※この記事の数字は、2026年9月に集計の誤りを直したうえで取り直したものです。経緯は末尾の「この記事の検証方法」に書いています。
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この記事の結論
- 2026年9月3日に、欧州株260銘柄の「次回(直近)の決算発表予定日」を実測しました
- 山ができたのは7〜8月(合計123社)と10〜11月(合計109社)の2つ。単月では8月が最多の80社です
- 4月・5月は該当がゼロでした。この2か月は、実は配当の権利落ちが集中する時期でもあります
- 実用的な結論は、決算チェックは年2回、8月と11月のあとにまとめてやれば大半をカバーできる、ということです
日本株なら「3月期決算だから5月に発表」と、なんとなく時期の見当がつきます。ところが欧州株になると、この感覚が急に効かなくなります。決算期は会社ごとにばらばらで、四半期ごとに詳しい発表をする会社もあれば、半期に一度しか数字を出さない会社もあります。持っている銘柄の決算がいつ出るのか、毎回検索して確認している方も多いのではないでしょうか。
そこで、当サイトが記事にしている欧州株について、各社のページに載っている「次回の決算発表予定日」をあらためて集計してみました。1時点のスナップショットなので完璧な年間カレンダーではありませんが、いつ決算が集中するのかという季節のリズムは十分に見えてきます。この記事では、その実測結果と、そこから導ける現実的なチェック方法を紹介します。
結果:7〜8月に123社、10〜11月に109社の二山
2026年9月3日に、当サイトが記事化している欧州株について、株価データサイト(stockanalysis.com)の各銘柄ページに掲載されている「次回(直近)の決算発表予定日」を機械的に取得しました。取得できたのは260銘柄です。月ごとに集計した結果がこちらです。
| 月 | 該当社数 |
|---|---|
| 1月 | 3社 |
| 2月 | 7社 |
| 3月 | 4社 |
| 4月 | 0社 |
| 5月 | 0社 |
| 6月 | 1社 |
| 7月 | 43社 |
| 8月 | 80社 |
| 9月 | 12社 |
| 10月 | 66社 |
| 11月 | 43社 |
| 12月 | 1社 |
合計すると、7〜8月だけで123社、10〜11月だけで109社。260社のうち232社、割合にして9割近くがこの2つの山に集中しています。単月で見ると8月が80社と最多です。逆に9月は12社、12月から3月までは合計15社しかなく、この期間は発表がぽつぽつとしか出てきません。4月と5月にいたっては、実測した260銘柄の中に該当がゼロでした。「欧州株の決算はいつも静かなわけではなく、集中する時期と静かな時期がはっきり分かれている」というのが、この実測から言える一番シンプルな事実だと思います。
ここで一つお断りしておきたいのは、この決算予定日はあくまで調査時点で各社に予定されていた日程だということです。企業側の都合で前後にずれることがあるため、確定した日程としてではなく、月単位の傾向としてご覧いただければと思います。
【この記事の発見】配当の山と決算の山はずれている
今回あらためて数字を並べてみて気づいたのは、決算が集中する時期と、配当の権利落ちが集中する時期がずれているということです。当サイトが別記事で実測した配当の権利落ち日を見ると、最も多いのは4月(75社)と5月(107社)でした。ところがこの記事で見た決算発表予定日では、4月・5月はどちらもゼロです。
逆に、決算が集中する7〜8月・10〜11月の権利落ち社数を見ると、7月32社・8月16社・10月20社・11月19社と、それほど多くありません。つまり、「配当をもらう時期」と「業績を確かめる時期」は別々に来るということです。配当を受け取った流れのまま業績も確認できる、という都合の良いタイミングにはなっていません。この2つは独立したイベントとして、それぞれ別のタイミングで確認する必要があると考えています。
なぜこの時期に集中するのか
8月が単月で最多になっているのは、偶然とは考えにくい面があります。日本が夏休みの時期に、欧州企業の決算が最も多く出ていることになるからです。日本から欧州株を保有していると、ちょうど自分が休みの間に、保有銘柄の決算が発表されているというケースが増える計算になります。
もうひとつ意識しておきたいのが、発表の時差です。欧州企業の決算は現地時間の朝に出ることが多く、日本語のニュースになるのは数日後か、記事によっては日本語では取り上げられないままということも珍しくないと感じています。英語の一次情報を自分で確認する習慣があると安心です。情報の探し方は欧州株の情報の調べ方にまとめています。
また、決算の中身を読むときには、日本株の感覚のままだと誤解しやすいポイントがいくつかあります。FY表記のずれや調整後利益の扱い、特別配当の読み方など、詳しくは欧州企業の決算の読み方で3つの罠として整理しています。
実用的な結論:決算チェックは年2回でいい
ここまでの実測を踏まえると、毎月神経質に決算日を追いかける必要はないと思います。現実的な確認の仕方は、次の3点に整理できます。
- 決算チェックは年2回、8月と11月のあとにまとめてやれば、今回実測した260社の9割近くをカバーできます。保有銘柄の業績確認をポートフォリオの点検にあわせて行うなら、年1回の点検項目を「8月の山が終わったあと」に置くのが効率的だと考えます
- 発表直後は株価が大きく動きやすいとされています。買い増しや新規の購入を発表直後に置くかどうかは好みの範囲だと思いますが、少なくとも「発表日を知らずに」うっかりまたいでしまうのは避けたいところです
- 個別の発表日は、最終的には各社のIRページで確認するのが確実です。決算予定日は変更されることがあるため、この記事の月別の傾向はあくまで目安としてお使いください
短期的な値動きを狙って発表の直前に仕込む、といった売買判断は、この記事では扱いません。決算の中身を予想することもしません。ここで書きたいのは、あくまで「いつ確認すればいいか」という、保有を続けるうえでの実務的なリズムの話です。欧州株は毎日見る必要がない投資先だと思います。決算が集まる時期が年に2回あるので、その頃にまとめて確認すれば足りると考えています。
この記事の検証方法
- この記事は訂正版です。公開時の集計には当サイトが初期に取り上げた銘柄が含まれておらず、実際の傾向とずれていました。2026年9月3日に260銘柄を対象にあらためて取り直し、この記事の数値をすべて差し替えています
- 月別の集計は、当サイトが記事化している欧州株について、株価データサイト(stockanalysis.com)の各銘柄ページに掲載されていた「次回(直近)の決算発表予定日」を取得したものです
- 決算予定日は各社の都合で変更されることがあります。この集計は「調査時点で予定されていた日」のスナップショットであり、確定した年間カレンダーではありません
- 配当の権利落ちに関する社数は、欧州株の配当はいつ入るかで実測した数字を引用しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事で扱った銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の決算発表予定日・決算期は本文記載の時点で確認した情報に基づいており、その後変更される場合があります。実際の発表日は必ず各社の公式IRページでご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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