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インターロール株の魅力とリスク|配当4年据え置きと日本からの買い方【2026年】

インターロール株の魅力とリスク|配当4年据え置きと日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • インターロールは、倉庫や空港のベルトコンベヤーに使うローラーや駆動モーター、仕分け機を作るスイスの物流搬送機器メーカーです(日本にはインターロール・ジャパンがあります)
  • 魅力の核心:会社発表によると、配当性向は目標50%に対し実績48.8%で、1株32.00フランを4年連続で据え置きました
  • 最大のリスク:株価は1年で−33.53%下落しました
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約315,400円から(推奨ロット2株が目安/1株からでも手数料負担率は約0.35%と軽い)

配当は4年連続で1株32.00フラン、据え置きには理由があります。インターロールは、倉庫や空港のベルトコンベヤーに使うローラー、駆動モーター、仕分け機、パレット搬送装置を作るスイスの物流搬送機器メーカーです。会社発表によると、中期の配当性向目標は50%で、2025年度の実績は48.8%(前年43.7%)でした。目標に近づいたため、1株配当は2023年から32.00フランのまま据え置かれています。

「増配していないから魅力がない」と見るのは早計です。配当性向が会社の目標に近づいた結果としての据え置きであり、方針どおりに進んでいるという事実だからです。一方で株価は1年で−33.53%下落しており、良い面と厳しい面の両方があります。

同業種の対比先としては、倉庫自動化のキオン(独)や包装機械のクローネス(独)がしばしば挙げられます。インターロールの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

インターロール株の基本データ(2026年8月25日時点)

株価1,590.00スイスフラン(1株 約315,400円)
52週レンジ1,258.00〜2,590.00フラン
時価総額約13.1億フラン
PER約24.15倍(予想 約20.32倍)
配当利回り2.01%(1株配当 32.00フラン)
上場市場SIXスイス証券取引所
1年の株価騰落−33.53%

配当性向48.8%という規律|インターロール株の魅力

配当性向48.8%(目標50%)に近づいたため、1株32.00フランを4年連続で据え置き(会社発表)

会社発表によると、インターロールの中期の配当性向目標は50%で、2025年度の実績は48.8%(前年43.7%)でした。目標に近づいたことを受けて、1株配当は2023年から2026年まで32.00フランのまま据え置かれています(2022年は31.00フラン)。株価1,590.00フランに対する表面利回りは約2.01%です。

投資家にとっては、増配が止まっていることを単純な弱さと捉えるのではなく、会社が掲げる配当性向目標に沿って運営されているという規律の事実として確認できる材料です(今後増配するかどうかを当サイトで予測するものではありません)。

2025年通期の受注高は5億4,530万フラン(+5.0%、現地通貨ベース+9.2%)、2026年上半期も+3.9%で増加が続く

会社発表によると、2025年通期の受注高は5億4,530万フランで前年比+5.0%(現地通貨ベース+9.2%)でした。製品別ではコンベヤー&ソーターが+17.3%、ローラーが+6.8%と伸びた一方、ドライブは−1.9%、パレット搬送は−19.9%でした。2026年上半期の受注高も2億9,520万フランで前年同期比+3.9%(現地通貨ベース+8.5%、有機ベース+0.9%)と増加が続いています。

投資家にとっては、受注という先行指標が直近2期にわたってプラスを維持しているという事実を確認できます(今後の受注動向を当サイトで予測するものではありません)。

直近12か月の売上高は5億3,643万フラン(+4.33%)で反転

会社発表によると、2026年6月末までの直近12か月の売上高は5億3,643万フランで前年比+4.33%、純利益は5,448万フランでした。2025年12月期通期は売上・利益とも減少していましたが(詳しくは次節)、直近12か月ではeコマース関連の需要回復が受注の反転を支え、宅配・小包(Courier, Express & Parcel)分野で勢いが続いていると会社は説明しています。

投資家にとっては、通期の実績だけでなく直近12か月の数字を合わせて見ることで、反転の兆しが出ている時期があったという事実を確認できます(今後この勢いが続くかを当サイトで保証するものではありません)。

日本にはインターロール・ジャパンがあり、食品飲料・空港・物流の現場に部品を供給

インターロール・ジャパン(Interroll Japan Co., Ltd.)が存在し、日本のシステムインテグレーターや装置メーカー向けにコンベヤー部品を供給しているとされます。主な業界は食品飲料・空港・郵便小包配送・物流とされています(出典:同社パートナーサイト)。

投資家にとっては、スイス本社の会社でありながら日本国内に事業拠点を持つという接点がある事実を確認できます(日本での売上高やシェア、主要顧客については当サイトで確認できていません)。

1年で−33.53%という値動き|先に知っておきたいリスク

株価は1年で−33.53%、52週レンジは1,258.00〜2,590.00フランと振れ幅が非常に大きい

実測によると、インターロールの株価は1年で−33.53%下落しました。52週の高値2,590.00フランと安値1,258.00フランの差は1,332.00フランにおよび、振れ幅が非常に大きい銘柄です。

投資家にとっては、値動きの幅そのものが大きいという事実を、購入のタイミングを考えるうえでの材料として踏まえておく必要があります(当サイトでは今後の値動きを予測しません)。

2025年12月期は売上−2.46%・純利益−10.5%の減収減益

実測の年次損益によると、2025年12月期の売上高は5億1,416万フランで前年比−2.46%、純利益は5,595万フランで前年の6,250万フランから−10.5%となりました。報道によると、2026年上半期の決算が市場予想を下回ったこと、およびマクロ経済の不透明感が株価下落の理由として挙げられています。

投資家にとっては、直近12か月では売上・受注とも反転の兆しがある一方、通期の実績としては減収減益だった時期があるという事実を、両方確認しておく必要があります。

会社は2026年通期の数値ガイダンスを出していない

報道によると、インターロールは2026年通期の売上・利益についての数値目標(ガイダンス)を出していません。会社は定性的に「下半期に向けて事業の勢いは改善している」「マクロ環境は依然として厳しく、地政学的緊張が影響しうる」と述べるにとどまっています。

投資家にとっては、会社自身が示す具体的な達成目標がない状態で今年の進捗を判断する必要がある、ということです(当サイトではガイダンスの代わりとなる予測は行いません)。

スイスの源泉税35%は欧州最重量級

スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

投資家にとっては、配当利回り2.01%という表面の数字だけでなく、税引き後にどれだけ手元に残るかを確認しておく必要があります(詳しくは後段の配当と税金の節で計算します)。

インターロールは倉庫や空港のコンベヤー部品で稼ぐ会社

インターロールはスイスの物流搬送機器メーカーで、倉庫や空港のベルトコンベヤーに使うローラー、駆動モーター、仕分け機、パレット搬送装置を作っています。上場市場はSIXスイス証券取引所(ティッカー:INRN)で、時価総額は約13.1億フランです。

会社発表によると、2025年12月期の売上高は5億1,416万フラン(前年比−2.46%)、営業利益7,175万フラン、純利益5,595万フラン、EPSは67.14フランでした。直近12か月(2026年6月末まで)では売上高5億3,643万フラン(+4.33%)、純利益5,448万フランと反転しています。また会社発表によると、直近1年で3件の買収を実施しました。2025年9月にSortteq、2026年5月にオランダのRoyal Apollo Group(垂直搬送・梱包機械)、2026年7月に北欧の販売代理店Interroll ASです。

日本との接点としては、インターロール・ジャパン(Interroll Japan Co., Ltd.)が存在し、日本のシステムインテグレーターや装置メーカー向けにコンベヤー部品を供給しているとされます。主な業界は食品飲料・空港・郵便小包配送・物流とされています(出典:同社パートナーサイト)。日本国内での売上高や市場シェア、主要顧客については当サイトで確認できていません。

同業種の対比先としては、倉庫自動化のキオン(独)や包装機械のクローネス(独)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。

1株配当32.00フランと、スイスの源泉税35%

インターロールの1株配当は32.00フラン、実測の表面利回りは約2.01%です。会社発表によると、中期の配当性向目標は50%で、2025年度の実績は48.8%(前年43.7%)でした。目標に近づいたため、1株配当は2023年から2026年まで32.00フランのまま据え置かれています(2022年は31.00フラン)。

スイス株の配当源泉税率は35%です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.04%です(2.01%×(1−0.35)×0.79685で計算)。

チャートでINRNの今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月25日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率0.35%

インターロールの上場市場はSIXスイス証券取引所のみで、ティッカーは「INRN」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:INRNY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社インターロール株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. スイスフランに両替する
  5. ティッカー「INRN」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約315,400円1,091円約0.35%
2株約630,800円1,091円約0.17%

手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,091円)です。1,590.00フラン(約315,400円)という1株の単価は、欧州株の中でも高い部類ですが、最低手数料が効くため1株からでも手数料負担率は約0.35%と軽くなります。「単価は高いが手数料は軽い」という珍しい組み合わせです。推奨ロットの2株(約630,800円)まとめると、負担率はさらに0.17%まで下がります。

インターロール株が向く人・向かない人

向く人理由
配当性向の規律を重視する人配当性向は目標50%に対し実績48.8%で、方針どおりに1株32.00フランを据え置き
受注の反転を確認したい人2025年通期の受注高は+5.0%、2026年上半期も+3.9%と増加が続く
1株から少額で買いたい人単価は高いが、最低手数料の効果で1株からでも手数料負担率は約0.35%と軽い
向かない人理由
値動きの大きさを避けたい人株価は1年で−33.53%、52週レンジは1,258.00〜2,590.00フランと振れ幅が非常に大きい
会社の数値目標を確認して投資判断をしたい人会社は2026年通期の数値ガイダンスを出していない
高い配当源泉税を避けたい人スイスの配当源泉税は35%で欧州最重量級

インターロール株のよくある質問

インターロール株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がSIXスイス証券取引所のみのためです。米国預託証券(INRNY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

NISAで保有できますか?

サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

配当はなぜ4年連続で32.00フランのまま据え置かれているのですか?

会社発表によると、中期の配当性向目標は50%で、2025年度の実績は48.8%(前年43.7%)でした。目標に近づいたことを受けて、1株配当は2023年から32.00フランのまま据え置かれています。当サイトでは、今後増配するかどうかについては分かりません。

1株1,590.00フランと単価が高いですが、手数料の負担は重いですか?

いいえ。サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,091円)です。最低手数料が効くため、1株(約315,400円)からでも手数料負担率は約0.35%と軽くなります。単価の高さと手数料の軽さが両立する珍しい組み合わせです。

株価が1年で−33.53%も下がったのはなぜですか?

報道によると、2026年上半期の決算が市場予想を下回ったこと、およびマクロ経済の不透明感が理由として挙げられています。会社は2026年通期の数値ガイダンスも出していません。当サイトでは、今後の株価動向についての見通しは述べません。

まとめ:配当は据え置きでも、方針どおりという事実

  • メリット:配当性向は目標50%に対し実績48.8%で、1株32.00フランを4年連続で据え置き/2025年通期の受注高は+5.0%、2026年上半期も+3.9%と増加継続/直近12か月の売上高は5億3,643万フラン(+4.33%)で反転
  • デメリット:株価は1年で−33.53%、52週レンジは1,258.00〜2,590.00フランと振れ幅が非常に大きい/2025年12月期は売上−2.46%・純利益−10.5%の減収減益/会社は2026年通期の数値ガイダンスを出していない
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約315,400円から。単価は高いが1株からでも手数料負担率は約0.35%と軽い

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月25日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はインターロールの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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