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この記事の結論
- グレンコアは鉱山開発と商品トレーディングを併せ持つ世界最大級の資源会社で、日本でいえば資源権益と商品取引を両方手がける総合商社に近い立ち位置です
- 魅力の核心:1年で株価+104.6%
- 最大のリスク:会社発表で2026年通期の銅生産ガイダンスを93万トンから81万〜87万トンへ下方修正
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約1,293円から(推奨ロットは100株。1株買いは手数料負担率が約55.29%と重いため、100株単位でのまとめ買いが前提)
資源会社としては世界最大級の一角に数えられるグレンコアの株価が、この1年で2倍に迫る水準まで上昇しています。銅をはじめとする資源価格の上昇を追い風に、2026年上半期の調整後EBITDAは前年同期比+86%の101億米ドルとなりました。
グレンコアは、鉱山開発と商品トレーディングという2つの事業を同時に持つ点が、他の資源メジャーとの違いです。日本でいえば、資源の権益と商品トレーディングを併せ持つ総合商社に近い事業構造を持つ会社と言えます。株価・業績・買い方の順に見ていきます。
グレンコア株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 596.80ペンス(5.97ポンド、1株 約1,293円) |
| 52週レンジ | 281.90〜707.20ペンス |
| 時価総額 | 約700億ポンド |
| PER | 約17.6倍(予想 約13.8倍) |
| 配当利回り | —(本文「配当と税金」を参照) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +104.6% |
グレンコアの株価はペンス(GBX)建てで表示されるため注意が必要です。「596.80」という数値を見ると596.80ポンドと誤解しがちですが、実際は5.97ポンド(596.80ペンス)です。100分の1にする換算を忘れると、実際の株価を100倍で誤認してしまいます。
グレンコア株を買うメリット
上半期の調整後EBITDAは前年同期比+86%の101億米ドル
2026年上半期の売上高は1,744億米ドル(前年同期比+49%)、調整後EBITDAは101億米ドル(前年同期比+86%)でした。会社側は通期のEBITDAガイダンスを197億米ドルとしています(出典:グレンコア公式IR https://www.glencore.com/investors/2026-half-year-results)。
投資家にとっては、資源価格の上昇局面が実際の利益の伸びとして数字に表れている、ということです。
商品トレーディング部門の調整後EBITは33億米ドル(+142%)で過去最高水準
会社発表によると、マーケティング(商品トレーディング)部門の調整後EBITは33億米ドルで、前年同期比+142%と過去最高水準に達しました。
投資家にとっては、鉱山の生産量だけでなく、商品を右から左に動かして利ざやを取るトレーディング事業も同時に稼ぐ力を持っている、という分散構造が確認できる数字です。
1年で株価+104.6%、52週高値圏で推移
2026年8月21日時点の株価は596.80ペンス(5.97ポンド)で、1年間では+104.6%の上昇となっています。52週レンジは281.90〜707.20ペンスで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、資源価格の上昇局面が株価の実数値として確認できる状態にある、ということです。
自社銅生産は上半期+15%の39万7,000トン
会社発表によると、2026年上半期の自社銅生産量は39万7,000トンで、前年同期比+15%でした。
投資家にとっては、銅価格の上昇局面において、生産量そのものも伸びているという実績が確認できる材料です。
グレンコア株を買うデメリット・リスク
2026年通期の銅生産ガイダンスを93万トンから81万〜87万トンへ下方修正
会社発表によると、2026年通期の自社銅生産ガイダンスは、当初の93万トンから81万〜87万トンへ下方修正されました。チリのコジャワシ鉱山の影響とされています。
投資家にとっては、上半期の生産量が伸びていても、通期で見ると会社自身が生産計画を下げているという事実は無視できません。特定鉱山のトラブルが全社の生産計画に影響する構造は、資源会社に共通するリスクです。
1株買いの手数料負担率は55.29%と重い
グレンコアの株価は1株約1,293円と低く、サクソバンク証券の最低手数料715円をそのまま1株に乗せると、手数料負担率は55.29%に達します。
投資家にとっては、1株だけを試しに買うと約定金額の半分以上を手数料に取られる計算になる、ということです。100株単位でのまとめ買いが前提になります。
PERは実績17.6倍、予想13.8倍で市場はすでに増益を織り込み
実績PERは約17.6倍である一方、予想PERは約13.8倍です。
投資家にとっては、市場がすでに今後の増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
グレンコアはどんな会社か
グレンコアは、鉱山(銅・亜鉛・ニッケル・石炭)の権益と、資源の商品トレーディングの両方を持つ、世界最大級の資源会社です。日本でいえば、資源権益と商品トレーディングを併せ持つ総合商社に近い事業構造を持つ会社と言えます。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は1,744億米ドル(前年同期比+49%)、調整後EBITDAは101億米ドル(同+86%)でした。会社側は通期のEBITDAガイダンスを197億米ドルとしています(出典:グレンコア公式IR https://www.glencore.com/investors/2026-half-year-results)。
上半期の自社銅生産量は39万7,000トン(前年同期比+15%)でしたが、会社発表によると、通期の銅生産ガイダンスは93万トンから81万〜87万トンへ下方修正されています(チリのコジャワシ鉱山の影響)。一方でマーケティング(商品トレーディング)部門の調整後EBITは33億米ドル(+142%)と過去最高水準に達しており、鉱山と商品トレーディングの両輪で稼ぐ構造が確認できます。純債務は102億米ドル、2026〜2028年の平均設備投資は年68億米ドルの見込みです(出典:同上)。
配当と税金
グレンコアの配当は米ドル建てで、業績に応じて配当方針が変わるため変動が大きく、当サイトでは配当額・利回りを断定しません。最新の配当予定額は会社の公式サイト(配当ページ)でご確認ください。
イギリスの配当源泉税は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側ではさらに、受け取った配当金に20.315%が課税されます。表面利回りが未確定のため、税引き後の実質利回りはこのサイトでは計算していません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(GLNCY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
グレンコア株の日本からの買い方
グレンコアの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「GLEN」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:GLNCY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | グレンコア株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ポンドに両替する
- ティッカー「GLEN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約1,293円 | 715円 | 約55.29% |
| 100株 | 約129,300円 | 715円 | 約0.55% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株買いは手数料負担率が約55.29%と重く、実質的には100株単位のまとめ買いが前提になります。100株なら負担率は約0.55%まで下がります。
グレンコア株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 資源価格の上昇局面に投資したい人 | 1年で株価+104.6%、上半期EBITDA+86% |
| 鉱山と商品トレーディングの両方に分散投資したい人 | マーケティング部門のEBITは+142%で過去最高水準 |
| 100株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.55%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 配当利回りを確定して見たい人 | 配当は米ドル建てで変動し、当サイトでは利回りを断定していない |
| 1株だけ気軽に買いたい人 | 1株買いの手数料負担率は約55.29%と重い |
よくある質問
グレンコア株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(GLNCY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約1,293円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約55.29%と重いため、100株単位(約129,300円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
グレンコアの配当は米ドル建てで変動するため、当サイトでは利回り・税引き後の金額を断定していません。イギリスの現地源泉税は原則としてかからないとされますが当サイトでは未確認で、証券会社によって扱いが異なる可能性があります。日本側では受け取った配当金に20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(GLNCY)と原株(GLEN)はどう違いますか?
原株(GLEN)はロンドン証券取引所に上場していますが、米国ADR(GLNCY)はOTC市場でのみ取引され、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。サクソバンク証券で実際に買うのはロンドン上場の原株(GLEN)で、本記事のチャートは参考として米国ADR(GLNCY・米ドル建て)を表示しています。
まとめ
- メリット:上半期調整後EBITDAは+86%の101億米ドル/商品トレーディング部門のEBITは+142%で過去最高水準/1年で株価+104.6%
- デメリット:通期の銅生産ガイダンスを93万トンから81万〜87万トンへ下方修正/1株買いの手数料負担率は55.29%と重い/PERは実績17.6倍で予想13.8倍との差は期待の先行
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約1,293円から。100株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.55%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はグレンコア社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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