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この記事の結論
- NKTは洋上風力発電所と各国を結ぶ送電網向けの高圧電力ケーブルを作るデンマークの会社です
- 魅力の核心:受注残高135億ユーロで、数年先までの仕事が見えています
- 最大のリスク:受注残高135億ユーロを数年でこなす必要があり、生産拡張が遅れれば制約になる
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約23,200円から(推奨ロット6株が目安/1株だと手数料負担率は約4.13%とやや重い)
受注残高135億ユーロ。デンマークの海底・陸上高圧電力ケーブルメーカーであるNKTは、洋上風力発電所と各国を結ぶ送電網向けのケーブルを主力に、数年先まで積み上がった受注を抱えています。
株価は1年で+58.14%上昇し、52週レンジの上限に近い水準で推移しています。報道によると、欧州の再生可能エネルギー投資と送電網の増強が加速し、大型案件の受注が続いていることが背景とされています。
同じ高圧電力ケーブルを扱うイタリアのプリズミアン、同じデンマークで洋上風力発電を手がけるオーステッドが、比較対象としてよく挙げられます。
ただし、NKTは配当を出していません(無配)。受注残高という魅力と、無配・受注消化というリスクを、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
NKT株の基本データ(2026年8月23日時点)
| 株価 | 933.00デンマーククローネ(1株 約23,200円) |
| 52週レンジ | 591.00〜1,135.00クローネ |
| 時価総額 | 約499億クローネ |
| PER | 約25.2倍(予想 約26.6倍) |
| 配当利回り | 無配 |
| 上場市場 | ナスダック・コペンハーゲン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +58.14% |
NKT株を買うメリット
受注残高135億ユーロ、数年先までの仕事が見えている(会社発表)
会社発表によると、NKTの受注残高は135億ユーロにのぼります。内訳は各国を結ぶ送電線(インターコネクター)が約7割、洋上風力向けが約3割とされています。
投資家にとっては、受注残高が大きいということは、その分だけ数年先までの仕事がすでに見えている、という意味になります。単年の受注動向に左右されにくい、収益の土台の厚さを示す数字です。
株価は1年で+58.14%上昇、送電網増強への投資加速が背景(報道)
2026年8月23日時点の株価は933.00デンマーククローネで、1年間では+58.14%の上昇となっています。報道によると、欧州の再生可能エネルギー投資と送電網の増強が加速し、大型案件の受注が続いていることが背景とされています。
投資家にとっては、受注残高の積み上がりが実際の株価の動きとしても表れている、ということです。
2026年通期見通しを期中に上方修正、売上26億5,000万〜27億5,000万ユーロ・営業EBITDA4億〜4億3,000万ユーロ(会社発表)
会社発表によると、NKTは2026年通期の見通しとして売上26億5,000万〜27億5,000万ユーロ、営業EBITDA4億〜4億3,000万ユーロを掲げており、この見通しは期の途中で引き上げられました。
投資家にとっては、会社自身が期中に見通しを引き上げていること自体が、受注残高の厚さが実際の業績にも反映されつつあることを示す材料です。
NKT株を買うデメリット・リスク
受注残高135億ユーロをこなしきれるかが課題、スウェーデン工場で生産能力を増強中(会社発表)
会社発表によると、NKTはスウェーデンの工場で生産能力の増強を進めています。受注残高135億ユーロを数年でこなす必要があり、生産拡張が遅れれば制約になります。
投資家にとっては、受注残高の大きさはそのまま実現するとは限らず、生産能力の増強が計画どおり進むかどうかが業績を左右する条件になる、ということです。洋上風力や送電網の案件は各国の政策・許認可にも左右されるため、政策が変われば投資計画そのものが変わりうる点にも留意が必要です。
金属価格の影響を除くベースで直近四半期の売上は−9%(会社発表)
会社発表によると、NKTの直近四半期の売上は、銅やアルミといった金属価格の影響を除いたベースで−9%でした。
投資家にとっては、原材料の金属価格の変動が、公表される売上の見え方を大きく動かす構造にあるということです。表面上の売上高だけを見ていると、実際の事業の伸び縮みを見誤る可能性があります。
実績PER25.2倍に対し予想PER26.6倍、予想のほうが高い
実績PERは約25.2倍である一方、予想PERは約26.6倍です。
投資家にとっては、予想PERが実績PERを上回っているということは、市場が今後の利益をこれまでより低く見積もっている可能性を意味します。株価が1年で+58.14%上昇した後だけに、軽視できない数字です。
無配のため配当収入は得られない
NKTは配当を出していません(無配)。報道によると、会社は利益を配当に回さず、生産設備の拡張に充てる方針とされています。
投資家にとっては、配当収入を目的とした保有には向かず、株価そのものの動きに投資の成果を委ねることになる、ということです。
NKTはどんな会社か
NKTは、洋上風力発電所と各国を結ぶ送電網に使う高圧電力ケーブルを作るデンマークの会社です。海底ケーブルが主力で、欧州10か国に生産拠点を持っています。
会社発表によると、受注残高は135億ユーロにのぼり、内訳は各国を結ぶ送電線(インターコネクター)が約7割、洋上風力向けが約3割とされています。2026年通期の見通しは売上26億5,000万〜27億5,000万ユーロ、営業EBITDA4億〜4億3,000万ユーロで、この見通しは期の途中で引き上げられました。
同じ高圧電力ケーブルを手がける会社としてはイタリアのプリズミアン、同じデンマークで洋上風力発電を手がける会社としてはオーステッドが、比較対象としてよく挙げられます。なお、日本国内での事業については当サイトで確認できていません。
配当と税金
NKTは配当を出していません(無配)。報道によると、会社は利益を配当に回さず、生産設備の拡張に充てる方針とされています。配当利回りの数値は存在しません。
デンマークの配当源泉税については当サイトで確認できていません。将来的に配当が実施される場合に備え、口座開設時および配当受取前に必ず証券会社にご確認ください。日本側では、現地源泉後の金額にさらに20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月23日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
NKT株の日本からの買い方
NKTの上場市場はナスダック・コペンハーゲン証券取引所のみで、ティッカーは「NKT」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:NRKBY/NRKBF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | NKT株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- デンマーククローネに両替する
- ティッカー「NKT」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約23,200円 | 956円 | 約4.13% |
| 6株 | 約139,100円 | 956円 | 約0.69% |
手数料は約定金額の0.132%、最低38.5デンマーククローネ(約956円)です。1株だと手数料負担率は約4.13%とやや重く、6株単位(約139,100円)でまとめて買うと負担率は約0.69%まで下がります。
NKT株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 受注残高の厚さを重視する人 | 受注残高は135億ユーロで数年先までの仕事が見えている |
| 株価の値動きの実数値を確認したい人 | 1年で+58.14%上昇 |
| 6株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.69%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当収入を目的とする人 | 無配で、利益は生産設備の拡張に回す方針とされる |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約4.13%とやや重い |
よくある質問
NKT株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がナスダック・コペンハーゲン証券取引所のみのためです。米国預託証券(NRKBY/NRKBF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約23,200円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約4.13%とやや重いため、6株単位(約139,100円)でのまとめ買いが手数料面では有利です。
配当はありますか?税金はどうなりますか?
NKTは配当を出していません(無配)。報道によると、会社は利益を配当に回さず、生産設備の拡張に充てる方針とされています。将来配当が実施される場合の現地源泉税は当サイトで確認できていないため、証券会社にご確認ください。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(NRKBY/NRKBF)とNKT株の違いは何ですか?
NRKBY/NRKBFは米国のOTC市場でのみ取引される預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。本記事で扱うNKTはナスダック・コペンハーゲン証券取引所に上場する原株で、日本からはサクソバンク証券などでこちらを直接購入することになります。
まとめ
- メリット:受注残高135億ユーロで数年先までの仕事が見えている/1年で株価+58.14%上昇/2026年通期見通しを期中に上方修正
- デメリット:受注残高135億ユーロをこなしきれるかが課題/金属価格の影響を除くベースで直近四半期の売上は−9%/実績PER25.2倍に対し予想PER26.6倍で予想のほうが高く、無配で配当収入は得られない
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約23,200円から。6株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.69%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・受注残高は報道を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料は2026年8月23日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値・受注残高はNKT社に関する報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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