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この記事の結論
- コンパス・グループは世界最大の給食・フードサービス会社。企業・学校・病院・スポーツ施設の食堂を運営し、日本にも拠点があります
- 魅力の核心:年間新規受注は前年比+16%、顧客維持率は96%
- 最大のリスク:株価は1年で−12.6%、純債務は利益比1.7倍で会社目標(1〜1.5倍)を上回っています
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約6,703円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は10.67%とやや重い)
コンパス・グループは、企業のオフィス・学校・病院・スポーツ施設の食堂を運営する、世界最大の給食・フードサービス会社です。2026年度上半期の年間新規受注は前年比+16%の43億米ドル、顧客維持率は96%と、事業の土台は堅調に積み上がっています。
それでも、株価は1年で−12.6%下落しています。受注も顧客維持率も好調なのに株価が沈んでいるのはなぜか。その理由を、業績・配当・買い方の順に見ていきます。
コンパス・グループ株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 3,093.00ペンス(30.93ポンド、1株 約6,703円) |
| 52週レンジ | 26.00〜35.61ポンド |
| 時価総額 | 約386億ポンド |
| PER | 約26.1倍(予想 約19.8倍) |
| 配当利回り | 約1.6%(1株配当 0.49ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | −12.6% |
ロンドン証券取引所の株価はペンス(GBX)表示です。「3093」と表示されていても、それは30.93ポンドであって3,093ポンドではありません。桁を100倍見誤るケースがあるため、発注前に必ず単位を確認してください。円換算は1ポンド=216.72円(ECB参照レート・2026年8月21日)で計算しています。
コンパス・グループ株を買うメリット
年間新規受注43億米ドル、前年比+16%
2026年度上半期の年間新規受注は43億米ドルで、前年比+16%の伸びでした(出典:コンパス公式IR)。
投資家にとっては、既存契約の更新だけでなく新規契約そのものが積み上がっているということです。将来の売上の土台がその分厚くなっている、という意味を持ちます。
顧客維持率96%
会社発表によると、顧客維持率は96%です。
投資家にとっては、既存の契約がほとんど解約されずに継続しているということです。給食・フードサービスという事業の性質上、一度契約すると顧客が切り替えにくいことの裏づけになります。
上半期売上高249億8,300万米ドル、為替一定ベースで+9%
2026年度上半期(2026年3月まで)の売上高は249億8,300万米ドルで、為替一定ベースでは+9%の増収でした(出典:コンパス公式IR)。
投資家にとっては、為替変動の影響を除いた実質ベースでも事業そのものが伸びていることを示す数字です。
上半期営業利益+12%、営業利益率は7.4%に改善
上半期の営業利益は前年比+12%、営業利益率は7.4%でした。1株利益(EPS)も0.629米ドルで、前年比+12%です(出典:コンパス公式IR)。
投資家にとっては、売上の伸び以上に利益が伸びているということです。単なる規模拡大ではなく、収益性そのものが改善していることを意味します。
コンパス・グループ株を買うデメリット・リスク
PERは実績26.1倍、予想19.8倍で成長期待の織り込みが大きい
実績PERは約26.1倍である一方、予想PERは約19.8倍です。
投資家にとっては、市場がすでに今後の増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
純債務は利益比1.7倍、会社目標(1〜1.5倍)を上回る(会社発表)
会社発表によると、上半期にM&Aへ23億米ドルを投資した結果、純債務は利益比で1.7倍となり、会社が掲げる目標レンジ(1〜1.5倍)を上回っています。
投資家にとっては、成長投資を積極化した裏側で、財務の余力が会社自身の目標を超えて使われているということです。次の一手が財務規律の回復に回るのか、さらなるM&Aに回るのかは注視が必要です。
株価は1年で−12.6%
2026年8月21日時点の株価は30.93ポンドで、1年間では−12.6%の下落です。52週レンジは26.00〜35.61ポンドで、現在値はレンジの中ほどにあります。
投資家にとっては、受注・顧客維持率・営業利益がいずれも好調な数字を並べていても、株価がそれに連動していないという現実があるということです。市場は財務面の懸念を織り込んでいる可能性があります。
1株購入時の手数料負担率は10.67%
サクソバンク証券で1株(約6,703円)を購入すると、最低手数料715円がかかり、負担率は10.67%になります。
投資家にとっては、1株単位の少額購入だと手数料だけで購入額の1割以上が消えるということです。20株単位(約13万4,100円)でまとめ買いすれば負担率は0.53%まで下がります。
コンパス・グループはどんな会社か
コンパス・グループは世界最大の給食・フードサービス会社です。企業のオフィス、学校、病院、スポーツ施設などの食堂・ケータリングを運営しており、日本にも拠点があります。
直近の決算では、2026年度上半期(2026年3月まで)の売上高は249億8,300万米ドル(為替一定ベース+9%)、営業利益は前年比+12%、営業利益率は7.4%、1株利益は0.629米ドル(+12%)でした(出典:コンパス公式 半期決算発表)。年間新規受注は43億米ドル(+16%)、顧客維持率は96%です。
会社発表によると、上半期にはM&Aへ23億米ドルを投資しました。その結果、純債務は利益比1.7倍となり、会社が掲げる目標レンジ(1〜1.5倍)を上回っています。
配当と税金
コンパス・グループの表面利回りは約1.6%、1株配当は0.49ポンド(年約49ペンス相当)です。会社は配当を米ドル建てで発表しており、中間配当は25.5米セントでした。ロンドン上場でありながら配当は米ドル建てで公表される点は、他の英国株と比較する際に注意が必要です。
イギリスの配当源泉税は、原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側ではさらに、受け取った配当に20.315%が課税されます。税引き後の実質利回りは、現地源泉税の扱いが未確定のためここでは計算していません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(コンパス・グループ・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
コンパス・グループ株の日本からの買い方
コンパス・グループの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「CPG」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:CMPGY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | コンパス・グループ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- 英ポンドに両替する
- ティッカー「CPG」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約6,703円 | 715円 | 10.67% |
| 20株 | 約134,100円 | 715円 | 0.53% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株だと手数料負担率は10.67%とかなり重くなるため、20株単位のまとめ買いが目安です。
コンパス・グループ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| ディフェンシブな事業に分散投資したい人 | 企業・学校・病院・スポーツ施設に展開し、顧客維持率96%と安定的 |
| 英ポンド建て資産を持ちたい人 | ロンドン上場・ポンド建て |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が0.53%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 高い配当利回りを狙う人 | 配当利回りは約1.6%と高くない |
| 財務の保守性を重視する人 | 純債務は利益比1.7倍で会社目標(1〜1.5倍)を上回る(会社発表) |
よくある質問
コンパス・グループ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(CMPGY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約6,703円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で10.67%とかなり重いため、20株単位(約13万4,100円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側ではさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(CMPGY)と原株(CPG)はどう違いますか?
ADR(CMPGY)は米ドル建てでOTC市場のみで取引され、日本の主要ネット証券では購入できません。原株(CPG)はポンド建てでロンドン証券取引所に上場しており、サクソバンク証券で購入できます。値動きはほぼ同じですが、表示通貨と取引できる証券会社が異なります。ロンドン上場のCPGはペンス(GBX)表示である点にも注意してください。
まとめ
- メリット:年間新規受注は前年比+16%の43億米ドル/顧客維持率96%/上半期営業利益+12%で営業利益率7.4%に改善
- デメリット:PERは実績26.1倍で予想19.8倍との差は期待の先行/純債務は利益比1.7倍で会社目標(1〜1.5倍)を上回る(会社発表)/株価は1年で−12.6%
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約6,703円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は0.53%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はコンパス・グループ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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