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この記事の結論
- ブッツィはイタリアのセメント最大手で、売上の3割強を米国事業が占める会社です
- 魅力の核心:配当性向14.74%と低く、業績が悪化しても配当を維持しやすい水準です
- 最大のリスク:実績PER約8.3倍の安さは、会社自身が示す2025年の減益見通し(EBITDA11億〜12億ユーロ、2024年実績12億7,000万ユーロ)を織り込んだものです
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約7,382円から(推奨ロット18株が目安/1株だと手数料負担率は約13.83%と重く、18株単位が前提)
実績PER約8.3倍。イタリアのセメント最大手であるブッツィは、当サイトで扱う銘柄のなかでも低いPER水準にあります。ただし、この安さには理由があります。報道によると、会社自身が2025年のEBITDA見通しを11億〜12億ユーロ(2024年実績12億7,000万ユーロ)と、前年を下回る水準で示しているためです。
株価は1年で-9.31%下落し、52週安値38.48ユーロに近い水準で推移しています。同じ建材セクターでは、ハイデルベルク・マテリアルズ(独)やサンゴバン(仏)が比較対象としてよく挙げられます。
売上の3割強を占める米国事業と、業績の減速見通しを織り込んだ低PERという、ブッツィの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ブッツィ株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 39.76ユーロ(1株 約7,382円) |
| 52週レンジ | 38.48〜54.75ユーロ |
| 時価総額 | 約70億ユーロ |
| PER | 約8.3倍(予想 約8.3倍) |
| 配当利回り | 1.76%(1株配当 0.7ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | -9.31% |
ブッツィ株を買うメリット
配当性向14.74%、業績が悪化しても配当を維持しやすい水準
ブッツィの1株配当は0.7ユーロ、配当性向は14.74%です。
投資家にとっては、配当性向が低いということは、利益の大部分を配当に回さず内部に残しているということです。業績が落ち込んだ局面でも、配当を維持しやすい構造だと言えます。
事業は米国35%・中欧21%・イタリア17%・東欧16%に分散
会社発表によると、ブッツィの地域別売上構成は米国が約35%、中欧が約21%、イタリアが約17%、東欧が約16%です(出典:報道)。
投資家にとっては、本国イタリア一国に依存せず、複数の地域に売上が分散しているということです。
米国事業の採算が相対的に高いとされる
報道によると、米国事業は売上に占める比率よりも利益への貢献が大きいとされています。具体的な比率は情報源が限られるため断定できませんが、米国事業の採算が相対的に高いとされます。
投資家にとっては、売上の3割強を占める米国事業が、利益面ではそれ以上の存在感を持っている可能性がある、ということです。
セメント販売量2,630万トンで前年並み
会社発表によると、2024年12月期のセメント販売量は2,630万トンで前年並みでした。
投資家にとっては、事業の規模そのものは縮小しておらず、需要の土台は保たれているということです。
ブッツィ株を買うデメリット・リスク
実績PER8.3倍の安さは、会社が示す2025年の減益見通しを織り込んだもの
ブッツィの実績PERは約8.3倍です。ただし、報道によると、会社自身が2025年のEBITDA見通しを11億〜12億ユーロと、2024年実績の12億7,000万ユーロを下回る水準で示しています。
投資家にとっては、PERの低さを単純に「割安」と捉えるべきではないということです。市場はすでに、会社自身が示した減益見通しを織り込んでいる可能性があります。
株価は1年で-9.31%、52週安値に近い水準
ブッツィの株価は1年で-9.31%下落し、52週安値38.48ユーロに近い水準で推移しています。純利益も直近12ヶ月で-5.28%です。
投資家にとっては、株価と利益の両方に下向きの動きが出ているということです。
ユーロ高が米国事業の利益をユーロ換算で目減りさせるリスク
報道によると、米国事業の比率が高いため、ユーロが対ドルで上がると、米国事業の利益がユーロ換算で目減りします。
投資家にとっては、将来の為替水準を予測することはできませんが、業績が為替の動き次第で変動しやすい構造にあるという点は押さえておく必要があります。
1株買いの手数料負担率は13.83%、18株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株(約7,382円)だけを買うと、手数料負担率は約13.83%にのぼります。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、18株単位(約13万2,900円)でのまとめ買いが前提になる、ということです。
ブッツィはどんな会社か
ブッツィは、イタリアのセメント大手です。セメント・生コンクリート・骨材を製造し、売上の3割強を米国が占めるほか、中欧・イタリア・東欧にも拠点を持っています。
2024年12月期の決算は、会社発表によると売上高43億1,000万ユーロ(前年比ほぼ横ばい)、EBITDA12億7,000万ユーロ(利益率29.4%)、純利益9億4,230万ユーロ(前年比-2.5%)でした(出典:ブッツィ公式 https://www.buzzi.com/)。セメントの販売量は2,630万トンで前年並みでした。
一方で、報道によると、会社は2025年のEBITDA見通しを11億〜12億ユーロと、2024年実績を下回る水準で示しています。米国事業は売上に占める比率よりも利益への貢献が大きいとされていますが、具体的な比率は情報源が限られるため断定できません。
同じ建材セクターの会社としては、ドイツのハイデルベルク・マテリアルズやフランスのサンゴバンがしばしば比較対象になります。国・地域によって規制や需要動向は異なります。
配当と税金
ブッツィの1株配当は0.7ユーロ、実測の表面利回りは約1.78%です。配当利回り自体は高配当銘柄と呼べる水準ではありませんが、配当性向は14.74%と低く、業績が悪化しても配当を維持しやすい水準です。
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし、実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続きによるため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
源泉税率が証券会社の手続き次第で確定しないため、本記事では税引き後の実質利回りの試算は行っていません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ブッツィ株の日本からの買い方
ブッツィの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「BZU」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:BZZUY/BZZUF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ブッツィ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「BZU」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約7,382円 | 1,021円 | 約13.83% |
| 18株 | 約13万2,900円 | 1,021円 | 約0.77% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約13.83%と重く、現実的には18株単位のまとめ買いが前提になります。18株まとめると負担率は約0.77%まで下がります。
ブッツィ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 低PER銘柄のリスクを理解した上で投資したい人 | 実績PERは約8.3倍だが、会社自身が2025年の減益見通しを示している |
| 配当が維持されやすい銘柄を探す人 | 配当性向は14.74%と低水準 |
| 18株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.77%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 高い配当利回りを求める人 | 配当利回りは約1.78%と低水準 |
| 業績の減速リスクを避けたい人 | 会社は2025年のEBITDA見通しを11億〜12億ユーロ(2024年実績12億7,000万ユーロ)と前年を下回る水準で示している |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約13.83%と重い |
よくある質問
ブッツィ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券(BZZUY/BZZUF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約7,382円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約13.83%と重いため、18株単位(約13万2,900円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし、実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続きによるため、口座開設時に必ず確認してください。これに加えて、日本側でさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
ADR(BZZUY/BZZUF)とブッツィ株(BZU)の違いは何ですか?
BZZUY/BZZUFは米国のOTC市場でのみ取引される預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。本記事で扱うBZUはイタリア証券取引所(ミラノ)に上場する原株で、日本からはサクソバンク証券などでこちらを直接購入することになります。
まとめ
- メリット:配当性向14.74%と低く配当を維持しやすい/事業は米国35%・中欧21%・イタリア17%・東欧16%に分散/セメント販売量2,630万トンで前年並み
- デメリット:実績PER8.3倍の安さは会社自身が示す2025年の減益見通しを織り込んだもの/株価は1年で-9.31%・純利益も直近12ヶ月で-5.28%/1株買いの手数料負担率は13.83%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約7,382円から。18株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.77%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はブッツィ社の公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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