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この記事の結論
- オレンジはフランス最大の通信会社(旧フランス・テレコム)
- 魅力の核心:配当利回り約4.95%(1株配当0.79ユーロ、年2回)
- 最大のリスク:1株買いの手数料負担率は約13.78%
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約2,965円から(推奨ロット20株が目安/1株でも負担率約13.78%と他の銘柄より軽い)
フランス最大の通信会社オレンジ(Orange S.A./ティッカー:ORA)。旧フランス・テレコムで、配当利回りは約4.95%です。1株配当は0.79ユーロで年2回支払われ、直近12ヶ月の配当性向は52%。2026年上半期(1〜6月)の決算も売上高209億ユーロ(前年同期比+3.5%)、調整純利益13億5,000万ユーロ(+11.8%)の増収増益でした。
この記事ではオレンジ株を買うメリット・デメリットと、日本からの買い方を解説します。実はこの会社、2024年10月に米国ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を自主的に廃止し、米国証券取引委員会(SEC)への登録も抹消しています。この点も含めて、投資判断に必要な数字を順番に見ていきます。
オレンジ株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 15.97ユーロ(1株 約2,965円) |
| 52週レンジ | 13.08 〜 18.81ユーロ |
| 時価総額 | 約424億ユーロ |
| PER | 約12.1倍(予想 約12.8倍) |
| 配当利回り | 約4.95%(1株配当0.79ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +10.2% |
オレンジ株を買うメリット
配当利回り約4.95%、年2回配当で配当性向52%
オレンジの1株配当は0.79ユーロで、表面利回りは約4.95%です。配当は年2回に分けて支払われ、直近12ヶ月の配当性向は52%です。
配当性向が利益のおよそ半分にとどまっているという点は、投資家にとっては利益の一部を配当に、残りを事業に回す配当方針だと確認できる材料です。
2026年上半期は増収増益、アフリカ・中東事業は+13.9%
2026年上半期(1〜6月)の決算は、売上高209億ユーロ(前年同期比+3.5%)、EBITDAaL 61億ユーロ(+5.0%、利益率29.3%)、調整純利益13億5,000万ユーロ(+11.8%)でした。会社発表によると、アフリカ・中東事業は+13.9%、フランス事業は+1.2%とそれぞれ伸びています。
売上・利益・利益率がそろって前年を上回っている点は、投資家にとっては配当の裏付けとなる業績が伴っていることを意味します。
配当源泉税10%はドイツ・スイスより低水準
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%です。ドイツの26.375%、スイスの35%と比べると低く、日本側の課税(20.315%)と合わせても税引き後の利回りの目安は約3.55%です。
同じ表面利回りでも源泉税が低い分、投資家にとっては手取りで受け取れる金額が多くなることを意味します。
1年で+10.2%の株価上昇
オレンジの株価は1年間で+10.2%上昇しました。52週レンジは13.08〜18.81ユーロで、現在の株価15.97ユーロはそのレンジの中間からやや上寄りの水準です。
配当利回り約4.95%に加えて、株価そのものも1年間でプラスに推移している点は、投資家にとって確認しておく価値のある数字です。
オレンジ株を買うデメリット・リスク
1株買いの手数料負担率は約13.78%
サクソバンク証券の手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。オレンジを1株(約2,965円)だけ買うと、最低手数料が定額でかかるため手数料負担率は約13.78%まで跳ね上がります。
投資家にとっては、少額の1株買いは割高になりやすく、20株単位(約59,300円)でまとめて買えば負担率は0.69%まで下がる点を踏まえて発注量を決める必要があります。
サクソバンク証券はNISA非対応、利益に20.315%課税
サクソバンク証券はNISAに対応していません。オレンジ株の売却益・配当益は特定口座または一般口座で約20.315%が課税されます。
投資家にとっては、非課税で長期保有したい場合の選択肢にはならない点がネックです。
2024年10月にNYSE上場廃止、米国は店頭市場(OTC)のADRのみ
オレンジは2024年10月に米国ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を自主的に廃止し、米国証券取引委員会(SEC)への登録も抹消しました。現在、米国に残っているのは店頭市場(OTC)のレベル1ADR「ORANY」のみです。
投資家にとっては、米国の主要取引所を通じたアクセス手段がなくなったことを意味し、日本の証券会社の多くがOTC銘柄を取り扱わない一因にもなっています。
株価はユーロ建て、為替の影響を受ける
オレンジの株価はユーロ建てです。本記事の換算レートは1ユーロ=185.66円(2026年8月21日のECB参照レート)で、実際の購入時にはこのレートから変動します。
投資家にとっては、株価が変わらなくても円換算の評価額が為替次第で増減する点に注意が必要です。
オレンジはどんな会社か
オレンジは欧州・アフリカ・中東で携帯・固定通信を展開するフランス最大の通信会社です。旧フランス・テレコムが社名変更した企業で、フランス国内に加えて新興国市場での通信インフラ事業を強みとしています。
2026年上半期(1〜6月)の決算は、売上高209億ユーロ(前年同期比+3.5%)、EBITDAaL 61億ユーロ(+5.0%、利益率29.3%)、調整純利益13億5,000万ユーロ(+11.8%)という増収増益でした。会社発表によると、上半期はアフリカ・中東事業が+13.9%、フランス事業が+1.2%とそれぞれ成長しています。直近12ヶ月の純利益は39億7,000万ユーロ、配当性向は52%です。
配当と税金
オレンジは年2回配当を支払っており、1株配当は0.79ユーロ、表面利回りは約4.95%です。
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%で、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べると有利です。日本側ではさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税されるため、税引き後の利回りの目安は約3.55%(外国税額控除・現地還付請求をしない場合)です。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(ORANY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
オレンジ株の日本からの買い方
| 証券会社 | 取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 取扱いなし(OTC市場の銘柄は新規買付け不可と明記) |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
| サクソバンク証券 | ◎ 現物で購入できる |
オレンジが上場しているのはユーロネクスト・パリで、ティッカーは「ORA」です。2024年10月にNYSE上場を自主的に廃止し、SECへの登録も抹消したため、現在米国に残っているのは店頭市場(OTC)のレベル1ADR「ORANY」のみです。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けを受け付けておりません」と明記しており、同様の理由でSBI証券・マネックス証券でも取り扱いがありません。この構造は他の欧州株にも共通しており、なぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく整理しています。
現物を買うなら、サクソバンク証券がユーロネクスト・パリに直接つないでいる数少ない国内証券です。
買うまでの流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「ORA」で検索し、株数を指定して発注
手数料はクラシックプランで約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)。1株だけ買うと手数料負担率は約13.78%まで跳ね上がりますが、20株単位でまとめ買いすれば負担率は0.69%まで下がります。
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約2,965円 | 408円 | 13.78% |
| 20株 | 約59,300円 | 408円 | 0.69% |
オレンジ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 高配当の欧州通信株を長期で保有したい人 | NISAの非課税枠で持ちたい人 |
| フランス株の源泉税10%という優位性を活かしたい人 | 少額の1株だけで済ませたい人(手数料負担が重い) |
| 20株単位でまとめ買いできる資金がある人 | 米国NYSE上場の株として保有したい人(現在は上場廃止) |
よくある質問
なぜオレンジ株はSBI証券や楽天証券で買えないのですか?
オレンジはユーロネクスト・パリ上場で、2024年10月に自主的にNYSE上場を廃止し、SECへの登録も抹消しました。現在米国に残るのは店頭市場(OTC)のレベル1ADR「ORANY」のみで、楽天証券はOTC市場の銘柄について新規買付けを受け付けていません。同様の理由でSBI証券・マネックス証券でも取り扱いがありません。
最低いくらから買えますか?
サクソバンク証券なら1株約2,965円から購入できます。ただし最低手数料が定額(2.2ユーロ・約408円)のため、1株だけの手数料負担率は約13.78%です。20株単位(約59,300円)でまとめ買いすれば負担率は0.69%まで下がります。
配当はいつ、いくら受け取れますか?
オレンジの配当は年2回支払われ、1株配当は0.79ユーロ、表面利回り約4.95%です。フランスの源泉税10%と日本側の課税20.315%を差し引いた税引き後の利回りの目安は約3.55%です。直近12ヶ月の配当性向は52%です。
NISAは使えますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。オレンジ株の売却益・配当益は特定口座または一般口座で約20.315%が課税されます。
米国のADR「ORANY」とパリ上場の「ORA」はどう違いますか?
「ORA」はユーロネクスト・パリに上場する本体の株式で、サクソバンク証券で現物を購入できます。「ORANY」は米国の店頭市場(OTC)に残るレベル1ADRで、2024年10月のNYSE上場廃止後も米国投資家向けに存続している仕組みです。本記事のチャートは値動きの参考としてこのADRを表示していますが、実際に購入できるのはパリ上場の「ORA」です。
まとめ
メリット
- 配当利回り約4.95%、年2回配当で配当性向52%
- 2026年上半期は増収増益(売上高209億ユーロ+3.5%、調整純利益13億5,000万ユーロ+11.8%)
- 配当源泉税10%はドイツ(26.375%)・スイス(35%)より低水準
デメリット
- 1株買いの手数料負担率は約13.78%
- サクソバンク証券はNISA非対応、利益に約20.315%課税
- 2024年10月にNYSE上場廃止、米国は店頭市場(OTC)のADR「ORANY」のみ
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はオレンジ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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