※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- チェメンティールは、白色セメントで世界シェア約25%とされるイタリア発の会社です(登記はオランダ、上場はミラノ)
- 魅力の核心:報道によると、チェメンティールは白色セメントで世界シェア約25%とされています
- 最大のリスク:会社発表によると、2026年上半期の純利益は前年同期比−15.7%で、トルコリラ約27%下落の影響も受けています
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約2,743円から(推奨ロット50株が目安/1株だと手数料負担率は約37.24%と重く、50株単位が前提)
白色セメントで世界シェア約25%とされる会社なのに、登記はオランダ、上場はミラノ。チェメンティール(Cementir Holding N.V.)は、着色しやすい白色セメントで世界最大手とされるセメント会社です。報道によると、白色セメントの世界シェアは約25%、生産能力は年300万トン以上で、世界の取引量の約25%を占めるとされます。
一方で会社発表によると、2026年上半期の純利益は前年同期比−15.7%でした。トルコリラの下落やCO2規制のコストなど、複数の要因が業績に影響しています。加えて同社は2019年10月に法人登記をイタリアからオランダへ移しており、配当の税金の扱いにも注意が要ります。
同業種の対比先としては、ブッツィ(セメント・伊)やサンゴバン(建材・仏)がしばしば挙げられます。チェメンティールの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
チェメンティール株の基本データ(2026年8月26日時点)
| 株価 | 14.77ユーロ(1株 約2,743円) |
| 52週レンジ | 13.03〜20.70ユーロ |
| 時価総額 | 約22.2億ユーロ |
| PER | 約11.42倍(予想 約10.98倍) |
| 配当利回り | 2.03%(1株配当 0.3ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | +3.92% |
白色セメント世界シェア約25%という事実|チェメンティール株の魅力
白色セメントで世界シェア約25%とされる(報道)
報道によると、チェメンティールの白色セメントの世界シェアは約25%、生産能力は年300万トン以上で、世界の取引量の約25%を占めるとされ、80か国以上で販売しています(出典:報道)。
投資家にとっては、着色需要のある建築用セメントという特定カテゴリーで世界的なシェアを持つ会社が存在するという事実を確認できる材料です(今後のシェア水準を保証するものではありません)。
2026年上半期の純有利子負債は−2億7,680万ユーロで、借金より現金が多い
会社発表によると、2026年上半期時点の純有利子負債は−2億7,680万ユーロで、借金より現金が多い状態とされています(出典:公式IR)。
投資家にとっては、業績の変動があっても財務基盤が相応に健全な状態を確認できる材料です(将来の投資余力を保証するものではありません)。
デンマークのオールボー・ポートランド買収で白色セメント世界首位が確定(2004年)
報道によると、2004年10月にデンマークのAalborg Portlandを買収し、これによって白色セメントの世界首位が確定したとされています(出典:報道)。オールボー・ポートランドは、当サイトのデンマーク株の記事でも取り上げている会社です。
投資家にとっては、単一の買収によって世界シェアの土台を固めた経緯を確認できる事実です(グループ内での売上・利益への貢献度は当サイトでは確認できていません)。
2026年通期はEBITDA4億〜4億2,000万ユーロを見込む(会社発表)
会社発表によると、2026年通期は売上約17億ユーロ、EBITDA4億〜4億2,000万ユーロを見込むとしています。これは会社の見通しであり、当サイトの予想ではありません(出典:公式IR)。
投資家にとっては、会社自身が示す収益規模の目安を確認できる材料です(達成を保証するものではありません)。
トルコリラ−27%とCO2規制コスト|先に知っておきたいリスク
トルコリラが約27%下落し、トルコ事業の売上が19%減少
報道によると、2025年12月期の減収はトルコリラが約27%下落したことによるトルコ事業の売上19%減が主因で、為替全体で売上を3,740万ユーロ押し下げたとされています(出典:報道)。
投資家にとっては、新興国通貨の変動が業績に直接影響する構造を踏まえておく必要があります。
EUの排出量取引制度(EU-ETS)と炭素国境調整措置(CBAM)が利益を圧迫
報道によると、EUの排出量取引制度(EU-ETS)と炭素国境調整措置(CBAM)が北欧・バルト事業の利益を圧迫しているとされています。セメントは製造工程そのものからCO2が出るため、規制コストが構造的にかかる業種です(出典:報道)。
投資家にとっては、脱炭素規制の強化が今後もコスト要因として続く可能性を踏まえておく必要があります。
2026年上半期の純利益は前年同期比−15.7%
会社発表によると、2026年上半期は売上7億9,810万ユーロ(前年同期比+0.2%)、EBITDA1億6,390万ユーロ(−5.5%)、純利益6,200万ユーロ(−15.7%)でした。上半期が弱かったのは欧州とトルコの異常気象と、第1四半期の設備メンテナンスの時期によるとされています(出典:公式IR)。
投資家にとっては、売上がほぼ横ばいでも利益の減少幅が大きい、つまり利益率が悪化しているという事実を踏まえておく必要があります。
登記はオランダ、上場はミラノ、租税上の拠点はイタリアという特殊な構造
同社の正式名称はCementir Holding N.V.で、2019年10月5日に法人登記をイタリア(ローマ)からオランダ(アムステルダム)へ移しています。上場はミラノのまま、租税上の拠点はイタリアに置いたままとされています(出典:同社公式サイト)。配当の現地源泉税がイタリア基準になるかオランダ基準になるか、当サイトでは確認できていません。
投資家にとっては、登記と上場の国が違うため税金の扱いが異なる可能性がある、ということです。口座開設時に証券会社へ必ずご確認ください。
チェメンティールは白色セメントで稼ぐ、イタリア発・オランダ籍の会社
チェメンティールはイタリア証券取引所(ミラノ、ティッカー:CEM)に上場するセメント会社で、着色しやすい白色セメントで世界最大手とされています。正式名称はCementir Holding N.V.で、2019年10月5日に法人登記をイタリア(ローマ)からオランダ(アムステルダム)へ移しました。上場はミラノのまま、租税上の拠点はイタリアに置いたままとされています(出典:同社公式サイト https://www.cementirholding.com/en/who-we-are/our-history)。
報道によると、白色セメントの世界シェアは約25%、生産能力は年300万トン以上で世界の取引量の約25%を占めるとされ、80か国以上で販売しています。2004年10月にデンマークのAalborg Portlandを買収したことで、白色セメントの世界首位が確定したとされています(出典:報道)。
会社発表によると、2026年上半期は売上7億9,810万ユーロ(前年同期比+0.2%)、EBITDA1億6,390万ユーロ(−5.5%)、純利益6,200万ユーロ(−15.7%)でした。純有利子負債は−2億7,680万ユーロで、借金より現金が多い状態とされています。2026年通期については、会社発表によると売上約17億ユーロ、EBITDA4億〜4億2,000万ユーロを見込むとしています(これは会社の見通しであり、当サイトの予想ではありません)。
大株主については、報道によるとカルタジローネ(Caltagirone)家が直接・間接に72.26%を保有するとされています。実測でも発行済株式1億5,552万株のうち浮動株はわずか5,796万株です。1992年にイタリアの国営持株会社IRIの民営化第1号として支配権を取得したとされています(出典:報道・実測)。日本との接点については、当サイトでは確認できていません。
同業種の対比先としては、ブッツィ(セメント・伊)やサンゴバン(建材・仏)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当0.3ユーロと、イタリアともオランダとも言い切れない源泉税
チェメンティールの1株配当は0.3ユーロ、表面利回りは株価14.77ユーロに対し2.03%です。
イタリア株の配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%です。ただし、チェメンティールは法人登記がオランダ、上場と租税上の拠点はイタリアという特殊な構造のため、配当の現地源泉税がイタリア基準になるかオランダ基準になるか、当サイトでは確認できていません。実際にどちらが適用されるか、また条約の軽減税率が適用されるかどうかも証券会社の手続き次第です。税率を断定せず、口座開設時に証券会社へ必ずご確認ください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。税引き後の目安は、源泉税率が確定していないため本記事では計算していません。
チャートでCEMの今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率37.24%
チェメンティールの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「CEM」です。米国預託証券(ADR)については当サイトでは確認できておらず、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | チェメンティール株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「CEM」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約2,743円 | 1,021円 | 約37.24% |
| 50株 | 約137,100円 | 1,021円 | 約0.74% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。チェメンティールは1株14.77ユーロ(約2,743円)と単価が低めの銘柄ですが、1株だと手数料負担率は約37.24%と重く、推奨ロットとされる50株(約137,100円)でようやく0.74%まで下がります。50株単位での購入が前提になる銘柄です。
チェメンティール株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 白色セメントという専門分野に関心がある人 | 白色セメントで世界シェア約25%とされる(報道) |
| 財務の健全性を重視する人 | 2026年上半期の純有利子負債は−2億7,680万ユーロで借金より現金が多い |
| 会社自身が示す収益見通しを確認したい人 | 2026年通期はEBITDA4億〜4億2,000万ユーロを見込む(会社発表) |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 直近の増益を重視する人 | 2026年上半期の純利益は前年同期比−15.7% |
| 新興国通貨の影響を避けたい人 | トルコリラ約27%下落によりトルコ事業の売上が19%減 |
| 配当税の扱いを事前に確定させたい人 | 登記はオランダ、上場はミラノで配当の源泉税の扱いが不透明(IB証券という選択肢もある) |
チェメンティール株のよくある質問
チェメンティール株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券についても当サイトでは確認できておらず、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
登記はオランダ、上場はミラノというのは、配当の税金にどう影響しますか?
チェメンティールの正式名称はCementir Holding N.V.で、2019年10月に法人登記をイタリアからオランダへ移しています。上場と租税上の拠点はイタリアに置いたままとされていますが、配当の現地源泉税がイタリア基準になるかオランダ基準になるかは当サイトでは確認できていません。税率を断定せず、口座開設時に証券会社へ必ずご確認いただくことをおすすめします。
白色セメントで世界シェア25%というのは、何が情報源ですか?
報道が情報源です。報道によると、チェメンティールの白色セメントの世界シェアは約25%、生産能力は年300万トン以上で世界の取引量の約25%を占め、80か国以上で販売しているとされています。会社の公式資料で当サイトが確認できた数値ではないため「〜とされる」という表現にとどめています。
2025年12月期はなぜ減収だったのですか?
報道によると、主因はトルコリラが約27%下落したことによるトルコ事業の売上19%減で、為替全体で売上を3,740万ユーロ押し下げたとされています。加えて北欧・バルトのEBITDAが悪天候とCO2コストで約21%減、アジア太平洋も中国の数量減とマレーシアの物流費増で落ちたとされています。
まとめ:白色セメント世界シェア25%と、登記・上場・課税拠点がバラバラという構造
- メリット:白色セメントで世界シェア約25%とされる(報道)/2026年上半期の純有利子負債は−2億7,680万ユーロで借金より現金が多い/2026年通期はEBITDA4億〜4億2,000万ユーロを見込む(会社発表)
- デメリット:2026年上半期の純利益は前年同期比−15.7%/トルコリラ約27%下落でトルコ事業の売上が19%減/登記はオランダ・上場はミラノで配当の源泉税の扱いが不透明
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約2,743円から。1株だと手数料負担率は約37.24%と重く、50株単位が前提
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
- ブッツィ株の魅力とリスク|PER8.3倍と日本からの買い方【2026年】
- イタリア株の買い方とおすすめ銘柄|手数料負けに要注意【2026年】
- 【2026年】欧州株が買えるネット証券を比較|サクソバンクとIB証券、NISAで持てるのはどちらか
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はチェメンティールの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント