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この記事の結論
- ヴェオリアは世界最大の水・廃棄物処理会社。日本でも浜松市・宮城県の水道事業の一部を運営しています
- 魅力の核心:配当利回り4.40%
- 最大のリスク:Clean Earth買収は約143億ドル規模で、統合リスクを抱えます
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約6,329円から(推奨ロット10株が目安/1株買いは手数料負担率約6.45%と重い)
ヴェオリアは、水道・廃棄物処理の分野で世界最大手にあたる会社です。日本国内でも、浜松市・宮城県の水道事業の一部を実際に運営しており、名前を意識したことがなくても、すでに接点がある人は少なくありません。
そのヴェオリアが今動いているのは、米国事業の拡大です。会社発表によると、米国のハザード廃棄物処理会社Clean Earthを買収・統合し、米国で同分野2位の規模に拡大しました。あわせて、データセンター・半導体向け水処理事業でも2030年に年10億ユーロ超の売上を目指すとしています。
水道・廃棄物処理という生活インフラを手がける会社の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ヴェオリア株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 34.09ユーロ(1株 約6,329円) |
| 52週レンジ | 27.43 〜 37.66ユーロ |
| 時価総額 | 約250億ユーロ |
| PER | 約19.7倍(予想 約13.7倍) |
| 配当利回り | 約4.40%(1株配当 1.5ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +11.19% |
ヴェオリア株を買うメリット
配当利回り4.40%、1株配当は1.5ユーロ
2026年8月22日時点の株価34.09ユーロに対し、1株配当1.5ユーロから計算される表面利回りは約4.40%です。
投資家にとっては、生活インフラを手がける会社として、配当の面でも一定の存在感がある水準だということです。
1年で株価+11.19%上昇
2026年8月22日時点の株価は34.09ユーロで、1年間では+11.19%の上昇となっています。52週レンジは27.43〜37.66ユーロで、現在値はレンジの上寄りにあります。
投資家にとっては、株価の実数値として上昇が確認できている状態にある、ということです。
上半期純利益+10.4%、EBITDA利益率も16.0%に改善(+0.7ポイント)
2026年上半期の純利益は8億3,700万ユーロで、前年同期比+10.4%でした。調整後EBITDAは35億5,200万ユーロ(同+5.0%)で、利益率は16.0%と前年から+0.7ポイント改善しています(出典:ヴェオリア公式IR)。
投資家にとっては、売上の伸び以上に利益率と最終利益が改善している、収益性の面で前向きな決算だということです。
会社発表によると、143億ドル規模のClean Earth買収で米国の有害廃棄物処理を2位規模に拡大
会社発表によると、ヴェオリアは米国のハザード(有害)廃棄物処理会社Clean Earthを約143億ドル規模で買収・統合し、米国で同分野2位の規模に拡大しました。あわせて、データセンター・半導体向け水処理事業では2030年に年10億ユーロ超の売上を目指すとしています。
投資家にとっては、水道・廃棄物処理という既存事業の枠を超えて、米国とデータセンター関連という新しい成長領域への投資が実際に進行中である、という材料になります。
ヴェオリア株を買うデメリット・リスク
上半期の有機成長は+1.5%とやや鈍い
2026年上半期の売上高は221億9,300万ユーロで、有機成長は+1.5%にとどまりました(出典:ヴェオリア公式IR)。
投資家にとっては、利益率や純利益が伸びている一方で、売上そのものの伸びは緩やかであるという点は把握しておく必要があります。
PERは実績19.7倍、予想13.7倍とのギャップは期待の先行
実績PERは約19.7倍である一方、予想PERは約13.7倍です。
投資家にとっては、市場がすでに将来の増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
Clean Earth買収(約143億ドル)は統合リスクと政府契約の変更リスクを抱える
約143億ドル規模のClean Earth買収は、規模が大きいだけに統合の実行リスクがあります。また、ヴェオリアの事業は自治体・政府との契約が中心のため、契約条件が変更されるリスクも抱えています。
投資家にとっては、事業拡大の裏側にある実務上のリスクとして、統合の進み具合と契約更新の動向を継続して確認する必要がある、ということです。
1株買いの手数料負担率は約6.45%と重い
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株(約6,329円)を買う場合、手数料負担率は約6.45%と重くなります。
投資家にとっては、1株単位で買うと手数料負けしやすい銘柄だということです。10株(約63,300円)でまとめて買えば、負担率は約0.65%まで下がります。
ヴェオリアはどんな会社か
ヴェオリアは、水道・廃棄物処理の分野で世界最大手にあたるフランスの会社です。上下水道の整備・運営から廃棄物の収集・処理まで、生活インフラの根幹に関わる事業を世界各国で手がけています。
日本国内でも、浜松市・宮城県の水道事業の一部を実際に運営しています。海外の会社ではありますが、日本の生活インフラの一部にすでに関わっているという点は、この会社を見るうえで押さえておきたい前提です。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は221億9,300万ユーロ(有機成長+1.5%)、調整後EBITDAは35億5,200万ユーロ(同+5.0%、利益率16.0%で+0.7ポイント改善)、純利益は8億3,700万ユーロ(同+10.4%)でした(出典:ヴェオリア公式IR https://www.veolia.com/en/our-media/press-releases/2026-first-half-results)。会社発表によると、米国のClean Earth買収(約143億ドル規模)で有害廃棄物処理を米国2位規模に拡大したほか、データセンター・半導体向け水処理事業でも2030年に年10億ユーロ超の売上を目指しています。
配当と税金
ヴェオリアの1株配当は1.5ユーロ、表面利回りは約4.40%です。
フランスの配当源泉税は、日仏租税条約の限度税率10%です。ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べると有利な水準です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約3.16%です(計算式:4.40% ×(1−0.10)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(ヴェオリア・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
ヴェオリア株の日本からの買い方
ヴェオリアの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「VIE」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:VEOEY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ヴェオリア株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「VIE」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約6,329円 | 408円 | 約6.45% |
| 10株 | 約63,300円 | 408円 | 約0.65% |
手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株買いは手数料負担率が約6.45%と重くなるため、10株単位のまとめ買いが目安です。
ヴェオリア株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 水道・廃棄物処理という生活インフラ関連に投資したい人 | 世界最大手で日本の水道事業にも関わっている |
| 配当利回り重視で分散したい人 | 表面利回り約4.40%と一定の水準がある |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.65%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 1株だけで気軽に買いたい人 | 手数料負担率が約6.45%と重い |
| 会社全体の高い成長率を求める人 | 上半期の有機成長は+1.5%とやや鈍い |
よくある質問
ヴェオリア株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(VEOEY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約6,329円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約6.45%と重いため、10株単位(約63,300円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
フランスの現地源泉税10%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約3.16%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(VEOEY)と原株(VIE)の違いは?
原株(VIE)はユーロネクスト・パリに上場し、ユーロ建てで取引されます。ADR(VEOEY)は米国のOTC市場で米ドル建てで取引され、値動きは原株とほぼ連動しますが表示通貨が異なります。いずれもSBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えません。
まとめ
- メリット:配当利回り4.40%/1年で株価+11.19%上昇/上半期純利益+10.4%でEBITDA利益率も改善/会社発表によると143億ドル規模のClean Earth買収で米国事業を拡大
- デメリット:上半期の有機成長は+1.5%とやや鈍い/PERは実績19.7倍で予想13.7倍との差は期待の先行/Clean Earth買収は統合リスクと政府契約の変更リスクを抱える/1株買いの手数料負担率は約6.45%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約6,329円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.65%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はヴェオリア・エンヴィロヌマン社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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