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イエノプティック株の魅力とリスク|1年+124%と日本からの買い方【2026年】

イエノプティック株の魅力とリスク|1年+124%と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • イエノプティックは、半導体製造装置向けの光学部品を作るドイツの会社です(防衛事業は2022年に売却済み
  • 魅力の核心:株価は1年で+124.00%上昇しました(背景は半導体受注の急増)
  • 最大のリスク:2025年12月期は売上−6.26%・純利益7,200万ユーロ(前年9,265万ユーロ)の減収減益でした
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約7,339円から(推奨ロット12株が目安/1株だと手数料負担率は約8.35%と重く、12株単位が前提)

2025年12月期は減収減益なのに、株価は1年で+124.00%。イエノプティックは、半導体製造装置に組み込むレンズ・光学モジュールを作るドイツの光学メーカーです。実測によると、2025年12月期の売上高は10億4,600万ユーロ(前年比−6.26%)、純利益は7,200万ユーロ(前年9,265万ユーロ)で、業績だけを見れば減収減益でした。

それなのに株価は1年で2倍以上に上昇しています。理由は防衛ではありません。同社の防衛・航空向け事業VINCORIONは2021年11月に売却契約を結び、2022年6月にすでに売却が完了しています(出典:報道・同社公式 https://www.jenoptik.us/news/press-releases/2022/06/30/closing-of-vincorion-sale)。会社発表によると、2026年上半期の受注は7億2,340万ユーロで前年同期比+53.0%、2026年第1四半期の半導体・先端製造セグメントの受注は前年比+162.7%(1億8,020万ユーロ)でした。半導体製造装置向けの受注急増が、株価上昇の背景とされています(出典:報道)。

同業種の対比先としては、医療用光学のカールツァイス・メディテック(独)や、半導体製造装置向けバルブを手がけるVATグループ(瑞)がしばしば挙げられます。イエノプティックの「今」を、業績と株価の乖離・買い方の順に見ていきます。

目次

イエノプティック株の基本データ(2026年8月26日時点)

株価39.52ユーロ(1株 約7,339円)
52週レンジ16.04〜48.42ユーロ
時価総額約22.2億ユーロ
PER約25.58倍(予想 約18.19倍)
配当利回り1.01%(1株配当 0.4ユーロ)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
1年の株価騰落+124.00%

半導体受注+162.7%という事実|イエノプティック株の魅力

2026年第1四半期、半導体・先端製造セグメントの受注は前年比+162.7%

会社発表によると、2026年第1四半期の半導体・先端製造セグメントの受注は1億8,020万ユーロで、前年同期比+162.7%でした(出典:報道)。同社は25年以上にわたりASMLへ光学・光電子・マイクロ光学モジュールを供給しているとされています(出典:報道)。

投資家にとっては、半導体製造装置という特定の需要が急拡大した時期があったという事実を確認できる材料です(今後の受注水準を保証するものではありません)。

2026年上半期の受注は7億2,340万ユーロで前年同期比+53.0%

会社発表によると、2026年上半期の受注は7億2,340万ユーロで、前年同期比+53.0%でした(出典:報道)。防衛・航空向けのメカトロニクス事業VINCORIONは2021年11月に売却契約を結び、2022年6月にすでに売却が完了しており、現在の受注拡大は防衛ではなく半導体向けが中心とされています(出典:報道・同社公式)。

投資家にとっては、株価上昇の背景を「防衛関連銘柄だから」と誤解しないための重要な事実です。

2026年上半期のEBITDAは前年同期比+25.5%、マージンは390bp改善

会社発表によると、2026年上半期の売上高は5億0,320万ユーロ(前年同期比+1.0%、為替調整後+3.0%)、EBITDAは9,890万ユーロ(+25.5%)、EBITDAマージンは19.7%(前年同期比+390bp)、1株利益は0.69ユーロ(前年0.42ユーロ)でした(出典:報道)。

投資家にとっては、2025年12月期の減益から一転して、直近の四半期では利益率が改善していた時期があったという事実を確認できます(下半期以降の水準を保証するものではありません)。

2026年通期の見通しを売上成長5〜9%、EBITDAマージン20〜21%へ上方修正

会社発表によると、2026年通期の見通しを売上成長5〜9%、EBITDAマージン20〜21%へ引き上げたとされています(出典:報道)。これは会社の見通しであり、当サイトの予想ではありません。

投資家にとっては、会社自身が上半期の受注・業績を踏まえて通期目標を引き上げたという事実を確認できる材料です。

PER25.58倍と前期減益|先に知っておきたいリスク

2025年12月期は売上−6.26%、純利益は7,200万ユーロへ減少

実測によると、2025年12月期の売上高は10億4,600万ユーロ(前年比−6.26%)、営業利益は1億1,541万ユーロ、純利益は7,200万ユーロ(前年9,265万ユーロ)、EPSは1.26ユーロ(前年1.62ユーロ)でした。2024年12月期(売上11億1,600万ユーロ、営業利益1億4,722万ユーロ)と比べても、業績は悪化しています。

投資家にとっては、株価が1年で+124.00%上昇した一方で、直近の年次決算は減収減益だったという事実を踏まえておく必要があります。

株価+124.00%上昇後のPERは約25.58倍(予想約18.19倍)

実測によると、株価は1年で+124.00%上昇し、PERは約25.58倍(予想約18.19倍)です。52週レンジは16.04〜48.42ユーロで、現在の株価39.52ユーロはレンジの上寄りにあります。

投資家にとっては、業績の減益と株価上昇が同時に起きている以上、割安・割高の判断を業績の方向性と切り離せない状況にある、ということです(当サイトではこの先どちらに動くかの見通しは述べません)。

ドイツの源泉税は26.375%、条約超過分11.375%は自分で取り戻す必要がある

ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外で、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出必須、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

投資家にとっては、配当利回り1.01%という表面の数字がすでに低いうえに、税引き後はさらに目減りするという事実を踏まえておく必要があります。

1株だと手数料負担率は約8.35%と重く、12株単位が前提

サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。イエノプティックは1株39.52ユーロ(約7,339円)と単価自体は低いものの、最低手数料が定額のため、1株だけを買うと手数料負担率は約8.35%になります。

投資家にとっては、少額から試しに1株だけ買うという買い方には向かず、推奨ロットとされる12株単位(約88,100円、負担率0.70%)でまとめて買う前提になる、ということです。

イエノプティックは半導体装置向け光学部品で稼ぐ会社

イエノプティックはドイツの光学メーカーで、上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra、ティッカー:JEN)、時価総額は約22.2億ユーロです。半導体製造装置に組み込むレンズ・光学モジュールを作るほか、交通取締カメラや医療・ライフサイエンス向けの光学部品も手がけています。

事業セグメントはSemiconductor & Advanced Manufacturing(半導体・先端製造)、Biophotonics(バイオフォトニクス)、Metrology & Production Solutions(計測・生産)、Smart Mobility Solutions(スマートモビリティ)の4つです。Smart Mobility Solutionsは速度取締カメラ・平均速度カメラ・赤信号カメラ・自動ナンバープレート認識などを手がけています(出典:公式IR・報道)。セグメント別の売上比率は当サイトで確認できていません。

会社発表によると、防衛・航空向けのメカトロニクス事業VINCORIONは2021年11月に売却契約を結び、2022年6月に売却が完了しています(企業価値約1億3,000万ユーロとされる)。現在のイエノプティックは防衛関連銘柄ではありません。

日本との接点については、JENOPTIK Japan(横浜)があり、2005年に合弁として設立された後に完全子会社化されたとされています(出典:報道)。日本のOEM顧客・一次サプライヤー向けにダイオードレーザー・レーザー装置・光学部品・産業計測機器を供給しています。また、報道によると2026年3月にリトアニアのFIMAから交通システム(ITS)事業を買収して完了したとされています。

同業種の対比先としては、医療用光学のカールツァイス・メディテック(独)や、半導体製造装置向けバルブを手がけるVATグループ(瑞)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当0.4ユーロと、ドイツの源泉税26.375%

イエノプティックの1株配当は0.4ユーロ、表面利回りは株価39.52ユーロに対し約1.01%です。実測の配当履歴によると、直近の権利落ち日は2026年6月10日で1株配当0.400ユーロ(前年0.380ユーロ)でした。5年連続で増配が続いていますが、表面利回りは約1.01%と低く、配当目当ての銘柄ではありません。

ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出必須、請求期限は暦年末から4年以内)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は約0.59%です(1.01%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。

チャートで今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率8.35%

イエノプティックの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「JEN」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:JNPKF)はOTC市場のみで取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも直接上場していません。

証券会社イエノプティック株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「JEN」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約7,339円613円約8.35%
12株約88,100円613円約0.70%

手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。イエノプティックは1株39.52ユーロ(約7,339円)と単価自体は低い銘柄ですが、最低手数料が定額のため、1株だと手数料負担率は約8.35%と重く、推奨ロットとされる12株(約88,100円)でまとめて買うと0.70%まで下がります。

イエノプティック株が向く人・向かない人

向く人理由
半導体業界の受注動向を重視する人2026年上半期の受注は前年同期比+53.0%、第1四半期の半導体・先端製造セグメントは+162.7%
会社の通期見通しの上方修正を材料にしたい人2026年通期見通しを売上成長5〜9%、EBITDAマージン20〜21%へ引き上げ(会社発表)
配当より値動きを重視する人配当利回りは約1.01%と低い
向かない人理由
直近の増収増益を重視する人2025年12月期は売上−6.26%・純利益7,200万ユーロ(前年9,265万ユーロ)の減収減益
割高感を避けたい人株価+124.00%上昇後のPERは約25.58倍(予想約18.19倍)
1株単位でこまめに買いたい人1株だと手数料負担率は約8.35%と重く、12株単位が前提(IB証券という選択肢もある

イエノプティック株のよくある質問

イエノプティック株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(JNPKF)はOTC市場のみでの取引となり、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

イエノプティックは防衛関連銘柄ですか?

いいえ。防衛・航空向けのメカトロニクス事業VINCORIONは2021年11月に売却契約を結び、2022年6月に売却が完了しています。現在の受注拡大は半導体製造装置向けが中心とされており(出典:報道)、防衛関連銘柄として扱うのは事実と異なります。

減収減益なのに、なぜ株価は1年で+124.00%も上がったのですか?

事実として、2025年12月期は売上高が前年比−6.26%、純利益が7,200万ユーロ(前年9,265万ユーロ)の減収減益でした。一方で会社発表によると、2026年上半期の受注は前年同期比+53.0%、第1四半期の半導体・先端製造セグメントの受注は+162.7%だったとされています(出典:報道)。この受注拡大が株価上昇の背景とされていますが、当サイトではこの先の株価の見通しは述べません。

チャートのADR(JNPKF)と、実際に買う株は違いますか?

はい、違います。本記事のチャートはフランクフルト証券取引所(Xetra)に上場する原株(JEN)です。米国のJNPKFはOTC市場で取引されるADRで、サクソバンク証券で購入するのはXetra上場の原株(JEN)になります。

まとめ:減収減益でも、株価を動かしたのは半導体受注

  • メリット:半導体・先端製造セグメントの受注は2026年第1四半期に前年比+162.7%/2026年上半期の受注は前年同期比+53.0%/2026年上半期のEBITDAは+25.5%で通期見通しを上方修正(会社発表)
  • デメリット:2025年12月期は売上−6.26%・純利益7,200万ユーロ(前年9,265万ユーロ)の減収減益/株価+124.00%上昇後のPERは約25.58倍/配当利回りは約1.01%と低く、配当目当ての銘柄ではない
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約7,339円から。1株だと手数料負担率は約8.35%と重く、12株単位が前提

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はイエノプティックの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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