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この記事の結論
- 欧州株が日本の証券会社で買えるかどうかは、検索APIを1回叩くだけで、3分あれば自分で確かめられます
- 結果はA(日本の大手ネット証券で買える)/B(サクソバンク証券の範囲)/C(当サイトでは確認できていない)の3つに分けて考えます
- Cは「買えない」という意味ではありません。当サイトが確認できていないだけなので、証券会社に直接お尋ねいただくのが確実です
- Bに分類できても、英国株とフランス株はチャートの準備でもう一段詰まることがあります
欧州株の記事を読んでいると、「この銘柄、自分の証券会社で買えるのだろうか」と気になることがあると思います。当サイトでもこれまで、なぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかという記事やオランダ株は買えるかという記事で、個別のテーマとして「買えるか買えないか」を扱ってきました。ただ、当サイトで取り上げていない銘柄について同じことを知りたい場合、そのたびに記事を探すわけにもいきません。
そこで今回は、当サイトが実際に使っている判定の手順を、そのまま公開します。無料でできて、3分もあれば結果が出ます。難しい知識は要りません。順番に見ていきます。
ステップ1|上場している市場を全部出す
使うのは、株価データサイト(stockanalysis.com)の検索機能です。ブラウザで次のURLを開くと(<社名>の部分を調べたい会社の名前に置き換えます)、その会社が上場しているすべての市場が一覧で返ってきます。
https://stockanalysis.com/api/search?q=<社名>&limit=12
返ってくる結果の読み方は、こうなっていると当サイトは理解しています。
etr/で始まる行はフランクフルト、epa/はパリ、lon/はロンドン、bit/はミラノ、bme/はマドリード、swx/はスイス、cph/はコペンハーゲン、ams/はアムステルダムの取引所ですotc/で始まる行は、米国の店頭市場(OTC)に上場しているという意味です- そして接頭辞のない行(例:ASML・RACE・SPOTのように市場コードが付いていない表記)は、米国の主要取引所(NYSE・NASDAQ)に直接上場しているという意味です
1つの会社が複数の市場に同時に上場していることも珍しくありません。まずはこの一覧を、判定の材料としてそのまま手元に置いておきます。
ステップ2|A・B・Cの3つに分類する
一覧が出たら、次はその会社を3つのどれかに当てはめます。当サイトが実際に使っている分類はこの表のとおりです。
| 判定 | 条件 | どこで買うか |
|---|---|---|
| A | 接頭辞なしの行がある(NYSE・NASDAQ直接上場) | SBI証券などの日本の大手ネット証券 |
| B | 独仏英伊西瑞丁の7取引所のどれかに上場している | サクソバンク証券 |
| C | 上記以外(アムステルダム・ストックホルムなど)だけ | 当サイトでは確認できていません |
ここでいう「独仏英伊西瑞丁の7取引所」とは、フランクフルト(etr)・パリ(epa)・ロンドン(lon)・ミラノ(bit)・マドリード(bme)・スイス(swx)・コペンハーゲン(cph)の7つです。これは、サクソバンク証券の公式手数料表に載っている取引所であることを、当サイトが2026年8月13日に確認しています。
大事なのはCの扱い方です。アムステルダムやストックホルムなど、上の7取引所に含まれない市場にしか上場が見つからない場合、当サイトはそれを「買えない」とは判定しません。あくまで「当サイトでは確認できていない」というだけです。実際に買えるかどうかは、口座をお持ちの証券会社に直接お尋ねいただくのが確実だと思います。
よくある誤解を先に潰しておきます
判定の手順に入る前に、当サイトが記事化する中でよく見かけた誤解を3つ、先に整理しておきます。
- 「欧州企業=日本の大手証券で買えない」は誤りだと思います。ASML(NASDAQ)・フィリップス(NYSE)・スポティファイ(NYSE)・フェラーリ(NYSE)は、いずれもSBI証券などの日本の大手ネット証券で買えます。米国の主要取引所に直接上場しているからです
- 「米国で取引されている=買える」も誤りです。米国のOTC(店頭市場)にADRしかない場合、日本の大手ネット証券では買えないことがあります。楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しており、これは当サイトが確認・記録している事実です
- 「非上場の有名企業がある」ことにも注意が必要です。レゴ・イケア・ロレックス・シャネル・ミーレなどは、そもそも株式を公開していません。名前が知られていても、買う手段自体が存在しない会社です
ステップ3|Bでもチャートの準備で詰まることがある
Bに分類できても、それで終わりとは限りません。当サイトが記事を書く過程で実際につまずいた点を、3つ共有します。
まず、英国株とフランス株は、TradingViewで現地のシンボルをそのまま表示できないことがあるというのが当サイトの実測です。この場合、米国のADR(OTC:で始まる表記のもの)でチャートを代用する必要があります。
次に、そもそもADRが存在しない英国株もあります。当サイトはクランズウィック(英)について、ADRが見つからなかったために記事化を見送りました。
さらに、ADRと原株とで値動きが大きくずれることもあります。当サイトはIGグループ(1年騰落率でADRと原株が14ポイント差)とエリス(同18.7ポイント差)について、読者が混乱すると判断し、記事化を見送っています。ADRの数字だけを見て判断すると、実際の値動きとずれた印象を持ってしまう可能性があるということです。
まとめ:調べれば3分で分かること
- 判定は検索APIを1回叩くだけ。3分あればできます
- 結果はA(米国直接上場)/B(サクソバンク証券の7取引所)/C(当サイトでは確認できていない)の3つに分けます
- Cは「買えない」ではありません。証券会社に直接確認するのが確実です
- Bでも英国株・フランス株はチャートの準備で詰まることがあります
「買えるかどうか」は、調べれば分かることだと思います。分からないまま口座を開く前に、3分だけこの手順を試していただければ、無駄な手間が減るはずです。
この記事の検証方法
- 上場市場の調べ方は、株価データサイト(stockanalysis.com)の検索API(
/api/search)を実際に使っています - サクソバンク証券が扱う7取引所(フランクフルト・パリ・ロンドン・ミラノ・マドリード・スイス・コペンハーゲン)は、同社の公式手数料表に記載されていることを当サイトが2026年8月13日に確認しています
- ASML・フィリップス・スポティファイ・フェラーリが日本の大手ネット証券で買えることは、当サイトが個別記事の執筆時に実測しています
- 楽天証券がOTC市場の銘柄の新規買付けを受け付けていない旨は、当サイトが同社の記載を確認・記録したものです
- 英国株・フランス株のTradingViewでの表示状況、クランズウィックのADRの有無、IGグループ・エリスのADRと原株の騰落率の差は、いずれも当サイトが個別記事の執筆過程で実測した結果です
- 本記事は当サイトが実際に使っている調べ方の手順を示すものであり、特定の銘柄が買えることを保証するものではありません。最終的な取扱いの可否は、口座をお持ちの証券会社に直接ご確認ください
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の判定手順や事例は、当サイトが記事執筆の過程で実際に確認・実測した内容にもとづいていますが、証券会社の取扱いは変更される場合があります。個別の銘柄が実際に買えるかどうかは、必ずご自身の口座をお持ちの証券会社にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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