※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- ブレンタッグは化学品の流通を手がける、世界最大級のドイツ企業。メーカーとユーザーをつなぐ「化学品の問屋」です
- 魅力の核心:会社発表によると2026年通期のEBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ引き上げ
- 最大のリスク:配当は前年から約10%の減配(1株1.90ユーロ)
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約11,200円から(推奨ロット10株が目安/1株だと手数料負担率は約5.46%と重く、10株単位が前提)
化学品そのものを作るのではなく、化学品を右から左へ届ける「物流」で稼ぐ会社があります。ドイツのブレンタッグは、化学品の流通で世界最大級の企業です。メーカーとユーザーの間に立ち、保管・配送・在庫管理・小口分割までを担う、いわば「化学品の問屋」です。
会社発表によると、ブレンタッグは2026年通期のEBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ引き上げました(従来11億5,000万〜13億5,000万ユーロ)。第2四半期の営業EBITDAは前年同期比+41%の4億6,300万ユーロと伸びています。一方で、1株配当は1.90ユーロと前年から約10%の減配です。強気の見通しと減配が同時に起きている今の状況を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ブレンタッグ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 60.48ユーロ(1株 約11,200円) |
| 52週レンジ | 43.72 〜 66.86ユーロ |
| 時価総額 | 約87億ユーロ |
| PER | 約24.0倍(予想 約14.3倍) |
| 配当利回り | 約3.14%(1株配当 1.9ユーロ) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | +10.93% |
ブレンタッグ株を買うメリット
会社発表:通期EBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ引き上げ
会社発表によると、ブレンタッグは2026年通期の営業EBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ引き上げました。従来の見通しは11億5,000万〜13億5,000万ユーロでした。
投資家にとっては、経営陣が期中に業績見通しを上方修正したという事実は、現時点の事業環境を強気に見ていることを示す材料です。
第2四半期の営業EBITDAは前年同期比+41%の4億6,300万ユーロ
2026年第2四半期の営業EBITDAは4億6,300万ユーロで、前年同期比+41%でした。第1四半期の3億600万ユーロ(前年同期比−8.3%)から大きく改善しています。
投資家にとっては、第1四半期の落ち込みから第2四半期にかけて収益性が急回復したことを示す数字です。
コスト削減は第2四半期に4,100万ユーロを達成、2027年までに最大2億5,000万ユーロを計画
会社発表によると、コスト削減策は2026年第2四半期に4,100万ユーロを達成し、2027年までに1億5,000万〜2億5,000万ユーロの削減を目指しています。
投資家にとっては、需要環境が弱いなかでもコスト構造の見直しで収益性を確保しようとする動きが進んでいる、ということです。
ブレンタッグ株を買うデメリット・リスク
配当は前年から約10%の減配(1株1.90ユーロ)
2026年の1株配当は1.90ユーロで、前年から約10%の減配と報じられています(出典:ブレンタッグ公式IR)。
投資家にとっては、業績ガイダンス自体は引き上げられている一方で、配当は増配ではなく減配になっているという事実を、額面通りに受け止めておく必要があります。
化学業界の不況は長期化、供給過剰と価格圧力が続く(会社発表)
会社発表によると、化学業界の不況は長期化しており、供給過剰と価格圧力が続いています。
投資家にとっては、ブレンタッグの業績改善が業界全体の追い風によるものではなく、個社の努力によって下支えされている段階だということです。
直近12ヶ月の純利益は−13.7%、売上は−5.3%
直近12ヶ月の実績では、純利益が−13.7%、売上高が−5.3%となっています。
投資家にとっては、通期ガイダンスの引き上げという明るい材料の裏で、直近1年間の実績自体はまだマイナス圏にあるということです。
PERは実績24.0倍、予想14.3倍とのギャップは期待の先行
実績PERは約24.0倍である一方、予想PERは約14.3倍です。
投資家にとっては、市場がすでに来期以降の増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
ブレンタッグはどんな会社か
ブレンタッグは化学品の流通で世界最大級のドイツ企業です。自社で化学品を製造するのではなく、メーカーとユーザーの間に立ち、保管・配送・在庫管理・小口分割などを担う「化学品の問屋」というビジネスモデルです。同じドイツの化学セクターでも、自社で製品を製造するBASFとは事業モデルが異なります。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は80億ユーロ、営業EBITDAは7億7,000万ユーロでした。内訳は第1四半期3億600万ユーロ(前年同期比−8.3%)、第2四半期4億6,300万ユーロ(同+41%)で、四半期を追うごとに改善しています(出典:ブレンタッグ公式IR https://corporate.brenntag.com/en/media/news/brenntag-q2-2026-financial-results.html)。会社発表によると、この結果を受けて2026年通期のEBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ引き上げています。
配当と税金
ブレンタッグの1株配当は1.90ユーロ、表面利回りは約3.14%です。ただしこの配当は前年から約10%の減配です。
ドイツの現地源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.84%です(計算式:3.14% ×(1−0.26375)× 0.79685)。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ブレンタッグ株の日本からの買い方
ブレンタッグの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「BNR」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:BNTGY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ブレンタッグ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「BNR」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約11,200円 | 613円 | 約5.46% |
| 10株 | 約112,300円 | 613円 | 約0.55% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株だと手数料負担率は約5.46%と重く、10株単位のまとめ買いが前提になります。
ブレンタッグ株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 化学品の流通ビジネスに投資したい人 | メーカーとユーザーをつなぐ「化学品の問屋」という独自のポジション |
| 会社発表の通期ガイダンス引き上げを評価する人 | EBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ上方修正 |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.55%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当の安定性を重視する人 | 配当は前年から約10%の減配 |
| 化学業界の逆風を懸念する人 | 直近12ヶ月の純利益は−13.7% |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
よくある質問
ブレンタッグ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(BNTGY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約11,200円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約5.46%と重いため、10株単位(約112,300円)でのまとめ買いが前提です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ドイツの現地源泉税26.375%に加え、日本側でさらに20.315%が課税されます。外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.84%です。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(BNTGY)とドイツ本国株(BNR)はどう違いますか?
BNTGYはOTC市場でのみ取引されるADRで、原株のBNRとほぼ同じ値動きをしますが、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。日本の証券会社の多くはOTC銘柄を扱っていないため、購入するにはフランクフルト証券取引所に上場するBNRを、サクソバンク証券など外国株を取り扱う証券会社で買う必要があります。
まとめ
- メリット:会社発表で通期EBITDAガイダンスを13億5,000万〜14億5,000万ユーロへ引き上げ/第2四半期の営業EBITDAは前年同期比+41%/コスト削減は第2四半期に4,100万ユーロを達成、2027年までに最大2億5,000万ユーロを計画
- デメリット:配当は前年から約10%の減配/化学業界の不況が長期化、供給過剰と価格圧力が続く/直近12ヶ月の純利益は−13.7%
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約11,200円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.55%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はブレンタッグ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント