から6〜7%へ上方修正しました。
投資家にとっては、会社自身が今期の成長見通しを上方向に見直したという材料です。
補聴器事業は既存事業ベースで+9%成長、新製品「オーティコン Zeal」が寄与(会社発表)
会社発表によると、主力の補聴器事業は既存事業ベースで+9%の成長となりました。2025年10月に投入した新製品「オーティコン Zeal」が寄与したとしています。
投資家にとっては、中核事業である補聴器そのものの需要が新製品によって底上げされていることを示す数字です。
上半期売上高は前年比+15%(うち既存事業+7%・買収による寄与+10%)
会社発表によると、2026年上半期の売上高は129億1,300万デンマーククローネで、前年同期比+15%でした。ただしこの伸びの内訳は既存事業ベースで+7%、買収による寄与が+10%です。
投資家にとっては、見出しの伸び率だけでなく、既存事業そのものが+7%の成長を確保している点を確認できることが重要です。
デマント株を買うデメリット・リスク
無配。配当を実施していません
デマントは配当を実施していません(無配)。表面利回りは0%です。
投資家にとっては、値上がり益(キャピタルゲイン)のみを期待する銘柄になる、ということです。無配の理由について会社からの明確な説明は当サイトで確認できていないため、理由の推測は行いません。
直近12ヶ月の純利益は−30.0%
直近12ヶ月の純利益は前年から−30.0%となっています。
投資家にとっては、上半期の売上成長や補聴器事業の好調とは裏腹に、利益面では大きな落ち込みが実際に生じているということです。
PERは実績約25.0倍、予想約19.4倍とやや高め
実績PERは約25.0倍、予想PERは約19.4倍です。
投資家にとっては、直近12ヶ月の減益を踏まえると、現在の株価水準はすでに今後の利益回復をある程度織り込んだ評価になっている、ということです。
KIND社(独)の統合費用が続く。市販(OTC)補聴器との価格競争リスクも
2025年12月に買収したドイツのKIND社について、統合費用が続いています。また欧米では、処方を介さずに購入できる市販(OTC)補聴器の参入により、価格競争が生じうるとされています。
投資家にとっては、買収による事業拡大が進む一方で、統合コストと新しい競争軸という2つの負担が並行して存在している、ということです。
デマントはどんな会社か
デマントは、補聴器ブランド「オーティコン」を展開するデンマークの会社です。世界の補聴器市場では、スイスのソノヴァ(フォナックブランド)と並ぶ大手の一角にあたります。
会社発表によると、2026年上半期の売上高は129億1,300万デンマーククローネで、前年同期比+15%でした。ただし、この伸びの大半は買収によるもので、既存事業ベースの成長は+7%、買収による寄与が+10%です。特別項目を除くEBITは21億3,400万クローネ(利益率16.5%)、純利益は11億8,600万クローネ、1株利益は5.62クローネ(前年5.28クローネ)でした。
会社発表によると、通期の既存事業成長ガイダンスは3〜6%から6〜7%へ上方修正されています。補聴器事業は既存事業ベースで+9%成長しており、2025年10月に投入した新製品「オーティコン Zeal」が寄与しました。一方で、2025年12月に買収したドイツのKIND社の統合費用は続いており、欧米では市販(OTC)補聴器の参入による価格競争のリスクも指摘されています。
配当と税金
デマントは配当を実施していません(無配)。無配の理由について会社からの明確な説明は当サイトで確認できていないため、推測では書きません。
配当がないため、現時点で実質的な配当課税は発生しません。なお、デンマークの配当源泉税率は当サイトで未確認です。将来配当が実施される場合に備え、口座開設時および配当受け取り前には、必ず証券会社に税率をご確認ください。日本側では、配当が実施された場合、現地源泉後の金額にさらに20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
デマント株の日本からの買い方
デマントの上場市場はナスダック・コペンハーゲン証券取引所のみで、ティッカーは「DEMANT」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:WILYY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダック(米国本体市場)にも上場していません。
| 証券会社 | デマント株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- デンマーククローネに両替する
- ティッカー「DEMANT」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約7,129円 | 956円 | 約13.41% |
| 20株 | 約142,600円 | 956円 | 約0.67% |
手数料は約定金額の0.132%、最低38.5デンマーククローネ(約956円)です。1株だけの購入では手数料負担率が約13.41%と重くなるため、20株単位のまとめ買いが現実的な目安です。20株であれば負担率は約0.67%まで下がります。
デマント株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 補聴器・ヘルスケア関連に投資したい人 | オーティコンブランドで補聴器事業を展開 |
| 米国株に偏った資産をデンマーククローネ建てで分散したい人 | ナスダック・コペンハーゲン上場 |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.67%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当収入を重視する人 | 無配(配当を実施していない) |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 直近の減益を懸念する人 | 直近12ヶ月の純利益は−30.0% |
よくある質問
デマント株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がナスダック・コペンハーゲン証券取引所のみのためです。米国預託証券(WILYY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約7,129円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約13.41%と重いため、20株単位(約142,600円)でのまとめ買いが目安です。
デマントは配当を出していますか?
出していません(無配)。配当を実施していないため、配当課税は現時点で発生しません。無配の理由について会社からの明確な説明は当サイトで確認できていません。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国預託証券(ADR)とデンマーク本国株の違いは何ですか?
デマントの米国預託証券(ADR、ティッカー:WILYY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダック(米国本体市場)にも上場していません。日本の主要ネット証券がOTC銘柄を扱わないため、買うには本国上場(ナスダック・コペンハーゲン証券取引所)を扱うサクソバンク証券などが必要です。
まとめ
- メリット:1年で株価+11.93%上昇/通期の既存事業成長ガイダンスを6〜7%へ上方修正/補聴器事業は既存事業ベースで+9%成長
- デメリット:無配(配当を実施していない)/直近12ヶ月の純利益は−30.0%/PERは実績25.0倍・予想19.4倍でKIND社の統合費用も継続
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約7,129円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.67%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はデマント社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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