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この記事の結論
- ソノヴァは補聴器ブランド「フォナック(Phonak)」を展開するスイスの会社です
- 魅力の核心:1株配当4.70スイスフランは過去最高(会社発表)
- 最大のリスク:直近12ヶ月の純利益は前年比−22.1%
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約48,500円から(推奨ロット3株が目安/1株からでも手数料負担率は約2.25%と軽い)
「フォナック(Phonak)」という補聴器ブランドを知っている人は多いかもしれません。しかし、その会社がスイスのソノヴァ(Sonova)であることは、あまり知られていません。世界の補聴器市場で高いシェアを持つソノヴァは、高齢化という長期的な追い風を受ける事業を展開しています。
直近では、1株配当4.70スイスフランと過去最高を記録しました(会社発表)。一方で、直近12ヶ月の純利益は前年比−22.1%と落ち込んでいます。フォナックの会社の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ソノヴァ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 244.20スイスフラン(1株 約48,500円) |
| 52週レンジ | 163.00 〜 245.80スイスフラン |
| 時価総額 | 約145億スイスフラン |
| PER | 約27.1倍(予想 約22.9倍) |
| 配当利回り | 約1.92%(1株配当 4.70スイスフラン) |
| 上場市場 | SIXスイス証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +4.90% |
ソノヴァ株を買うメリット
1株配当4.70スイスフランは過去最高(会社発表)
ソノヴァの1株配当は4.70スイスフランで、会社発表によれば過去最高の水準です。表面の配当利回りは約1.92%となっています。
投資家にとっては、業績の一部に減益要素があるなかでも、株主還元の姿勢そのものは強化されている、ということです。
現地通貨ベースでは売上高+5.9%増収、EBITAは+17.3%増
2025/26年度(3月期)の売上高は36億590万スイスフランで、現地通貨ベースでは前年比+5.9%の増収でした。標準化EBITAは8億1,120万スイスフランで、こちらも現地通貨ベースで+17.3%増です(出典:ソノヴァ公式IR)。ただし、フラン高の影響で、スイスフラン換算の報告ベースでは−4.76%の減収でした。
投資家にとっては、現地の事業自体は拡大している一方、報告上の売上高はスイスフラン高の影響を受けて目減りして見える、という為替の効果を切り分けて見る必要がある、ということです。
卸売・小売合算の成長率は現地通貨ベース+7.5%で市場平均を上回った(会社発表)
会社発表によると、卸売・小売を合わせた成長率は現地通貨ベースで+7.5%となり、市場平均を上回りました。充電式の耳あな型補聴器「Virto R Infinio」の投入が、卸売の伸びを押し上げたとしています。
投資家にとっては、業界平均を上回るシェア拡大が続いていることを示す数字です。
1年で株価+4.90%上昇、高齢化という長期の追い風を持つ事業
ソノヴァの株価は1年で+4.90%上昇しています。ソノヴァは補聴器の世界大手で、ブランド「フォナック(Phonak)」は日本でも販売されています。補聴器需要は高齢化の進行という長期的な人口動態の変化に支えられている事業です。
投資家にとっては、直近の株価上昇に加えて、景気循環に左右されにくい構造的な需要増加を見込める事業に投資する、という意味を持ちます。
ソノヴァ株を買うデメリット・リスク
直近12ヶ月の純利益は前年比−22.1%
直近12ヶ月の純利益は4億3,060万スイスフランで、前年比−22.1%です。
投資家にとっては、売上高やEBITAが現地通貨ベースで伸びている一方、最終的な利益段階では明確な減益となっている点を軽視できない、ということです。
PERは実績27.1倍、予想でも22.9倍と割安ではない
実績PERは約27.1倍、予想PERでも約22.9倍です。
投資家にとっては、直近12ヶ月の純利益が−22.1%となっているなかで、市場はなお高めの評価を株価に織り込んでいるということです。増益への転換が遅れれば、株価が調整する余地があります。
株価は52週高値圏(245.80フランに対し244.20フラン)
52週レンジは163.00〜245.80スイスフランで、現在値244.20スイスフランはレンジの上限にほぼ張り付いた水準です。
投資家にとっては、直近12ヶ月の減益という材料がありながら株価は高値圏で推移しており、割高感を伴う水準で買うことになる、ということです。
スイスの配当源泉税35%は欧州最重量級
スイスの配当源泉税は35%で、当サイトで扱う欧州各国のなかでも最も重い水準です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%分はスイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。
投資家にとっては、表面の配当利回り約1.92%のうち、実際に手元に残る割合が他国の欧州株より目減りしやすい、ということです。
ソノヴァはどんな会社か
ソノヴァ(Sonova)はスイスに本社を置く補聴器の世界大手です。主力ブランドの「フォナック(Phonak)」は日本でも販売されており、補聴器・聴覚ケア機器を中心に事業を展開しています。
直近の決算では、2025/26年度(3月期)の売上高は36億590万スイスフランで、現地通貨ベースでは前年比+5.9%の増収でした。一方、フラン高の影響でスイスフラン換算の報告ベースでは−4.76%の減収となっています。標準化EBITAは8億1,120万スイスフラン(現地通貨ベースで+17.3%増)でした(出典:ソノヴァ公式IR https://www.sonova.com/en/sonova-delivers-strong-fy-202526-results-continued-market-outperformance-and-increased-profitability)。
会社発表によると、卸売・小売を合わせた成長率は現地通貨ベースで+7.5%と市場平均を上回りました。充電式の耳あな型補聴器「Virto R Infinio」の投入が卸売の伸びを押し上げたとしています。一方で、直近12ヶ月の純利益は4億3,060万スイスフランと前年比−22.1%の減益です。補聴器市場では、デンマークのデマント(ブランド:オーティコン)やGNストアノード(ブランド:リサウンド)といった大手との競争が続いています。
配当と税金
ソノヴァの1株配当は4.70スイスフラン、表面利回りは約1.92%です。会社発表によれば、この配当額は過去最高となります。
スイスの現地源泉税は35%で、当サイトで扱う欧州各国のなかで最も重い水準です。日瑞租税条約の限度税率10%を超える25%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、スイス税務当局(ESTV)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.00%です(計算式:1.92% ×(1−0.35)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ソノヴァ株の日本からの買い方
ソノヴァの上場市場はSIXスイス証券取引所のみで、ティッカーは「SOON」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:SONVY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ソノヴァ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- スイスフランに両替する
- ティッカー「SOON」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約48,500円 | 1,092円 | 約2.25% |
| 3株 | 約145,400円 | 1,092円 | 約0.75% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5スイスフラン(約1,092円)です。1株からでも手数料負担率は約2.25%と軽く済みますが、3株単位のまとめ買いにすると負担率はさらに下がります。
ソノヴァ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 高齢化という長期トレンドに投資したい人 | 補聴器の世界大手で構造的な需要増加が見込める |
| 日本でもなじみのあるブランドに投資したい人 | 「フォナック(Phonak)」は日本でも販売されている |
| 3株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.75%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 直近の減益を懸念する人 | 直近12ヶ月の純利益は前年比−22.1% |
| 割高な水準での購入を避けたい人 | 株価は52週高値圏、PERは実績27.1倍 |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
ソノヴァ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がSIXスイス証券取引所のみのためです。米国預託証券(SONVY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約48,500円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約2.25%のため、3株単位(約145,400円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
スイスの現地源泉税35%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.00%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国預託証券(ADR、SONVY)との違いは何ですか?
SONVYはOTC(店頭市場)のみで取引される米国預託証券で、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。原株はSIXスイス証券取引所に上場する「SOON」で、本記事の株価・データはすべてこの原株のものです。
まとめ
- メリット:1株配当4.70スイスフランは過去最高/現地通貨ベースでは売上高+5.9%増収・EBITA+17.3%増/補聴器の世界大手で高齢化という長期の追い風
- デメリット:直近12ヶ月の純利益は前年比−22.1%/株価は52週高値圏でPERは実績27.1倍/スイスの配当源泉税35%は欧州最重量級
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約48,500円から。3株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.75%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はソノヴァ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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