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欧州株はどの国から始めるか|税・手数料・配当回数で7か国を比較【2026年】

欧州株はどの国から始めるか|税・手数料・配当回数で7か国を比較【2026年】

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この記事の結論

  • 配当の手取り重視ならフランス(源泉税10%・最低手数料も約408円と最安)です
  • 配当の回数重視ならイギリス(実測平均で年2.35回)。ただしペンス表示に注意が要ります
  • スイスは源泉税35%が欧州で最も重い一方、ドイツ・スイスは実測した全社が年1回配当でした
  • 結論:国で選ぶより、会社で選んで国の条件を確認するのが本筋だと思います

「欧州株を始めたいが、どの国から手をつければいいか分からない」。当サイトではドイツ・フランス・イギリス・イタリア・スペイン・スイス・デンマークの7か国について、それぞれの買い方を個別記事で解説してきました。ただ、7本を読み比べるのは手間がかかります。この記事では、その7か国を手数料・配当税・配当回数の3軸で並べた比較表を作りました。

数値はすべて当サイトが実測・確認した一次情報にもとづきます。先に結論を言うと、「この国が一番」という単純な答えはありません。手取り重視ならフランス、入金の回数重視ならイギリス、企業の魅力で選ぶならスイスも候補に入りますが、それぞれ引き換えに背負う条件が違います。どこを重く見るかで答えが変わる、という前提でこの表を読んでください。

目次

手数料はほぼ横並び、配当税は最大3.5倍の差

まず取引にかかるコストです。7か国の手数料率・最低手数料(円換算)・配当の現地源泉税・年間配当回数の実測平均をまとめました。

手数料率/最低手数料(円換算)配当の現地源泉税年間配当回数の実測平均チャート注意点
ドイツ0.088%/3.30ユーロ(約613円)26.375%(条約15%超過分は独当局へ直接請求)1.00回XETR直接
フランス0.088%/2.20ユーロ(約408円)最安10%(欧州で有利)1.46回米国ADRADR注記が要る
イギリス0.088%/3.30ポンド(約714円)原則なしとされる(当サイト未確認)2.35回(最多)米国ADRペンス表示
イタリア0.132%/5.50ユーロ(約1,021円)最大26%とされ、条約適用なら15%とされる(手続き次第)1.40回MIL直接
スペイン0.132%/5.50ユーロ(約1,021円)19%(条約5%とされるが手続き次第)2.15回BME直接
スイス0.132%/5.50フラン(約1,089円)35%(欧州で最重)1.00回SIX直接種類株に注意
デンマーク0.132%/38.50クローネ(約956円)当サイト未確認1.64回OMXCOP直接A株/B株
円換算はECB参照レート2026年8月27日。配当回数は2026年8月28日に実測した欧州株201銘柄の平均

手数料率だけを見ると、ドイツ・フランス・イギリスの0.088%と、イタリア・スペイン・スイス・デンマークの0.132%の2段階にしか分かれておらず、差は小さいです。差が大きく開くのは配当の現地源泉税のほうで、フランスの10%からスイスの35%まで、最大3.5倍の開きがあります。同じ配当利回りの株を買っても、手取りに回る金額はこの源泉税の分だけ変わってきます。イギリスとデンマークは当サイトでまだ確認できておらず、断定は避けています。

手取り重視ならフランス、回数重視ならイギリス

配当の手取りを重視するならフランスが有力だと思います。源泉税10%は7か国のなかで最も低く、最低手数料も2.20ユーロ(約408円)と最安です。ただしフランス株は当サイトでは米国ADR経由での購入を扱っており、現地上場株そのものではない点は注記が必要です。

入金の回数(頻度)を重視するならイギリスです。年間配当回数の実測平均は2.35回と7か国で最多で、四半期配当に近い感覚で受け取れる企業が多いことを示しています。一方で、イギリス株は価格がペンス表示で取引される慣行があり、桁を読み違えやすい点は要注意です。また源泉税は「原則なしとされる」という情報にとどまり、当サイトではまだ一次資料での確認が済んでいません。回数の多さだけで飛びつかず、税の扱いは自分でも確認してから判断することをおすすめします。

実際の取引画面を見ながら手数料や配当の入り方を確認したい場合は、口座を持っておくと比較がしやすくなります。

スイスは「配当」ではなく「企業」で選ぶ国

スイスは手数料率こそイタリア・スペインと並ぶ水準ですが、配当の源泉税35%は7か国で最も重く、しかも配当回数の実測平均は1.00回と最少です。配当を重視する軸で見ると、スイスは今回の7か国のなかで最も条件が厳しい国だと言えます。

ただし、これはスイスが投資先として劣るという意味ではありません。スイスには世界的なブランド企業や医薬品企業が集まっており、無配や低配当のまま利益を成長に振り向けている企業も少なくありません。配当の手取りではなく、企業そのものの魅力で選ぶ人にとっては、税の重さは大きな障害にならないと思います。「配当を作る国」と「企業を持つ国」を分けて考えると、スイスの位置づけがはっきりします。なお種類株(議決権の異なる株式)を発行している企業もあるため、銘柄選びの際は銘柄名を確認する必要があります。

各国の買い方は個別ハブへ

この記事は7か国を横断して比較するための入り口です。実際に買う段になったら、それぞれの国の取引所・注意点・銘柄をまとめた個別記事を参照してください。

まとめ:国で選ぶより、会社で選んで国の条件を確認する

  • 手数料率の差は小さいが、配当の源泉税はフランス10%〜スイス35%まで最大3.5倍の開きがある
  • 配当の手取り重視ならフランス入金回数重視ならイギリス(ただしイギリスはペンス表示と源泉税未確認に注意)
  • スイスは配当の税が最重で、企業そのものの魅力で選ぶ人向き
  • イギリス・デンマークの源泉税は当サイトでまだ一次資料で確認できていない

ここまで7か国を並べてきましたが、実際に投資を始めるときは、先に国を決めるより、気になる企業を1社見つけて、その企業がどの国に上場しているかを確認するほうが順番として自然だと思います。国の条件は、その企業を持つかどうかを最終判断する材料として使うくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

この記事の検証方法

  • 手数料率・最低手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から取引所ごとに確認しています
  • 円換算はECB(欧州中央銀行)の参照レート2026年8月27日を使用しています
  • 年間配当回数の実測平均は、2026年8月28日に実測した欧州株201銘柄の配当実績データにもとづきます(配当カレンダーの記事と同じデータです)
  • 配当の現地源泉税は、確認できたものは出典を明記し、確認できていないもの(イギリス・デンマーク)は「当サイト未確認」と明記しています。条約適用後の税率は手続きが必要な場合があり、実際の負担は口座の状況によって変わります
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事で扱う7か国すべてに投資しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の手数料率・税率・配当回数は本文記載の各時点で確認・実測した情報にもとづいており、変更される場合があります。特に配当の現地源泉税は口座の状況や税務手続きによって実際の負担が変わることがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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