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バイヤスドルフ株の魅力とリスク|デルマ事業+7.8%増収と日本からの買い方【2026年】

バイヤスドルフ株の魅力とリスク|デルマ事業+7.8%増収と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • バイヤスドルフはニベアを作る会社(スキンケアと接着テープ「テサ」の2事業)
  • 魅力の核心:デルマ事業(ユーセリン・アクアフォア)は有機成長+7.8%と好調
  • 最大のリスク:主力ニベアの売上は会社発表ベースで−6.8%、株価は決算発表時点で1年−32.6%(8月21日時点では−22.5%)
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えないサクソバンク証券で1株 約1万4,800円から(推奨ロットは10株/1株買いは手数料負担率4.14%とやや重い)

ニベアの青い缶を、ドラッグストアで見たことがない人はまずいません。そのバイヤスドルフ(Beiersdorf AG/ティッカー:BEI)の株価が、この1年で大きく崩れています。2026年8月21日時点の株価は79.78ユーロ(1株 約1万4,800円)、52週高値からは約28%下という水準です。

きっかけは主力ブランド「ニベア」の売上減少です。ただし同じ決算で、スキンケアのもう一つの柱であるデルマ事業(ユーセリン・アクアフォア)は有機成長+7.8%と好調でした。日用品の定番銘柄に何が起きているのか、メリットとデメリットの両方を数字で見ていきます。

目次

バイヤスドルフ株の基本データ(2026年8月21日時点)

株価79.78ユーロ(1株 約1万4,800円)
52週レンジ67.08 〜 110.15ユーロ
時価総額約174億ユーロ
PER約18.6倍(予想 約20.2倍)
1株配当1ユーロ
配当利回り約1.25%
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
1年の株価騰落−22.5%

為替は1ユーロ=185.66円(ECB参照レート、2026年8月21日)で計算しています。

バイヤスドルフ株を買うメリット

デルマ事業は有機成長+7.8%、二極化するポートフォリオの支え

2026年上半期の決算で、皮膚科学スキンケアのデルマ事業(ユーセリン・アクアフォア)は有機成長+7.8%を記録しました。主力ニベアが苦戦する一方で、この事業だけを見れば増収基調が続いています。

投資家にとっては、「ニベア一本足」ではないポートフォリオの分散が数字で確認できる点が重要です。1事業の不振がそのまま会社全体の失速に直結しない構造だと言えます。

無借金経営で、配当は1株1ユーロを据え置き

バイヤスドルフは自己資本比率が高い無借金経営を続けている会社です。ニベアの売上が減少する局面でも、配当は1株1ユーロで近年据え置きとなっています。

財務基盤に余力があることは、業績が一時的に落ち込んでも配当や研究開発費を急に削らずに済むという意味を持ちます。後述する下半期の追加投資(1億ユーロ)も、この財務余力があってこその判断です。

特殊要因除くEBITは7億6,800万ユーロを確保

2026年上半期の売上高は50億ユーロ(前年同期比−3.5%)でしたが、特殊要因を除くEBITは7億6,800万ユーロを確保しています。

売上が減っても収益基盤が総崩れになっていない点は、投資家にとって「立て直しの土台がまだ残っている」と読める材料です。

バイヤスドルフ株を買うデメリット・リスク

主力ニベアの売上は会社発表ベースで−6.8%、株価は決算発表時点で−32.6%

会社発表によると、主力ブランド「ニベア」の売上は−6.8%でした。2026年8月3日の決算発表時点で、株価は1年で−32.6%という大きな下落を記録しています(本記事執筆時点の2026年8月21日では、株価はやや戻して1年−22.5%です)。

この数字を軽く扱うべきではありません。会社の稼ぎ頭であるニベアの不振は、デルマ事業の好調だけでは埋め切れない規模だからです。CEOは2027年の成長回帰を掲げ、下半期に1億ユーロの追加投資を発表していますが、これはあくまで計画であり、結果が出るかどうかは別問題です。

PERは18.6倍(予想20.2倍)、減益局面としては軽くない水準

現在のPERは約18.6倍、予想PERは約20.2倍です。売上・主力ブランドともに減収という逆風の中で、予想PERが実績PERより高いということは、市場が今期の減益をすでに織り込んでいることを意味します。

業績の底打ちが数字として確認できるまでは、この水準が「割安」なのか「まだ高い」のか判断しづらい状態が続きます。

配当源泉税26.375%とNISA非対応で、実質利回りは0.74%まで下がる

表面利回りは約1.25%ですが、ドイツの配当源泉税26.375%と日本国内の課税20.315%を経ると、税引き後の実質利回りは約0.74%まで下がります(外国税額控除・現地還付請求をしない場合)。もともと高配当を狙う銘柄ではない点は明確にしておきます。

1株買いの手数料負担率は4.14%

サクソバンク証券の最低手数料(3.3ユーロ=613円)の関係で、1株だけ買うと手数料負担率は4.14%に達します。少額から気軽に試し買いできる銘柄ではありません。

バイヤスドルフはどんな会社か

バイヤスドルフは、スキンケアブランド「ニベア」「ユーセリン」「ラ・プレリー」と、接着テープ「テサ」を手掛ける2事業構成のドイツ企業です。ニベアは日本のドラッグストアでもおなじみで、多くの人が一度は手に取ったことのあるブランドではないでしょうか。同じ化粧品セクターのロレアルとは、事業構成もブランド戦略も異なります。

2026年上半期の決算では、売上高50億ユーロ(前年同期比−3.5%)、特殊要因を除くEBITは7億6,800万ユーロでした。会社発表によると、主力ニベアの売上は−6.8%と苦戦した一方、デルマ事業(ユーセリン・アクアフォア)は有機成長+7.8%と好調で、ポートフォリオの二極化が鮮明になっています。CEOは2027年の成長回帰を掲げ、下半期に1億ユーロの追加投資を行うと発表しました。

配当と税金

1株配当は1ユーロ、表面利回りは約1.25%です。ドイツ株の配当には現地で26.375%が源泉徴収されます。日独租税条約の限度税率15%を超える約11.375%は日本の外国税額控除の対象になりません。この超過分を取り戻すには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。

日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約0.74%です(1.25% ×(1−0.26375)× 0.79685で計算)。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

※このチャートは招待リンク付きで表示しています

バイヤスドルフ株の日本からの買い方

バイヤスドルフが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。米国預託証券「BDRFY」は存在しますが、取引所ではなくOTC(店頭市場)の銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄は「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。同じ構造で欧州株が国内ネット証券で買えない理由はこちらの記事で詳しくまとめています。

証券会社バイヤスドルフ株(BEI)
SBI証券× 取り扱いなし
楽天証券× 取り扱いなし(ADRはOTCのため新規買付不可)
マネックス証券× 取り扱いなし
サクソバンク証券○ フランクフルト証取に直接発注可能

買うまでの流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「BEI」で検索し、株数を指定して発注

1株だけ買うと手数料負担率は4.14%

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約1万4,800円613円約4.14%
10株約14万8,100円613円約0.41%

サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株だけ買うと負担率4.14%とかなり重くなるため、10株単位でまとめて買うのが現実的です。

バイヤスドルフ株はどんな人に向くか

向く人向かない人
デルマ事業などニベア以外の成長ドライバーにも目を向けられる人表面利回り1.25%(税引き後0.74%)では物足りない、高配当を狙いたい人
配当より業績の立て直しストーリーに関心がある人NISAの非課税枠で保有したい人(サクソバンク証券は非対応。→IB証券という選択肢もある
10株単位でまとめ買いして手数料負担を抑えられる人1株だけ試し買いしたい人(手数料負担率4.14%と重い)

よくある質問

バイヤスドルフ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。バイヤスドルフはフランクフルト証券取引所のみに上場しており、米国預託証券「BDRFY」もOTC(店頭市場)扱いのため、楽天証券は新規買付けを受け付けていません。フランクフルト証取に対応したサクソバンク証券のような証券会社が必要です。

最低いくらから買えますか?

1株約1万4,800円から買えます。ただし手数料負担率が4.14%と重くなるため、10株単位(約14万8,100円)でまとめて買うのが目安です。

配当にかかる税金はどうなりますか?

ドイツで26.375%の源泉税がかかります。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外で、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求が必要です。さらに日本国内で20.315%が課税され、税引き後の実質利回りは約0.74%まで下がります。

NISAで保有できますか?

できません。サクソバンク証券はNISAに対応していません。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。

米国ADR「BDRFY」との違いは何ですか?

「BDRFY」は米国のOTC(店頭市場)でのみ取引される預託証券で、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では新規買付けができません。原株(ティッカー:BEI)をサクソバンク証券でフランクフルト証取から直接買うのが現実的な方法です。

まとめ

メリット

  • デルマ事業(ユーセリン・アクアフォア)は有機成長+7.8%と好調
  • 無借金経営で、配当は1株1ユーロを据え置き
  • 減収でも特殊要因除くEBITは7億6,800万ユーロを確保

デメリット

  • 主力ニベアの売上は会社発表ベースで−6.8%、株価は決算発表時点で1年−32.6%
  • PERは18.6倍(予想20.2倍)と、減益局面としては軽くない水準
  • 1株買いの手数料負担率は4.14%、配当の実質利回りは源泉税・国内課税を経て0.74%まで低下

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
  • 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はバイヤスドルフ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

Kawa
サイドFIRE生活中
ヨーロッパ在住30代。兼業投資家として株式投資、FX、不動産投資を行う。株式投資やFX取引では、ダウ理論とグランビルの法則を用いたテクニカル分析メインで、ファンダメンタルズ分析も組み合わせて投資判断を行う。欧州の不動産市場にも注力し、賃貸収入やキャピタルゲインを狙った長期的な投資を狙う。夢はボルゾイを飼うこと。
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