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この記事の結論
- イタリアはモンクレール・フェラガモなど世界的ラグジュアリーブランドと、酒類大手カンパリを扱う国
- 最大の注意点は1株の単価が安い銘柄が多く、最低手数料5.50ユーロ(約1,010円)で手数料負けしやすいこと
- 実測ではカンパリの1株買いは手数料負担率約92%、フェラガモは約57%
- 結論:「安いから少額で試せる」は誤り。まとまった株数での購入が前提
モンクレールのダウンウェア、フェラガモの革製品、カンパリの酒類——イタリアには世界的に知られるブランドが並びますが、SBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えないため存在を知らない人も多い株です。当サイトで扱っている3銘柄をもとに、イタリア株式市場での買い方と、見落としがちな手数料の罠を正直に整理します。
結論を先に言うと、イタリア株は「1株の値段が安いからと少額で試すと、手数料で損をしやすい」株です。理由を順に説明します。
イタリア株はどこで買えるのか
イタリア株はイタリア証券取引所(ミラノ、Borsa Italiana)に上場しています。イタリア株式市場全体を見ても、日本のSBI証券・楽天証券・マネックス証券からは、米国市場に上場していないイタリア企業を買うことができません。モンクレール、フェラガモ、カンパリはいずれも米国に上場していないため、これらの証券会社ではアクセスできません。
当サイトが案内しているサクソバンク証券なら、イタリア証券取引所に直接発注できます。ただし手数料はクラシックプランで約定金額の0.132%、最低5.50ユーロ(約1,010円)。同じサクソバンクでもドイツ・フランス・イギリスの手数料(0.088%・最低2.20〜3.30ユーロ)より高く設定されている点は押さえておく必要があります。
当サイトで扱うイタリア株の一覧
当サイトで個別に取り上げているイタリア株3銘柄をまとめました。株価・PER・配当利回りは各記事で実測した値(2026年8月13〜14日時点)です。銘柄名から個別記事に飛べます。
| 銘柄 | 1株の目安 | PER | 配当利回り | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| モンクレール | 約9,020円 | 約20.9倍 | 約2.85% | ラグジュアリー(ダウンウェア) |
| フェラガモ | 約1,780円 | 約166倍(純利益が僅少なため参考値/予想PERは約84倍) | 約1.0% | ラグジュアリー(革製品) |
| カンパリ | 約1,095円 | 約26.5倍 | 約1.68% | 酒類 |
表を見てわかる通り、フェラガモとカンパリは1株1,000円台と手が出しやすい価格に見えます。しかし、この「安さ」こそが次に説明する手数料負けの罠につながります。
イタリア株の買い方(4ステップ)
- 口座開設:サクソバンク証券の口座を開設する
- 入金:日本円をサクソバンクの口座に入金する
- 両替:円をユーロ(EUR)に両替する
- 発注:イタリア証券取引所のティッカーを指定して買い注文を出す
イタリア株ならではの注意点
1株買いは「手数料負け」の罠に要注意
イタリア株最大の注意点は、フェラガモ(約1,780円)やカンパリ(約1,095円)のように1株の単価が安い銘柄が多いことです。一見、少額から試せるように見えますが、サクソバンク証券の最低手数料は5.50ユーロ(約1,010円)。1株だけ買うと、この最低手数料が重くのしかかります。
実際に当サイトの個別記事で算出した手数料負担率は、カンパリが約92%、フェラガモが約57%。カンパリを1株だけ買うと、支払った金額のほぼ全額が手数料で消える計算になります。「1株1,000円台だから気軽に試せる」と考えると、逆に損をします。イタリア株はまとまった株数での購入が前提だと理解しておく必要があります。
配当の源泉税は最大26%、条約適用なら15%
イタリアの配当への現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし実際にどちらの税率が適用されるかは証券会社の手続きによって変わるため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉徴収後の金額に対して20.315%が課税されます。
ラグジュアリーの本場、ただしLVMH・エルメスより規模は小さい
モンクレールとフェラガモは、ダウンウェアと革製品でそれぞれ世界的な知名度を持つイタリアのラグジュアリーブランドです。ただし時価総額や事業規模では、フランスのLVMHやエルメスに比べると小さく、当サイトで扱う銘柄も3つと数は多くありません。ブランドの知名度に対して選択肢は限られる、という点も踏まえておくとよいでしょう。
よくある質問
イタリア株は1株だけ買って試してもいいですか?
特定の投資判断を推奨するものではありませんが、フェラガモやカンパリのように1株の単価が安い銘柄を1株だけ買うと、最低手数料5.50ユーロ(約1,010円)の負担率が約57〜92%に達することがあります。試しに少額で、という買い方には向いていない点に注意が必要です。
配当の税率は26%と15%のどちらになりますか?
イタリアの現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できれば15%とされています。ただしどちらが適用されるかは証券会社の手続きに左右されるため、断定はできません。口座開設時に、適用される税率を証券会社に確認することをおすすめします。
イタリア株はどんな人に向いていますか?
モンクレールやフェラガモのようなラグジュアリーブランド、カンパリのような酒類ブランドに関心があり、かつ手数料負けを避けるためにまとまった株数で購入できる人に向いています。少額から分散して試したい人には、他の国の銘柄も含めて検討することをおすすめします。
まとめ
- イタリアはモンクレール・フェラガモなどラグジュアリーブランドと、酒類大手カンパリを扱う国
- SBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えず、サクソバンク証券などでイタリア証券取引所に発注する
- 最大の注意点は1株買いの手数料負け。カンパリは約92%、フェラガモは約57%が手数料に消える
- 配当の源泉税は最大26%、条約適用なら15%とされるが、適用の可否は証券会社の手続き次第
- 結論:まとまった株数での購入が前提。少額で試すという考え方はイタリア株には向かない
こんな人には、こう考えてほしい
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| ラグジュアリーブランドに投資したい | サクソバンク証券でモンクレール・フェラガモなど |
| 1株1,000円台の株を見て「少額で試せそう」と思った | 最低手数料5.50ユーロを踏まえ、1万円以下で買える欧州株の記事で手数料の罠を確認する |
| 配当利回りを他国と比較したい | 配当税の国別比較記事でドイツ・フランスと見比べる |
| 他のラグジュアリー株と比較したい | 欧州ラグジュアリー株の比較記事も参考に |
| 手数料が安い国も検討したい | フランス株ハブ(最低手数料2.20ユーロ)と比較する |
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 各銘柄の株価・PER・配当利回りは当サイトの個別記事で実測した値です(基準日は各記事に記載)
- 配当源泉税・租税条約の税率は国税庁の公表資料で確認しています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。記載の株価・手数料・税制は2026年8月13〜14日時点で当サイトが確認した情報に基づいており、変更される場合があります。配当への課税は最大26%と15%のいずれが適用されるか証券会社の手続きにより異なるため、税務の取扱いは税務専門家にご確認ください。各証券会社の取扱商品は変更される可能性があるため、口座開設および取引の前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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