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この記事の結論
- セインズベリーは英国2位のスーパーマーケットチェーンで、テスコ最大のライバルとされる会社です
- 魅力の核心:配当利回り4.20%
- 最大のリスク:営業利益は+0.2%とほぼ横ばい(本業の伸びは鈍い)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約723円から(推奨ロット200株が目安/1株だと手数料負担率は約98.95%と重く、200株単位が前提)
セインズベリー(J Sainsbury plc)は、テスコに次ぐ英国2位のスーパーマーケットチェーンです。会社発表によると、2026年2月期(52週)の燃料を除く小売売上は前年比+4.8%で、市場シェアは10年ぶりの高水準に達しました。
一方で、同じ決算期の営業利益は10億2,500万ポンドとほぼ横ばいの+0.2%にとどまりました。売上は伸びても利益がついてこない構造の背景には、原価・人件費・規制コストの上昇と、アルディ・リドルといった割安チェーンとの価格競争があります。
配当利回りは4.20%で、欧州の小売株のなかでも高水準の部類に入ります。市場シェア拡大と本業の鈍さという2つの顔を持つこの銘柄を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
セインズベリー株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 333.50ペンス(3.33ポンド)(1株 約723円) |
| 52週レンジ | 292.30〜379.50ペンス |
| 時価総額 | 約73億ポンド |
| PER | 約18.7倍(予想 約13.9倍) |
| 配当利回り | 4.20%(1株配当 0.14ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +9.27% |
セインズベリーの株価はロンドン証券取引所の慣習でペンス(GBX)建てで表示されます。「333.50」という数字を見てポンド表示だと勘違いすると、実際の価格を100倍で誤認することになるため注意が必要です。333.50ペンス=3.33ポンドで、円換算では1株約723円です。
セインズベリー株を買うメリット
会社発表による市場シェアは10年ぶりの高水準
会社発表によると、2026年2月期(52週)の燃料を除く小売売上は前年比+4.8%で、市場シェアは10年ぶりの高水準に達しました。
投資家にとっては、既存店の競争力が数字として裏付けられている状態にある、ということです。
配当利回り4.20%、1株配当14ペンス
1株配当は14ペンス(0.14ポンド)で、表面利回りは4.20%です。
投資家にとっては、欧州の小売株のなかでも相対的に高い利回りを確保できる、ということです。
1年で株価+9.27%上昇、52週レンジの中央からやや上寄り
2026年8月22日時点の株価は333.50ペンスで、1年間では+9.27%の上昇となっています。52週レンジは292.30〜379.50ペンスで、現在値はレンジの中央からやや上寄りにあります。
投資家にとっては、市場シェア拡大の動きが株価にも一定程度反映されている、ということです。
セインズベリー株を買うデメリット・リスク
営業利益は+0.2%とほぼ横ばい、純利益+55.3%は本業の実力を映していない
2026年2月期(52週)の営業利益は10億2,500万ポンドで、前年比+0.2%とほぼ横ばいでした。一方、純利益は3億9,300万ポンドで前年比+55.3%と大きく伸びていますが、これは営業利益の伸びとは別の要因によるもので、本業の稼ぐ力そのものが強くなったわけではありません。
投資家にとっては、純利益の伸び率だけを見て本業が好調だと判断するのは早計で、営業利益がほぼ横ばいという事実もあわせて見る必要がある、ということです。
アルディ・リドルとの価格競争、原価・人件費上昇が利益率を圧迫
会社発表によると、原価・人件費・規制コストの上昇が利益率を圧迫しており、アルディ・リドルなど割安チェーンとの競争も引き続き激しい状況です。
投資家にとっては、売上の伸びがそのまま利益に直結しにくい構造的な圧力が続いている、ということです。
米国ADR(JSAIY)はOTC市場のみ、SBI・楽天・マネックスでは買えない
セインズベリーの米国預託証券(ADR、ティッカー:JSAIY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
投資家にとっては、原株(ロンドン上場)を扱う証券会社を選ぶ必要がある、ということです。
1株買いの手数料負担率は98.95%、200株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株(約723円)を買う場合、手数料負担率は98.95%に達します。200株(約144,600円)であれば負担率は0.49%まで下がります。
投資家にとっては、1株から気軽に買える銘柄ではなく、まとまった株数を前提に検討する必要がある、ということです。
セインズベリーはどんな会社か
セインズベリー(J Sainsbury plc)は英国2位のスーパーマーケットチェーンで、テスコ最大のライバルとされています。食品スーパーを中核に、衣料品・生活雑貨ブランドのArgosなども展開しています。
直近の決算(2026年2月期、52週)では、売上高336億4,700万ポンド、営業利益10億2,500万ポンド(前年比+0.2%)、純利益3億9,300万ポンド、1株利益22.3ペンス(前年21.6ペンス)でした(出典:セインズベリー公式 https://corporate.sainsburys.co.uk/news/press-releases/preliminary-results-for-the-52-weeks-ended-28-february-2026/)。会社発表によると、燃料を除く小売売上は+4.8%で、市場シェアは10年ぶりの高水準に達しています。
会社発表によると、会社側は2027年2月期について小売営業利益10億ポンド超、フリーキャッシュフロー5億5,000万ポンド以上を見込んでいます。同業のテスコやマークス・アンド・スペンサーと合わせて、英国小売の動向を見る際の代表銘柄の一つです。
配当と税金
セインズベリーの1株配当は14ペンス(0.14ポンド)、表面利回りは4.20%です。
イギリスの配当は原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側では、受け取った配当にさらに20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(JSAIY・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
セインズベリー株の日本からの買い方
セインズベリーの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「SBRY」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:JSAIY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | セインズベリー株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- 英ポンドに両替する
- ティッカー「SBRY」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約723円 | 715円 | 約98.95% |
| 200株 | 約144,600円 | 715円 | 約0.49% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約715円)です。1株だと手数料負担率は約98.95%と重く、実質的には200株単位でのまとめ買いが前提となります。
セインズベリー株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 配当利回りを重視する人 | 4.20%は欧州の小売株のなかでも高水準 |
| 200株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.49%まで下がる |
| 英国小売の勢力図を長期で見たい人 | 市場シェアは10年ぶりの高水準 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 1株だけ試しに買いたい人 | 手数料負担率が約98.95%に達する |
| 会社全体の高い利益成長を求める人 | 営業利益は+0.2%とほぼ横ばい |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
セインズベリー株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(JSAIY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約723円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約98.95%に達するため、200株単位(約144,600円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イギリスは原則として現地源泉税はかからないとされますが、当サイトでは未確認です。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側では受け取った配当にさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(JSAIY)と原株(SBRY)はどう違いますか?
JSAIYはOTC市場で取引される米国預託証券で、原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨がドル建てになる点と、OTC市場ゆえに日本の主要ネット証券では扱われない点が異なります。日本からサクソバンク証券で買う場合は、ロンドン上場の原株(SBRY)を購入します。
まとめ
- メリット:会社発表による市場シェアは10年ぶりの高水準/配当利回り4.20%・1株配当14ペンス/1年で株価+9.27%上昇
- デメリット:営業利益は+0.2%とほぼ横ばいで純利益+55.3%は本業の実力を映さない/アルディ・リドルとの価格競争と原価上昇/1株買いの手数料負担率98.95%で200株単位が前提
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約723円から。200株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.49%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はJセインズベリー社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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