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この記事の結論
- エンジーはフランス最大級のエネルギー会社。再生可能エネルギーと電力ネットワークが中核で、日本の洋上風力コンソーシアムにも参加しています
- 魅力の核心:配当利回り5.32%
- 最大のリスク:ベルギー原発停止に伴いネット債務/EBITDA比は目標4.0倍を上回る4.2倍に増加
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約4,695円から(推奨ロット10株が目安/1株だと手数料負担率は約8.70%と重い)
配当利回り5.32%と聞くと魅力的に映りますが、これは前年から減配した後の数字です。エンジーは2026年方針の1株配当を1.35ユーロとしており、前年の1.48ユーロからは減配となっています。
それでもエンジーはフランス最大級のエネルギー会社で、再生可能エネルギーと電力ネットワーク事業を中核に据えています。日本とも無縁ではなく、洋上風力発電のコンソーシアムに参加しています。株価・配当・リスク・買い方の順に見ていきます。
エンジー株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 25.29ユーロ(1株 約4,695円) |
| 52週レンジ | 17.20 〜 29.89ユーロ |
| 時価総額 | 約615億ユーロ |
| PER | 約15.4倍(予想 約12.3倍) |
| 配当利回り | 約5.32%(1株配当 1.35ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +33.77% |
エンジー株を買うメリット
配当利回り5.32%、1株配当1.35ユーロ
2026年8月22日時点の配当利回りは約5.32%、1株配当は1.35ユーロです。
投資家にとっては、株価に対して一定水準の配当収益を継続的に見込める銘柄である、ということです。
1年で株価+33.77%上昇
2026年8月22日時点の株価は25.29ユーロで、1年間では+33.77%の上昇となっています。52週レンジは17.20〜29.89ユーロで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、株価の上昇が実数値として確認できる状態にある、ということです。
電力購買契約(PPA)を2.4GW締結、前年の2倍(会社発表)
会社発表によると、エンジーは電力購買契約(PPA)を2.4GW分締結しました。これは前年の2倍の水準です。
投資家にとっては、再生可能エネルギー事業の長期契約が積み上がっていることを示す数字です。
英国UK Power Networks買収効果1億8,000万ユーロ、通期ガイダンスを上方修正(会社発表)
会社発表によると、英国UK Power Networksの買収効果により1億8,000万ユーロが業績に寄与し、2026年通期ガイダンスを上方修正しました。
投資家にとっては、M&Aによる規模拡大が実際の業績として反映され始めていることを示す材料です。
エンジー株を買うデメリット・リスク
2026年の1株配当は1.35ユーロ、前年の1.48ユーロから減配
エンジーの2026年方針の1株配当は1.35ユーロです。前年の1.48ユーロからは減配となっています。
投資家にとっては、配当利回り5.32%という数字が、増配ではなく減配後の水準であることを踏まえておく必要がある、ということです。
ベルギー原発停止に伴いネット債務は600億ユーロに増加、目標4.0倍を上回る4.2倍
エンジーはベルギーの原発3基を停止する計画を持っており、ネット債務は600億ユーロ(前年末比+160億ユーロ)に増加しました。ネット債務/EBITDA比は目標の4.0倍を上回る4.2倍です。
投資家にとっては、財務レバレッジが会社自身の目標水準を超えている状態にある、ということです。
上半期の有機成長は+1.2%にとどまる
2026年上半期の調整後EBITは53億ユーロで、有機成長は+1.2%にとどまりました(出典:エンジー公式IR)。
投資家にとっては、再生可能エネルギー事業への投資が続く一方、会社全体としての成長ペースは緩やかである、ということです。
米国ADR(ENGIY)はOTC市場のみ、SBI・楽天・マネックスでは買えない
エンジーの米国預託証券(ADR、ティッカー:ENGIY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
投資家にとっては、原株(ユーロネクスト・パリ上場)以外に、日本の主要ネット証券で取り扱われる経路がない、ということです。
エンジーはどんな会社か
エンジーはフランス最大級のエネルギー会社で、再生可能エネルギーと電力ネットワーク事業が中核です。再生可能エネルギーの設置容量は59.5GWに達しています(出典:エンジー公式IR)。
日本との接点もあり、洋上風力発電のコンソーシアムに参加しています。
直近の決算では、2026年上半期の調整後EBITは53億ユーロ(有機成長+1.2%)、純利益(ネット経常利益)は30億ユーロで前年並み、営業キャッシュフローは69億ユーロでした(出典:エンジー公式IR https://en.newsroom.engie.com/news/engie-h1-2026-results-d8cd5-314df.html)。会社発表によると、電力購買契約(PPA)を2.4GW分締結(前年の2倍)し、英国UK Power Networksの買収効果で1億8,000万ユーロが寄与、2026年通期ガイダンスを上方修正しています。
同じ欧州の電力セクターには、送配電網投資に注力するスペインのイベルドローラもあります。エンジーは再生可能エネルギーの発電容量、イベルドローラは送配電網投資という違いがあります。
配当と税金
エンジーの1株配当は1.35ユーロ(2026年方針)、表面利回りは約5.32%です。前年の1.48ユーロからは減配となっています。
フランスの配当源泉税は、日仏租税条約の限度税率10%です。ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べると低い税率です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
税引き後の実質利回りの目安は約3.82%です(計算式:5.32% ×(1−0.10)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(エンジー・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
エンジー株の日本からの買い方
エンジーの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「ENGI」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ENGIY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | エンジー株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「ENGI」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約4,695円 | 408円 | 約8.70% |
| 10株 | 約47,000円 | 408円 | 約0.87% |
手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株からの手数料負担率は約8.70%と重くなるため、10株単位のまとめ買いが目安です。
エンジー株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 配当利回りを重視する人 | 表面利回りは約5.32%、1株配当1.35ユーロ |
| フランス最大級のエネルギー会社に投資したい人 | 再生可能エネルギー設置容量59.5GW、電力ネットワーク事業も持つ |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.87%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 減配のリスクを避けたい人 | 2026年の1株配当は1.35ユーロで、前年の1.48ユーロから減配 |
| 高い財務レバレッジを避けたい人 | ネット債務/EBITDA比は目標4.0倍を上回る4.2倍 |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
エンジー株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(ENGIY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約4,695円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約8.70%と重いため、10株単位(約47,000円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
フランスの現地源泉税10%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。税引き後の実質利回りの目安は約3.82%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(米国預託証券)と原株はどう違いますか?
エンジーの米国預託証券(ENGIY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。原株(ユーロネクスト・パリ、ティッカーENGI)とは表示通貨も異なり、日本の主要ネット証券(SBI・楽天・マネックス)ではどちらも取り扱いがありません。
まとめ
- メリット:配当利回り5.32%(1株配当1.35ユーロ)/1年で株価+33.77%上昇/電力購買契約(PPA)を2.4GW締結、前年の2倍(会社発表)
- デメリット:2026年の1株配当は1.35ユーロで前年の1.48ユーロから減配/ベルギー原発停止に伴いネット債務/EBITDA比は目標4.0倍を上回る4.2倍/上半期の有機成長は+1.2%にとどまる
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約4,695円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.87%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はエンジー社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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