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この記事の結論
- ツァランドは欧州最大級のファッションECを運営する会社。日本市場には未進出ですが、事業モデルは日本のZOZOタウンに近い立ち位置です
- 魅力の核心:ブランド企業向けB2B事業(マーケットプレイス提供)は+27.6%成長
- 最大のリスク:上場以来無配に加え、2026年通期の売上成長ガイダンスを12〜17%へ下方修正
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約4,229円から(推奨ロット20株が目安/1株だと手数料負担率は約14.49%と重い)
ツァランド(Zalando)は、欧州最大級のファッションEC企業です。25市場でクロスボーダー展開し、日本ではZOZOタウンやユニクロのオンライン販売に近い立ち位置と考えるとイメージしやすい会社ですが、日本市場にはまだ進出していません。
会社発表によると、ブランド企業向けのマーケットプレイス提供を担うB2B事業は+27.6%と急成長しています。一方で、2026年通期の売上成長ガイダンスは12〜17%のレンジへ下方修正され、発表後に株価は急落しました。
成長事業と下方修正、そして上場以来一度も配当を出していないという事実を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ツァランド株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 22.78ユーロ(1株 約4,229円) |
| 52週レンジ | 18.61 〜 30.43ユーロ |
| 時価総額 | 約55億ユーロ |
| PER | 約61.8倍(予想 約13.4倍) |
| 配当利回り | 無配 |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | −6.33% |
ツァランド株を買うメリット
B2B事業(マーケットプレイス提供)は+27.6%成長
会社発表によると、ブランド企業向けにマーケットプレイスの仕組みを提供するB2B事業は+27.6%と急成長しています。
投資家にとっては、自社の小売事業だけでなく、他社に「売る場所」を提供する事業が独自の成長エンジンとして育っていることを示す数字です。
上半期の調整後EBITは2億7,000万ユーロ、+16%成長
2026年上半期の調整後EBITは2億7,000万ユーロで、前年同期比+16%でした(出典:ツァランド公式IR)。
投資家にとっては、売上の伸び以上に利益が伸びている局面にあることを示す数字です。
25市場でクロスボーダー展開する欧州最大級のファッションEC
ツァランドは欧州25市場でクロスボーダー展開するファッションECで、欧州最大級の規模を持ちます。
投資家にとっては、単一国の消費動向に業績が左右されにくい、地理的に分散した収益基盤があるということです。
アバウト・ユー買収でシナジー効果1,000万ユーロ超(会社発表)
会社発表によると、ドイツのEC企業アバウト・ユーの買収・統合により、シナジー効果は1,000万ユーロを超えています。
投資家にとっては、業界再編を自ら主導する側に回り、規模の経済を積み増している動きだということです。
ツァランド株を買うデメリット・リスク
2026年通期の売上成長ガイダンスを12〜17%へ下方修正、発表後に株価急落
会社発表によると、2026年通期の売上成長ガイダンスは12〜17%のレンジへ下方修正されました。スニーカーなど一部カテゴリーの需要低迷が背景にあり、発表後に株価は急落しています。
投資家にとっては、B2B事業などの成長事業がある一方で、会社全体としては当初見込んでいたほどの成長を確保できていないという事実です。
有機成長は+1.1%にとどまる(+20.8%の大半は買収効果)
2026年第2四半期の売上高は34億2,400万ユーロで前年同期比+20.8%でしたが、会社発表によると有機成長(買収の影響を除いた成長)は+1.1%にとどまりました。
投資家にとっては、見た目の高い成長率のかなりの部分がアバウト・ユー買収による上乗せであり、既存事業そのものの伸びは小さいということです。
PERは実績61.8倍、予想13.4倍とのギャップは期待の先行
実績PERは約61.8倍である一方、予想PERは約13.4倍です。
投資家にとっては、現在の利益水準に対して株価がかなり高く評価されており、将来の大幅な増益がすでに織り込まれているということです。増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。
上場以来無配、1株買いの手数料負担率は14.49%
ツァランドは上場以来、一度も配当を出していません。また1株だけを買う場合、手数料負担率は約14.49%とかなり重くなります。
投資家にとっては、配当による定期的なリターンは期待できず、株価の値上がりだけが投資成果になるということです。手数料負担についても、まとめ買いを前提にしないと割に合いません。
ツァランドはどんな会社か
ツァランドは、欧州最大級のファッションEC企業です。自社での小売販売に加えて、ブランド企業向けにマーケットプレイスの仕組みを提供するB2B事業を持ち、欧州25市場でクロスボーダー展開しています。
日本市場にはまだ進出していません。事業モデルとしては、日本のZOZOタウンやユニクロのオンライン販売に近い立ち位置と捉えると理解しやすい会社です。
直近の決算では、2026年第2四半期の売上高は34億2,400万ユーロ(前年同期比+20.8%)、上半期の調整後EBITは2億7,000万ユーロ(同+16%)でした(出典:ツァランド公式IR https://corporate.zalando.com/en/financials/zalando-q2-2026-results)。会社発表によると、B2B事業は+27.6%と急成長し、ドイツのEC企業アバウト・ユーの買収・統合によるシナジー効果は1,000万ユーロを超えています。一方で、会社発表によると2026年通期の売上成長ガイダンスは12〜17%のレンジへ下方修正され、有機成長は+1.1%にとどまりました。
配当と税金
ツァランドは上場以来、一度も配当を出していません。稼いだ利益はB2B事業の拡大や物流網への投資など、成長投資へ再投資する方針です。
参考までに、ドイツ株の配当には現地源泉税26.375%(日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は日本の外国税額控除の対象外で、還付を受けるにはドイツ税務当局・BZStへ直接請求が必要)に加え、日本側でさらに20.315%が課税される仕組みがあります。ただしツァランドは無配のため、現時点ではこれらの税負担は発生しません。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
ツァランド株の日本からの買い方
ツァランドの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「ZAL」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:ZLNDY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ツァランド株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「ZAL」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約4,229円 | 613円 | 約14.49% |
| 20株 | 約84,600円 | 613円 | 約0.72% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。1株だけを買うと手数料負担率は約14.49%とかなり重くなります。20株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.72%まで下がります。
ツァランド株はどんな人に向くか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 欧州最大級のファッションECの成長性に投資したい人 | B2B事業は+27.6%成長、上半期EBITも+16% |
| 米国株に偏った資産をユーロ建てで分散したい人 | フランクフルト上場・ユーロ建て |
| 20株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.72%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 配当収入を重視する人 | 上場以来一度も配当を出していない |
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 割高なPERを避けたい人 | 実績PERは約61.8倍と高水準 |
よくある質問
ツァランド株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(ZLNDY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約4,229円から購入できます。ただし1株だけだと手数料負担率が約14.49%とかなり重いため、20株単位(約84,600円)でのまとめ買いが目安です。
配当にかかる税金はどうなりますか?
ツァランドは無配のため、現時点で配当にかかる税金は発生しません。参考までに、ドイツ株の配当には現地源泉税26.375%と日本側の20.315%が課税される仕組みがありますが、この会社には現状あてはまりません。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(ZLNDY)とは何が違いますか?
ZLNDYはツァランドの米国預託証券ですが、OTC(店頭市場)でのみ取引され、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。この扱いのため、SBI証券・楽天証券・マネックス証券のいずれでも購入できません。本記事で解説しているのは、フランクフルト証券取引所(Xetra)に上場する原株(ティッカー:ZAL)です。
まとめ
- メリット:B2B事業(マーケットプレイス提供)は+27.6%成長/上半期の調整後EBITは+16%成長/欧州25市場でクロスボーダー展開する欧州最大級のファッションEC
- デメリット:2026年通期の売上成長ガイダンスを12〜17%へ下方修正し発表後に株価急落/有機成長は+1.1%にとどまる/上場以来無配
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約4,229円から。20株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.72%
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はヨーロッパ在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で欧州株を実際に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ヨーロッパ在住30代・サイドFIRE中の兼業投資家。日本の証券会社では買えない欧州株を、現地から実際の数字で解説しています。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はツァランドSE社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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