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この記事の結論
- 2026年8月28日に、欧州株208銘柄の「次回(直近)の決算発表予定日」を実測しました
- 山ができたのは7〜8月(合計105社)と10〜11月(合計79社)の2つ。9月と年末年始は静かです
- これは1年分の発表を網羅した調査ではありませんが、季節の偏りははっきり出ています
- 実用的な結論は、決算チェックは年2回、8月と11月のあとにまとめてやれば大半をカバーできる、ということです
日本株なら「3月期決算だから5月に発表」と、なんとなく時期の見当がつきます。ところが欧州株になると、この感覚が急に効かなくなります。決算期は会社ごとにばらばらで、四半期ごとに詳しい発表をする会社もあれば、半期に一度しか数字を出さない会社もあります。持っている銘柄の決算がいつ出るのか、毎回検索して確認している方も多いのではないでしょうか。
そこで、当サイトが記事にしている欧州株について、各社のページに載っている「次回の決算発表予定日」を実際に集計してみました。1時点のスナップショットなので完璧な年間カレンダーではありませんが、いつ決算が集中するのかという季節のリズムは十分に見えてきます。この記事では、その実測結果と、そこから導ける現実的なチェック方法を紹介します。
調査方法と、先に断っておきたい限界
2026年8月28日に、当サイトが記事化している欧州株について、株価データサイト(stockanalysis.com)の各銘柄ページに掲載されている「次回(直近)の決算発表予定日」を機械的に取得しました。取得できたのは208銘柄です。
ここで、この調査の限界を先に断っておきます。これは「2026年8月末時点で、各社の次に予定されていた発表日」の分布であり、1年間に実際に行われた発表を1件ずつ数え上げたものではありません。四半期ごとに発表する会社と半期ごとの会社が混ざっているため、1年分を均等に見た調査とは性質が違います。それでも、208社という数のスナップショットには、季節の偏りがはっきりと表れました。以下がその結果です。
結果:山になったのは「7〜8月」と「10〜11月」
取得できた208銘柄を、次回発表予定日の月ごとに集計した結果がこちらです。
| 月 | 該当社数 |
|---|---|
| 1月 | 3社 |
| 2月 | 4社 |
| 3月 | 4社 |
| 4月 | 0社 |
| 5月 | 0社 |
| 6月 | 1社 |
| 7月 | 43社 |
| 8月 | 62社 |
| 9月 | 11社 |
| 10月 | 44社 |
| 11月 | 35社 |
| 12月 | 1社 |
合計すると、7〜8月だけで105社、10〜11月だけで79社。208社のうち184社、割合にして9割近くがこの2つの山に集中しています。逆に、9月は11社、12月から3月までは合計12社しかなく、この期間は発表がぽつぽつとしか出てきません。4月と5月にいたっては、実測した208銘柄の中に該当がゼロでした。「欧州株の決算はいつも静かなわけではなく、集中する時期と静かな時期がはっきり分かれている」というのが、この実測から言える一番シンプルな事実です。
なぜこの2つの山になるのか:欧州企業の開示リズム
この2つの山は、欧州企業に共通する開示の仕組みから説明できると思います。欧州では半期報告(中間決算)を基本とする会社が多く、四半期ごとには簡単な「トレーディング・アップデート」だけを出す会社が多いとされています。日本や米国のように、四半期ごとに詳細な決算を必ず発表する文化とは前提が違います。
そのうえで、欧州企業の多くは12月を決算期にしています。この前提で1年を並べると、次のようなリズムになります。
- 2〜3月:前年12月期の通期決算
- 7〜8月:上半期(1〜6月)の半期決算
- 10〜11月:第3四半期・中間報告
7〜8月と10〜11月に山ができるのは、この年間リズムのうち発表の重みが大きい2つの時期がちょうどここに当たるためだと考えられます。一方で、決算期が12月でない会社もあり、そうした会社が「山の外」の発表を作っています。当サイトの記事にしている銘柄でも、たとえばキネティックは3月期、イージージェットとカールツァイス・メディテックは9月期です。持っている銘柄の決算期が12月でないなら、この記事の山とはずれたタイミングで発表が来る可能性がある、という点は覚えておいて良いと思います。
欧州株を保有していると、決算発表の直後に株価が大きく動く場面によく出会います。発表のたびに慌てて確認するより、あらかじめ「今はどの銘柄の発表が近いか」を知っておいたほうが落ち着いて見ていられます。日本語で欧州株を保有できるサクソバンク証券なら、口座を持てば各銘柄の個別ページで会社情報を確認できるので、決算が近い時期の値動きも自分の持ち株について追いやすくなります。
実用的な結論:決算チェックは年2回でいい
ここまでの実測を踏まえると、毎月神経質に決算日を追いかける必要はないと思います。現実的な確認の仕方は、次の3点に整理できます。
- 決算チェックは年2回、8月と11月のあとにまとめてやれば、実測した208銘柄の9割近くをカバーできます。保有銘柄の業績確認をポートフォリオの点検にあわせて行うなら、年1回の点検項目を「8月の山が終わったあと」に置くのが効率的だと考えます
- 発表直後は株価が大きく動きやすいとされています。買い増しや新規の購入を発表直後に置くかどうかは好みの範囲だと思いますが、少なくとも「発表日を知らずに」うっかりまたいでしまうのは避けたいところです
- 個別の発表日は、最終的には各社のIRページで確認するのが確実です。調べ方は欧州株の情報の調べ方にまとめています
短期的な値動きを狙って発表の直前に仕込む、といった売買判断は、この記事では扱いません。決算の中身を予想することもしません。ここで書きたいのは、あくまで「いつ確認すればいいか」という、保有を続けるうえでの実務的なリズムの話です。
まとめ:8月と11月を「決算月」として覚えておく
- 2026年8月28日時点で欧州株208銘柄の次回決算発表予定日を実測すると、7〜8月(105社)と10〜11月(79社)の2つの山ができた
- 1年分を網羅した調査ではないが、9月と年末年始が静かな時期であることははっきり見える
- 欧州は半期報告が基本で、12月決算の会社が多い。3月期や9月期などずれた決算期の会社もある
- 実用的には、決算チェックは年2回、8月と11月のあとにまとめて行えば大半をカバーできる
- 個別の正確な発表日は、最終的には各社のIRページで確認する
毎月カレンダーとにらめっこする必要はありません。8月と11月を「決算月」として覚えておくだけで、欧州株との付き合い方はずいぶん楽になると思います。
この記事の検証方法
- 月別の集計は、2026年8月28日に当サイトが記事化している欧州株について、株価データサイト(stockanalysis.com)の各銘柄ページに掲載されていた「次回(直近)の決算発表予定日」を取得したものです。取得できたのは208銘柄でした
- この集計は1年分の発表を網羅した調査ではなく、あくまで調査時点で各社に予定されていた次回発表日のスナップショットです
- キネティック・イージージェット・カールツァイス・メディテックの決算期は、各社の公式資料(決算期表記)を出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事で扱った銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の決算発表予定日・決算期は本文記載の時点で確認した情報に基づいており、その後変更される場合があります。実際の発表日は必ず各社の公式IRページでご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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