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この記事の結論
- ウニクレディトはイタリア2大銀行の一角で、ドイツのヒポ・フェラインスバンクを傘下に持ち、コメルツ銀行の買収を進めている会社です
- 魅力の核心:2026年上半期の純利益は前年同期比+24%、RoTE(有形株主資本利益率)は24%
- 最大のリスク:イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、適用税率は証券会社の手続き次第
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約15,400円から(推奨ロットは10株/1株では手数料負担率が約6.62%とやや重い)
「銀行株」と聞くと地味な印象があるかもしれませんが、イタリア2大銀行の一角ウニクレディト(UniCredit/ティッカー:UCG)は、2026年上半期の純利益が前年同期比+24%の61億ユーロ、有形株主資本利益率(RoTE)は24%という高水準の決算を出しています。
会社発表によると、2026年から配当性向80%(現金配当50%+自社株買い30%)という株主還元方針を掲げています。イタリア国内にとどまらず、ドイツのヒポ・フェラインスバンク、オーストリア、中東欧に展開する広域ネットワークを持ち、さらにドイツのコメルツ銀行の買収を進めていることでも注目されています。
本記事では、ウニクレディト株の魅力とリスクを数字で確認したうえで、日本からの買い方を解説します。
ウニクレディト株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 83.03ユーロ(1株 約15,400円) |
| 52週レンジ | 57.36 〜 85.96ユーロ |
| 時価総額 | 約1,244億ユーロ |
| PER | 約11.8倍(予想 約10.6倍) |
| 配当利回り | 約3.79%(1株配当 3.15ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | +20.7% |
ウニクレディト株を買うメリット
純利益は前年同期比+24%の61億ユーロ、営業収益も+6%
2026年上半期の純利益は61億ユーロで、前年同期比+24%でした。営業収益は130億ユーロで同+6%です(出典:ウニクレディト公式プレスリリース)。
投資家にとっては、イタリア国内外の広い事業基盤を背景に、増収と大幅な増益を同時に達成できていることを示す数字です。
RoTE(有形株主資本利益率)24%の高い資本効率
2026年上半期のRoTE(有形株主資本利益率)は24%でした(出典:ウニクレディト公式プレスリリース)。
投資家にとっては、自己資本をどれだけ効率よく利益に変えられているかを示す指標が高水準にある、ということです。
2026年から配当性向80%(現金配当50%+自社株買い30%)の株主還元方針
会社発表によると、ウニクレディトは2026年から配当性向80%(現金配当50%+自社株買い30%)の株主還元方針を掲げています。
投資家にとっては、利益の大部分を配当と自社株買いで株主に還元する姿勢が明示されている、ということです。
イタリア国内にとどまらず、ドイツ・オーストリア・中東欧に広がる事業基盤
ウニクレディトはイタリア2大銀行の一角でありながら、ドイツのヒポ・フェラインスバンク、オーストリア、中東欧にも展開しています。
投資家にとっては、イタリア国内の景気動向だけに収益が左右されにくい、地理的に分散した収益構造を持っている、ということです。
ウニクレディト株を買うデメリット・リスク
コメルツ銀行の買収は統合の不確実性が残る
会社発表および報道によると、ウニクレディトはドイツのコメルツ銀行の株式を保有し、買収手続きを進めています。ただしECBの承認やドイツ政府の同意が必要とされており、統合の実現時期や条件は確定していません。
投資家にとっては、買収が完了するかどうか、完了した場合にどのような条件になるかが不透明なまま、株価材料として残り続けるということです。
イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、適用は証券会社の手続き次第
イタリアの配当源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%に軽減されるとされています。ただし実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続きによるため、口座開設時に必ず確認する必要があります。
投資家にとっては、配当利回り約3.79%という数字だけでは、実際の手取り額を判断できないということです。
1株買いの手数料負担率は6.62%とやや重い
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。ウニクレディトの株価は1株約15,400円のため、1株だけ買うと手数料負担率は6.62%に達します。
投資家にとっては、少額での購入では手数料が投資額に対して相応の割合を占めるため、10株単位(負担率0.66%)などまとめて買う工夫が必要だということです。
米国ADR(UNCRY)はOTC市場のみでSBI・楽天・マネックス証券では買えない
ウニクレディトの米国預託証券(ADR、ティッカー:UNCRY)はOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
投資家にとっては、日本の主要ネット証券からは経由できず、現地上場株を直接取り扱う証券会社を使う必要がある、ということです。
ウニクレディトはどんな会社か
ウニクレディト(UniCredit)はイタリア2大銀行の一角で、リテール・法人向けの銀行業務を中核事業としています。イタリア国内にとどまらず、ドイツのヒポ・フェラインスバンク、オーストリア、中東欧にも展開する広域ネットワークを持っています。
直近の決算では、2026年上半期の純利益は61億ユーロ(前年同期比+24%)、営業収益は130億ユーロ(同+6%)でした。RoTE(有形株主資本利益率)は24%です(出典:ウニクレディト公式プレスリリース https://www.unicreditgroup.eu/en/press-media/press-releases-price-sensitive/2026/july/2q26-group-results–a-step-change-marked-by-the-best-2q-and-1h-r.html)。
会社発表および報道によると、ドイツのコメルツ銀行の株式を保有し、買収手続きを進めています。実現すれば欧州銀行再編の大型案件となりますが、ECBの承認やドイツ政府の同意が必要で、統合の行方は本記事執筆時点で確定していません。
配当と税金
ウニクレディトの1株配当は3.15ユーロ、表面利回りは約3.79%です。
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%に軽減されるとされています。ただし実際にどちらの税率が適用されるかは証券会社の手続きによって変わるため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ウニクレディト株の日本からの買い方
ウニクレディトの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「UCG」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:UNCRY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ウニクレディト株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「UCG」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約15,400円 | 1,021円 | 6.62% |
| 10株 | 約154,200円 | 1,021円 | 0.66% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は6.62%とやや重くなるため、10株単位のまとめ買いにすると負担率は0.66%まで下がります。
ウニクレディト株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 銀行株で高い資本効率を求める人 | RoTE(有形株主資本利益率)は24% |
| イタリア以外にも分散した銀行株に投資したい人 | ドイツ・オーストリア・中東欧に展開 |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が0.66%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| コメルツ銀行買収の不確実性を避けたい人 | 統合の実現時期・条件は確定していない |
| 少額の1株だけで始めたい人 | 手数料負担率は6.62%とやや重い |
よくある質問
ウニクレディト株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券(UNCRY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約15,400円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で6.62%のため、10株単位(約154,200円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%に軽減されるとされています。ただし適用税率は証券会社の手続き次第のため、口座開設時に確認が必要です。日本側ではさらに20.315%が課税されます。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(UNCRY)とウニクレディト株(UCG)は何が違いますか?
UNCRYは米国のOTC市場で取引されるADR(米国預託証券)で、UCGはイタリア証券取引所(ミラノ)に上場する原株です。UNCRYはOTC市場のみの扱いのため、SBI・楽天・マネックス証券では取り扱いがありません。原株のUCGを買うには、ミラノ上場株を直接取り扱うサクソバンク証券などを利用する必要があります。
まとめ
- メリット:純利益は前年同期比+24%の61億ユーロ、RoTEは24%/2026年から配当性向80%(現金配当50%+自社株買い30%)の株主還元方針/イタリア国内にとどまらずドイツ・オーストリア・中東欧に展開する事業基盤
- デメリット:コメルツ銀行の買収は統合の不確実性が残る/イタリアの配当源泉税は最大26%とされ適用は証券会社の手続き次第/1株買いの手数料負担率は6.62%とやや重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約15,400円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は0.66%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はウニクレディト社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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