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この記事の結論
- タランクスは、法人・個人向け保険に加え、傘下のハノーバー再保険(当サイトで別記事を掲載している子会社)を通じて再保険も手がけるドイツの保険グループです
- 魅力の核心:実測の配当履歴によると、1株配当は5年で1.60ユーロから3.60ユーロへ連続して増え、表面利回りは2.91%です
- 最大のリスク:報道によると相互保険会社のHDI V.a.G.が約77%を保有し、浮動株は約23%と少なめです
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約23,000円から(推奨ロット4株が目安/1株からでも手数料負担率は約2.67%と軽い)
1株配当は5年で1.60ユーロから3.60ユーロへ、2.25倍に増えました。タランクスは、法人・個人向け保険に加え、傘下のハノーバー再保険を通じて再保険も手がけるドイツの保険グループです。
タランクスと、当サイトで別記事にしているハノーバー再保険は、別の銘柄です。報道によると、タランクスはハノーバー再保険の議決権50.2%を持つ親会社にあたります。上場市場・ティッカーとも異なるため、買うときは取り違えないよう注意してください。
同業種の対比先としては、傘下の再保険会社であるハノーバー再保険(独)や、総合保険のアリアンツ(独)がしばしば挙げられます。タランクスの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
タランクス株の基本データ(2026年8月26日時点)
| 株価 | 123.80ユーロ(1株 約23,000円) |
| 52週レンジ | 97.65〜123.90ユーロ |
| 時価総額 | 約316.1億ユーロ |
| PER | 約12.15倍(予想 約11.01倍) |
| 配当利回り | 2.91%(1株配当 3.6ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | +2.66% |
5年で配当2.25倍という事実|タランクス株の魅力
1株配当は1.60ユーロから3.60ユーロへ5期連続で増加、直近は前年比+33.3%
実測の配当履歴によると、1株配当は1.600ユーロ→2.000ユーロ→2.350ユーロ→2.700ユーロ→3.600ユーロと連続して増加しています。直近(2026年5月8日権利落ち)は前年の2.700ユーロから+33.3%の増配でした。表面利回りは株価123.80ユーロに対し約2.91%です。
投資家にとっては、配当が5年で2倍を超える水準まで連続して増えてきたという実績を、配当の推移を見る材料の一つとして確認できるということです(今後の増配を保証するものではありません)。
2026年上半期の純利益は15億ユーロ(+9%)、ROE21.5%
会社発表によると、2026年上半期の保険料収入は243億ユーロで前年同期比+3%、純利益は15億ユーロで+9%、EBITは32億ユーロで+11%、自己資本利益率(ROE)は21.5%でした。報道によると、一次保険が利益の52%(7億8,000万ユーロ、+12%)、再保険が48%(7億ユーロ超、+7%)を占めています。
投資家にとっては、一次保険と再保険の両方が利益を伸ばしながらROE21.5%という水準を確保できていた時期があったという事実を確認できます(今後の水準を保証するものではありません)。
2026年通期の純利益見通しを「27億ユーロを大幅に上回る水準」へ引き上げ
報道によると、タランクスは2026年通期の純利益見通しを「27億ユーロを大幅に上回る水準」へ引き上げ、ROEは約19%を見込むとされています。
投資家にとっては、通期見通しが期中に上方修正されたという事実を確認できる材料です(当サイトでは今後の実現可能性について見通しを述べません)。
2025年12月期は売上458億2,700万ユーロ(+10.70%)、EPS9.60
実測の年次損益によると、2025年12月期は売上458億2,700万ユーロ(前年比+10.70%)、営業利益79億500万ユーロ、純利益24億8,000万ユーロ、EPS9.60でした。2024年12月期は売上413億9,900万ユーロ、営業利益42億1,100万ユーロ、純利益19億7,700万ユーロ、EPS7.65で、直近12か月では売上425億2,700万ユーロ、純利益26億600万ユーロ、EPS10.08となっています。
投資家にとっては、売上・EPSとも前年から伸びている年があったという事実を、業績の推移を見る材料の一つとして確認できるということです。
浮動株23%という数字|先に知っておきたいリスク
大株主HDI V.a.G.が約77%を保有、浮動株は実測で約23.0%と少ない
報道によると、相互保険会社のHDI V.a.G.がタランクスの約77%を保有しているとされます。実測では発行済み株式2億5,804万株のうち浮動株は5,921万株(約23.0%)にとどまります。
投資家にとっては、市場で実際に売買される株数が発行済み株式の一部に限られるため、大口の売買では値動きが大きくなりやすい点を踏まえておく必要がある、ということです。
株価は1年+2.66%も、52週高値123.90ユーロのすぐ下にある
実測によると、株価123.80ユーロは52週レンジ97.65〜123.90ユーロの高値のすぐ下に位置しており、1年の騰落率は+2.66%にとどまっています。
投資家にとっては、直近1年の上昇率自体は大きくない一方で、株価水準としては52週高値に近いところにあるという事実を、割高・割安を判断する材料の一つとして踏まえておく必要がある、ということです(当サイトでは今後の株価について見通しを述べません)。
保険は自然災害の発生で利益が大きく振れる、同社個別の損失額は当サイトで確認できていない
保険業は、自然災害が多かった年と少なかった年とで利益が大きく変わりやすい業種特性があります。会社発表によると、2026年上半期は「良好な大型損失環境」が利益を支えたとされていますが、タランクス個別の自然災害損失額の推移については当サイトで確認できていません。
投資家にとっては、直近の好調な利益が自然災害の少なさに支えられた面がある可能性を踏まえ、業種特性として利益が振れやすいことを理解しておく必要がある、ということです。
ドイツの配当源泉税は26.375%、限度税率超過分は外国税額控除の対象外
ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
投資家にとっては、表面利回り2.91%という数字だけでなく、税引き後にどれだけ手元に残るかを確認しておく必要がある、ということです(詳しくは次のブロックで解説します)。
タランクスは法人保険とハノーバー再保険(子会社)で稼ぐ会社
タランクスはドイツの保険グループで、法人向け保険と個人向け保険に加え、傘下のハノーバー再保険を通じて再保険も手がけています。上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra、ティッカー:TLX)で、時価総額は約316.1億ユーロです。
報道によると、タランクスはハノーバー再保険の議決権50.2%を持つ親会社にあたります。当サイトで別記事にしているハノーバー再保険株とは、同じグループながら別の銘柄として扱われます。
報道によると、タランクスは2024年にLiberty Mutualから中南米(ブラジル・チリ・コロンビア・エクアドル)の個人・小規模商業向け保険事業を約13億8,000万ユーロで取得したとされています。
日本との接点については、当サイトで確認できていません。
同業種の対比先としては、傘下の再保険会社であるハノーバー再保険(独)や、総合保険のアリアンツ(独)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当3.60ユーロと、ドイツの源泉税26.375%
タランクスの1株配当は3.600ユーロ、実測の表面利回りは約2.91%です。配当履歴は1.600ユーロ→2.000ユーロ→2.350ユーロ→2.700ユーロ→3.600ユーロと推移し、直近は2026年5月8日が権利落ち日でした。報道によると、配当性向は約37%とされています。
ドイツ株の配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は、日本の外国税額控除の対象外となり、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります(2023年以降は電子提出が必須で、請求期限は暦年末から4年以内です)。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は1.71%です(2.91%×(1−0.26375)×0.79685で計算)。
チャートでTLXの今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月26日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率2.67%
タランクスの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「TLX」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:TLLXY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | タランクス株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「TLX」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約23,000円 | 613円 | 約2.67% |
| 4株 | 約92,000円 | 613円 | 約0.67% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株からでも手数料負担率は約2.67%と軽く、4株(約92,000円)まとめると0.67%まで下がります。
タランクス株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 連続増配の実績を重視する人 | 1株配当は5年で1.60ユーロから3.60ユーロへ連続して増加 |
| 直近の実額で業績を確認したい人 | 2026年上半期の純利益は15億ユーロ(+9%)、ROE21.5% |
| 再保険にも間接的に触れたい人 | タランクスはハノーバー再保険の議決権50.2%を持つ親会社 |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 売買のしやすさを重視する人 | 大株主HDI V.a.G.が約77%を保有し、浮動株は約23%と少ない |
| 業績の振れを避けたい人 | 保険は自然災害の発生で利益が大きく振れる業種特性がある |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
タランクス株のよくある質問
タランクス株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(TLLXY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ドイツの配当源泉税率は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%は日本の外国税額控除の対象外で、取り戻すにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります。日本側ではさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税され、外国税額控除や現地還付請求をしない場合の税引き後の目安は約1.71%です。
タランクス株とハノーバー再保険株は同じ会社ですか?
同じグループですが、別の銘柄です。報道によると、タランクスはハノーバー再保険の議決権50.2%を持つ親会社にあたります。上場市場・ティッカーとも異なり、当サイトでもハノーバー再保険株は別記事で扱っています。
浮動株が約23%と少ないというのは、株を買う上でどんな意味がありますか?
報道によると大株主のHDI V.a.G.が約77%を保有しており、実測では発行済み株式2億5,804万株のうち浮動株は5,921万株(約23.0%)にとどまります。市場で実際に売買される株数が限られるため、大口の売買では値動きが大きくなりやすい点を踏まえる必要があります。
配当は今後も増え続けますか?
実測では、1株配当は1.60ユーロから3.60ユーロへ5期連続で増加してきました。ただし今後も増配が続くかどうかは、当サイトでは分かりません。
まとめ:親会社は連続増配、浮動株の少なさに注意
- メリット:1株配当は5年で1.60ユーロから3.60ユーロへ連続して増加/2026年上半期の純利益は15億ユーロ(+9%)、ROE21.5%/2026年通期の純利益見通しを「27億ユーロを大幅に上回る水準」へ引き上げ
- デメリット:大株主HDI V.a.G.が約77%を保有し、浮動株は約23%と少ない/株価は52週高値123.90ユーロのすぐ下にある/保険は自然災害の発生で利益が大きく振れる業種特性がある
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約23,000円から。4株まとめると手数料負担率は0.67%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月26日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はタランクスの公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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