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この記事の結論
- シクストは、ドイツのレンタカー会社です。空港や駅のカウンターで車を貸すほか、カーシェア・サブスク・配車の各サービスもアプリでまとめて提供しています
- 魅力の核心:実測によると、2025年12月期の純利益は前期比+17.2%増の2億8,581万ユーロでした
- 最大のリスク:報道によると2026年第1四半期の税引前利益はわずか210万ユーロまで落ち込み、会社は通期見通しを引き下げたとされます。株価は1年で−16.81%下げています
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約13,600円から(推奨ロット6株が目安/1株だと手数料負担率は約4.50%とやや重い)
純利益は前期比+17.2%増えたのに、株価は1年で−16.81%下げました。シクストはドイツのレンタカー会社で、空港や駅のカウンターで車を貸すほか、カーシェア・サブスク・配車の各サービスもアプリでまとめて提供しています。実測によると、2025年12月期の純利益は2億8,581万ユーロで前期比+17.2%でした。
それなのに株価が下げた理由は2026年第1四半期にあります。報道によると、この四半期は売上9億2,900万ユーロ(為替調整後で前年同期比+12.6%)と増収だったにもかかわらず、税引前利益はわずか210万ユーロまで落ち込み、会社は2026年通期の見通しを引き下げたとされています。業績と株価が逆方向に動いているという事実を、まず押さえておく必要があります。
同業種の対比先としては、ホテルのアコー(仏)や航空のルフトハンザ(独)がしばしば挙げられます。シクストの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
シクスト株の基本データ(2026年8月26日時点)
| 株価 | 73.30ユーロ(1株 約13,600円) |
| 52週レンジ | 57.70〜87.80ユーロ |
| 時価総額 | 約32.1億ユーロ |
| PER | 約11.20倍(予想 約9.92倍) |
| 配当利回り | 4.37%(1株配当 3.2ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | −16.81% |
シクストには議決権のある普通株(Xetra: SIX2)と、議決権のない優先株(Xetra: SIX3)の2種類が上場しています。本記事が扱っているのはすべて普通株SIX2です。優先株SIX3との配当額の差については、当サイトでは確認できていません。
純利益+17.2%増とPER11.20倍という事実|シクスト株の魅力
純利益は前期比+17.2%増の2億8,581万ユーロ(2025年12月期)
実測によると、2025年12月期の売上高は43億300万ユーロ(前年比+6.91%)、営業利益は6億2,708万ユーロ、純利益は2億8,581万ユーロ(前年比+17.2%)、EPSは6.09ユーロでした。2024年12月期(売上40億2,500万ユーロ・営業利益5億1,431万ユーロ・純利益2億4,391万ユーロ・EPS5.20ユーロ)と比べると、増収に加えて増益幅が大きいことが分かります。
投資家にとっては、直近の会計年度で増収と増益が同時に確認できたという事実です(今後の水準を保証するものではありません)。
直近12か月の売上は44億7,900万ユーロ、前年比+7.41%
実測の直近12か月(TTM)ベースでは、売上高44億7,900万ユーロ(前年比+7.41%)、営業利益6億5,601万ユーロ、純利益3億438万ユーロ、EPS6.48ユーロです。2025年12月期の実績からさらに数字が積み上がっていることが確認できます。
投資家にとっては、直近1年間で区切って見ても増収増益の傾向が続いていたという事実を確認できる材料です。
PER約11.20倍(予想9.92倍)、増益でも評価は控えめという事実
実測によると、シクストのPERは約11.20倍、予想PERは約9.92倍です。純利益が前期比+17.2%増えた一方で、株価は1年で−16.81%下げているため、PERの水準は増益幅に比べて控えめな数字にとどまっています。
投資家にとっては、業績の伸びと株価評価の間にギャップがあるという事実を、数字で確認できるということです(このギャップが今後どう変化するかについて、当サイトでは見通しを述べません)。
事業は5つのブランドに分散(レンタカー・商用車・カーシェア・サブスク・配車)
シクストの事業は、SIXT rent(レンタカー)、SIXT van and truck(商用車)、SIXT share(カーシェア)、SIXT+(サブスク)、SIXT ride(配車)の5つで構成されています。いずれもアプリでまとめて利用できる仕組みです。
投資家にとっては、収益源が中核のレンタカー事業だけに集中していない、という事実を確認できます(地域別・事業別の売上比率は当サイトで確認できていません)。
税引前利益210万ユーロと株価−16.81%|先に知っておきたいリスク
2026年第1四半期の税引前利益は210万ユーロまで急減、通期見通しを引き下げ
報道によると、2026年第1四半期の売上高は9億2,900万ユーロ(為替調整後で前年同期比+12.6%)と増収でしたが、税引前利益はわずか210万ユーロまで落ち込みました。会社はこれを受けて2026年通期の見通しを引き下げたとされ、イースターの時期のずれと北米の需要減が背景とされています。引き下げ後の通期見通しの具体的な金額は資料により食い違うため、本記事では書きません。
投資家にとっては、増収が続いていても、四半期単位では利益が急激にぶれる会社だという事実を踏まえておく必要があります。
株価は1年で−16.81%
実測によると、シクストの株価は1年で−16.81%下げ、52週レンジ57.70〜87.80ユーロのうち73.30ユーロで推移しています。一方で2025年12月期は前述の通り純利益が+17.2%増でした。業績と株価が逆方向に動いているという事実を、投資家は踏まえておく必要があります(当サイトではこの先どちらに動くかの見通しは述べません)。
投資家にとっては、前期の決算内容だけでは株価の動きを説明できない状況にある、ということです。
中古車の残価下落で北米は2024年上半期に4,000万ユーロ超の特別損失
レンタカー会社は、車を買って数年間貸し出したあと、中古車として売却します。この売却価格(残価)が想定より下がると、その分がそのまま損失になります。報道によると、2024年上半期には北米で車両売却損と残価の下落から4,000万ユーロを超える特別損失が発生したとされています。2025年は中古車価格の安定と車種構成の見直しで改善したとされていますが、北米事業が現在黒字か赤字かは当サイトで確認できていません。
投資家にとっては、レンタカー事業には中古車市況という構造的なリスクが常にあるという事実を踏まえておく必要があります。
創業家が普通株の58.3%を保有、浮動株は1,154万株のみ
報道によると、創業家の資産管理会社Erich Sixt Vermögensverwaltung GmbHが、普通株3,036万7,112株のうち1,770万1,822株(58.3%)を保有しているとされます。実測の浮動株も、普通株・優先株を合わせた4,694万株のうち1,154万株しかありません。支配権は創業家にあり、少数株主の影響力は小さいのが実態です。
投資家にとっては、経営方針や株主還元の意思決定が創業家の意向に大きく左右される、という事実を踏まえておく必要があります。
シクストはレンタカーとカーシェア・サブスクで稼ぐ会社
シクストはドイツのレンタカー会社で、上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)です。議決権のある普通株(SIX2)と議決権のない優先株(SIX3)の2種類が上場しており、時価総額(普通株ベース)は約32.1億ユーロです。stockanalysis.comの会社概要によると、従業員数は9,136名、創業は1912年です。
事業はSIXT rent(レンタカー)、SIXT van and truck(商用車)、SIXT share(カーシェア)、SIXT+(サブスク)、SIXT ride(配車)の5つで構成されています。空港・駅のカウンターに加えて、これらのサービスをアプリでまとめて利用できるのが特徴です。地域別の売上比率については、当サイトでは確認できていません。
実測によると、2025年12月期は売上高43億300万ユーロ(前年比+6.91%)、営業利益6億2,708万ユーロ、純利益2億8,581万ユーロ(前年比+17.2%)、EPS6.09ユーロでした。直近12か月では売上高44億7,900万ユーロ(前年比+7.41%)、営業利益6億5,601万ユーロ、純利益3億438万ユーロ、EPS6.48ユーロです。一方で報道によると、2026年第1四半期は売上9億2,900万ユーロ(為替調整後+12.6%)と増収だったものの税引前利益は210万ユーロまで落ち込み、会社は2026年通期の見通しを引き下げたとされています。イースターの時期のずれと北米の需要減が背景とされています。
大株主については、報道によると創業家の資産管理会社Erich Sixt Vermögensverwaltung GmbHが普通株の58.3%を保有するとされます。日本でのレンタカー事業の展開については、当サイトでは確認できていません。米国では預託証券(SIXGF・SXTAF)がOTC市場で取引されていますが、ニューヨーク証券取引所・ナスダックへの直接上場はありません。
同業種の対比先としては、ホテルのアコー(仏)や航空のルフトハンザ(独)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当3.200ユーロと、ドイツの源泉税26.375%
シクストの1株配当は3.200ユーロ、表面利回りは株価73.30ユーロに対し約4.37%です。実測の配当履歴によると、1株配当は2022年5月3.700ユーロ→2023年5月6.110ユーロ→2024年6月3.900ユーロ→2025年6月2.700ユーロ→2026年6月3.200ユーロと推移しています。配当利回り4.37%は当サイトの掲載銘柄の中でも高い方ですが、1株配当の金額は毎年大きく変わっており、金額の安定性を重視する人には向きません。
この変動の理由は、当サイトでは確認できていません。会社が公式に理由を説明した資料を当サイトでは把握していないため、推測は書きません。
ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出が必須で、請求期限は暦年末から4年以内です)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は2.56%です(4.37%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。
チャートでSIX2の今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率4.50%
シクストの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、普通株のティッカーは「SIX2」です。米国預託証券(ADR)はSIXGF・SXTAFの2種類がありますが、いずれもOTC市場での取引のみで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | シクスト株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「SIX2」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約13,600円 | 613円 | 約4.50% |
| 6株 | 約81,700円 | 613円 | 約0.75% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。シクストは1株73.30ユーロ(約13,600円)と単価は比較的低い銘柄ですが、1株だと手数料負担率は約4.50%とやや重く、推奨ロットとされる6株(約81,700円)なら0.75%まで下がります。
シクスト株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| レンタカー・モビリティ事業の実績を重視する人 | 純利益は前期比+17.2%増の2億8,581万ユーロ(2025年12月期) |
| 高めの配当利回りに関心がある人 | 配当利回り4.37%(1株配当3.2ユーロ) |
| 事業の多角化を評価する人 | 事業はレンタカー・商用車・カーシェア・サブスク・配車の5ブランドに分散 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 直近四半期の急激な業績変化を避けたい人 | 2026年第1四半期の税引前利益は210万ユーロまで急減、通期見通しを引き下げ |
| 配当額の安定を重視する人 | 1株配当は2022年から2026年にかけて6.110→3.900→2.700→3.200ユーロと毎年大きく変動 |
| ドイツの配当源泉税の高さを避けたい人 | 26.375%(条約後の限度税率15%を超える11.375%は外国税額控除の対象外。IB証券という選択肢もある) |
シクスト株のよくある質問
シクスト株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(SIXGF・SXTAF)はOTC市場でのみ取引されており、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
普通株SIX2と優先株SIX3は何が違いますか?
SIX2は議決権のある普通株、SIX3は議決権のない優先株です。本記事で扱っているのはすべて普通株SIX2です。優先株SIX3との配当額の差については、当サイトでは確認できていません。
純利益は増えているのに、なぜ株価は下がったのですか?
事実として、2025年12月期の純利益は前期比+17.2%増の2億8,581万ユーロでした。一方で2026年第1四半期は税引前利益がわずか210万ユーロまで落ち込み、会社は2026年通期の見通しを引き下げたとされています。株価は1年で−16.81%下げており、この2つの事実が同時に成り立っているということであり、当サイトではその背景や今後の見通しについての分析・予測は述べません。
配当は毎年3.200ユーロで安定していますか?
いいえ、安定していません。実測の配当履歴では1株配当が2022年5月3.700ユーロ→2023年5月6.110ユーロ→2024年6月3.900ユーロ→2025年6月2.700ユーロ→2026年6月3.200ユーロと、毎年大きく変動しています。配当利回り4.37%は高い方ですが、金額の変動が大きいことも合わせて確認しておく必要があります。変動の理由について会社の説明は当サイトで確認できていません。
まとめ:純利益は伸びても、株価は逆に動いた一年
- メリット:純利益は前期比+17.2%増の2億8,581万ユーロ(2025年12月期)/直近12か月の売上は44億7,900万ユーロで前年比+7.41%/事業はレンタカー・商用車・カーシェア・サブスク・配車の5ブランドに分散
- デメリット:2026年第1四半期の税引前利益は210万ユーロまで急減し、通期見通しを引き下げ/株価は1年で−16.81%/1株配当は毎年大きく変動(2026年は3.200ユーロ)
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約13,600円から。1株だと手数料負担率は約4.50%とやや重く、推奨ロットは6株
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はシクストの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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