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この記事の結論
- アンブは報道によるとオリンパスが世界シェア約70%を持つとされる内視鏡市場で、使い捨て内視鏡を作るデンマークの医療機器会社です
- 魅力の核心:内視鏡事業は既存事業ベースで+13.8%成長(会社発表)
- 最大のリスク:純利益は前年同期比−35.6%(増収なのに減益)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約1,908円から(推奨ロット60株が目安/1株だと手数料負担率は約50.13%と重く、60株単位が前提)
内視鏡事業は既存事業ベースで+13.8%成長。報道によると、世界の内視鏡市場では日本のオリンパスが約70%のシェアを持つとされ、デンマークのアンブは使い捨て(単回使用)内視鏡でこの市場に切り込んでいます。
一方で、会社発表によると関税のコストが5,000万クローネを超えたことなどが響き、純利益は前年同期比−35.6%となりました。株価は1年で−19.45%、52週高値111.80クローネからは約31%低い水準で推移しています。
成長するコア事業と、関税に押される足元の利益。アンブの「今」を、業績・配当・買い方の順に見ていきます。
アンブ株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 76.80デンマーククローネ(1株 約1,908円) |
| 52週レンジ | 56.25〜111.80クローネ |
| 時価総額 | 約203億クローネ |
| PER | 約42.9倍(予想 約28.3倍) |
| 配当利回り | 0.53%(1株配当 0.41デンマーククローネ) |
| 上場市場 | ナスダック・コペンハーゲン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | −19.45% |
アンブ株を買うメリット
内視鏡事業は既存事業ベースで+13.8%成長、売上の63%を占める柱(会社発表)
会社発表によると、アンブの内視鏡事業は直近四半期に既存事業ベースで+13.8%成長し、売上高全体の63%を占めています。
投資家にとっては、会社の柱となる事業がしっかり伸びているということです。全社の業績を左右する中心的な事業がどう動いているかを見る上で、意味のある数字です。
使い捨て内視鏡でオリンパスの市場に切り込む(報道によると世界シェア約70%)
報道によると、内視鏡の世界市場では日本のオリンパスが約70%のシェアを持つとされ、アンブの使い捨て(単回使用)内視鏡はその再利用型と比較される立場にあります。使い捨てにする利点は、感染リスクの低減と滅菌の手間・コストの削減とされています。
投資家にとっては、世界最大手が握るとされる市場に対して、単回使用という切り口で差別化を図っている位置づけの会社だということです。
特別項目を除く営業利益率は14.5%、本業の収益力は保たれている(会社発表)
会社発表によると、直近四半期の営業利益は1億7,300万クローネ(営業利益率11.0%)でしたが、特別項目を除くと14.5%でした。
投資家にとっては、一時的な要因を除いた本業ベースの収益力は保たれている、と読み取れる数字です。
アンブ株を買うデメリット・リスク
増収なのに純利益は前年同期比−35.6%、関税コストが5,000万クローネ超(会社発表)
会社発表によると、直近四半期の売上高は15億7,300万クローネと伸びている一方、純利益は1億2,100万クローネで前年同期比−35.6%となりました。関税のコストが5,000万クローネを超えたことと為替が重しになったとされています。
投資家にとっては、売上が伸びていても利益が同じように伸びるとは限らないという、増収減益の構造そのものがリスクだということです。
PERは実績42.9倍、予想28.3倍でも高水準
実績PERは約42.9倍、予想PERは約28.3倍です。
投資家にとっては、予想ベースでも割安とは言えない水準で、内視鏡事業の成長が続かなければ株価の前提そのものが崩れるリスクがあるということです。
配当利回りは0.54%、配当性向23.06%と低水準
1株配当は0.41デンマーククローネで、実測の表面利回りは約0.54%、配当性向は23.06%です。
投資家にとっては、配当を目的に保有する銘柄としては物足りない水準で、値上がり益を狙う成長株としての性格が強いということです。
1株買いの手数料負担率は50.13%、60株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低38.5デンマーククローネ(約956円)です。1株(約1,908円)だけを買うと、手数料負担率は約50.13%にのぼります。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、60株単位(約11万4,500円)でのまとめ買いが前提になる、ということです。
アンブはどんな会社か
アンブは、デンマークの医療機器メーカーです。消化管・尿路・気道用の使い捨て(単回使用)内視鏡を主力製品としており、麻酔・患者監視機器も手がけています。
会社発表によると、直近四半期の売上高は15億7,300万クローネ、営業利益1億7,300万クローネ(営業利益率11.0%、特別項目を除くと14.5%)、純利益は1億2,100万クローネで前年同期比−35.6%でした。内視鏡事業は既存事業ベースで+13.8%成長し、売上の63%を占める一方、麻酔・患者監視事業は既存事業ベースで−2.5%と縮小しており、成長が内視鏡事業に偏っています。
株価は1年で−19.45%となっており、52週高値111.80クローネからは約31%低い水準にあります。同じデンマークの医療機器会社としては、コロプラストやデマント(補聴器)がしばしば比較対象として挙げられます。
配当と税金
アンブの1株配当は0.41デンマーククローネ、実測の表面利回りは約0.54%、配当性向は23.06%です。
デンマークの配当源泉税率は当サイトで確認できていません。口座開設時および配当受取前に必ず証券会社にご確認ください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
アンブ株の日本からの買い方
アンブの上場市場はナスダック・コペンハーゲン証券取引所のみで、ティッカーは「AMBU-B」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:AMBBY・AMBFF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | アンブ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- デンマーククローネに両替する
- ティッカー「AMBU-B」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約1,908円 | 956円 | 約50.13% |
| 60株 | 約114,500円 | 956円 | 約0.84% |
手数料は約定金額の0.132%、最低38.5デンマーククローネ(約956円)です。1株だと手数料負担率は約50.13%と重く、現実的には60株単位のまとめ買いが前提になります。60株まとめると負担率は約0.84%まで下がります。
アンブ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 内視鏡関連の成長株に投資したい人 | 内視鏡事業は既存事業ベースで+13.8%成長 |
| 使い捨て医療機器という切り口に関心がある人 | 報道によるとオリンパスが約70%のシェアを持つとされる市場で、使い捨て内視鏡により差別化 |
| 60株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.84%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当目的で保有したい人 | 配当利回りは約0.54%と低水準 |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約50.13%と極めて重い |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
アンブ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がナスダック・コペンハーゲン証券取引所のみのためです。米国預託証券(AMBBY・AMBFF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約1,908円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約50.13%と極めて重いため、60株単位(約11万4,500円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
デンマークの配当源泉税率は当サイトで確認できていません。口座開設時および配当受取前に必ず証券会社にご確認ください。これに加えて日本側ではさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(AMBBY・AMBFF)とアンブ株(AMBU-B)の違いは何ですか?
AMBBY・AMBFFは米国のOTC市場でのみ取引される預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。本記事で扱うAMBU-Bはナスダック・コペンハーゲン証券取引所に上場する原株で、日本からはサクソバンク証券などでこちらを直接購入することになります。
まとめ
- メリット:内視鏡事業は既存事業ベースで+13.8%成長/報道によるとオリンパスが約70%のシェアを持つとされる市場に使い捨て内視鏡で切り込む/特別項目を除く営業利益率は14.5%
- デメリット:増収なのに純利益は前年同期比−35.6%/PERは実績42.9倍と高水準/1株買いの手数料負担率は50.13%と極めて重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約1,908円から。60株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.84%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はアンブ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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